リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

あっという間の1年

2010-11-27 00:58:48 | その他
サェンバェノー!

夫の転勤でUBに住み始めてちょうど1年になりました。
振り返ってみればあっという間の1年でした。

到着は朝の6時10分、気温-25℃でした。
空港の建物から出てあまりの寒さに驚きの「わ~っ!」と発した時の自分の息が瞬間に凍って顔に砂が降りかかったような感じがしたのを思い出します。
空港の建物を離れると街灯も無く真っ暗闇の中、UB市内まで20分くらい走ったときのわずかな不安と大きな期待がよみがえります。

37日間のホテル住まい、ホテルの中は英語は通じるも一歩外に出ればほとんど英語は通じません。
美容院でカットをしてもらうため最初に値段を尋ねたらハウマッチ?(いくらですか?)が通じないのに驚きました。
ペイ、マネーなど言ってもポカンとしています。お財布を出しお金を出して見せるとようやく理解したようで計算機を取り出して表示してくれました。10,000tg(約700円)ということがわかりカットだけしてもらいました。

こんなことがありこれは本気でモンゴル語を覚えないと何かと不便だと覚悟しました。
しかし頼りのモンゴル語会話集のカタカナで表記されている通りにしゃべっても「ありがとう(バイラルラー)」も「さようなら(バヤルタェ)」も通じないのです。だんだん自信をなくしていきます。

モンゴル語を習い始めて分かったのですが確かに書かれているスペル通りに一つずつ発音するとそうなるのですが実際は「バャルラー、バィルタ」と言う感じです。「ル」が難しいのですがこれならOKと言われました。

全く分からなかったモンゴル語ですが1年経つとそれなりに少しは通じるようになりました。
先日「国政調査」(今年は世界的にやってるらしいです)に担当の人が来たのですがモンゴル語で対応できたのが何よりの自信になりました。(自分で書けないので記入は担当の人に書いてもらいました)
これからも少しずつ語彙を増やしていこうと思っています。

ここでははっきり言って友人と言える人は誰もいません。
一緒にご飯を食べに行ったり散歩や買物に行ったりする人は皆無です。
仕事をしている日本人女性は沢山いますが夫人はあまりいません。
時々お茶に呼んだり呼ばれたりする人はいますが彼女達は基本的にモンゴルが好きではないので一緒に出かけるのはムリがあります。

でも私はモンゴルが大好きです。
好奇心が旺盛なためかあちこち行ってみたいのです。
今ではストレスをためないためにも一人でではありますができるだけあちこち出かけるようにしています。
一人と言っても運転手が居るので心配はいりません。
ボディーガードまでお願いしているわけではありませんが必ず付いて来てくれます。
「車に居てもいいよ」と言うと「ハイ」と言うのですが少し離れて必ず付いて来ています。
こんな人ですので私も(多分夫も)安心して出かけられるのです。

インターネットで情報を得、運転手に「ここに行きたい」と言って連れて行ってもらいます。
現地の人からモンゴル人の礼儀や作法などもいろいろ教えてもらいこの1年でかなりモンゴル人のことが分かるようになりました。

日本ではまだまだモンゴルの事はあまり知られていないと思いますので出来るだけ頑張ってUPしていきたいと思っています。
とは言ったものの筆不精のリョウでもありますしネットの状態もあまりよくないので気長にお付き合いください。

面白い習慣

2010-11-11 03:09:59 | 異文化
サェンバェノー!

このところ日本も寒くなったと聞いていましたが今日NHKの天気予報を見ていたらまだまだ最高気温が2桁でした。
こちらは今週から最高気温もマイナスに突入しました。
いよいよ本格的な冬到来です。

さて今日は当地の面白い習慣をご紹介します。

モンゴル人は人の足を踏んだり蹴ったりしたときは必ず握手をします。
踏んだ方も踏まれた方も素早く手を差し出します。
「悪気はありません、ごめんなさい」という意味で、そうしないと将来敵同士になると信じられているそうです。

モンゴル人同士のこの光景はよく目にします。
親しい仲間同士だけではなく全く知らない人でも必ず握手をするそうです。

先日あるレストランで4人の中年男性が仕事の打ち合わせをしていました。
その内のリーダー的な人に電話がかかってきて打ち合わせは一時中断です。
その人の向い側に座っていた人が椅子の背もたれに寄りかかりながら足を組みました。
その時、足が電話中の人の足に触れたのです。
足を組んだ人は勿論手を差し出しましたが電話中だった人も素早く電話を左手に持ち替えて握手をしたのです。
どんな内容の電話だったのかはわかりませんが自然と手が出るというのは本当なんだと確信しました。

私の周りには日本に留学経験があるモンゴル人が沢山いるのですがその人たちと話をしていると必ず日本でのこの失敗談をしてくれます。
電車の中で他人の足を踏んでしまい思わずその人の手をとって(日本人は勿論手を出さないので)握手をしたらとても驚かれたり変な目で見られたりしたと苦笑します。
日本にはこんな習慣はないと知っている人でも思わず握手をしてしまうようですがそんなことを全く知らない人はかなりパニックに陥るようです。

ある友人は日本でのこんな経験を話してくれました。
学校を卒業してすぐ日本で働いている恋人に会いに行ったときのことです。
満員電車の中で自分の前に座っている人の足を踏んでしまいました。
彼女はいつものように素早く彼の手をとって握手をしたのです。
彼は本を読んでいたのですから驚いたのはその彼ばかりではありません。
周りにいた人たちも全員が白い目で彼女を見ていたそうです。
彼女は自分がなぜ皆に変な目で見られているのか全くわからず、勿論言葉もわからなかったので泣きそうになったと言っていました。
それまでの彼女はこの習慣は世界共通の習慣だと信じて疑いもしなかったそうです。

もし足を踏まれて握手をされたら驚かないでください。「モンゴル人ですか?」と優しく接してあげてください。
モンゴルの男性の中には美人だったり彼女と仲良くなりたいな~と思ったらわざと足を踏むという人もいるらしいです。
もしモンゴル人男性にわざとらしく足を踏まれたら自分は好感をもたれているんだと思ってゆるしてあげてください。
残念ながらわざとらしくも含めて私はまだこの握手の経験はありません。