リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

記録的な寒気

2019-02-10 02:31:15 | 国内
9日(土)は観察が始まって以来の記録的な寒気がやって来るらしい。都心でも雪が降り2㎝~5㎝位は積もるとのこでした。東京でも私が住んでいる所は日付が10日に変わる頃やっと降り始めました。

ワイドショウなどでもー10℃、ー20℃ではバナナやタオル、洋服などは数分でこうなりますと実演して見せてくれていました。
正直「凄いな~」とただ驚き!でしたが私は実際それ以上に凄い所に住んでいたんだな~と他人事の様に見ていました。

2009年11月末に気温+6度のチェコのプラハからモスクワ経由でモンゴルのウランバートルに引っ越しました。夫の転勤の為です。

到着したのは早朝で地上の気温は-27℃とアナウンスがありました。
飛行場の中は暖かく-27℃の実感はありませんでしたが一歩外に出た瞬間に実感しました。
それは顔に小さい何かがプチプチプチっと当たったのです。痛かったです。
外があまりにも寒かったので瞬間的に「うわ~っ!」と悲鳴を上げてしまいました。その時吐き出された息が凍って丸い粒になって私の顔に当たったのでした。後で説明を受けて納得しました。

モンゴルでは-20℃、-30℃では驚きもしません。流石に-40℃、-45℃となるとモンゴル人は家畜の事が心配で心配でどこに行ってもその話ばかりです。

私たちが行った最初の年はゾド(雪害)と言って気温は-45℃までになった所がありました。
そして真冬はあまり降らない雪が50㎝も積もったのです。そして家畜がたくさん死にました。家畜は彼らの財産なので本当に深刻な問題です。世界中から援助の手が差し伸べられました。勿論日本からも援助を受けました。

モンゴル人がなぜ50㎝ごときで顔色を変えてそんなに心配するのかと顔には出しませんでしたが最初私は内心呆れていました。日本では1mや2m積もる所も沢山あるよと言いたかったのですがモンゴル語がほとんど話せなかったので黙って聞いていました。

なぜ真剣なのかは直ぐにわかりました。
家畜の餌は草原に生えている草なのです。冬場は枯れてはいますがそれでも夏に生えた残りがあるのです。そのまだ生えている草を求めて遊牧するのですが冬の草は丈が短いので雪が積もるとヤギや羊は雪を取り除くことが出来ず飢え死にしてしまうのです。
少しの雪なら牛や馬は足で雪を取り除いて食べることが出来るそうですが50㎝は馬でも大変でその年は多くの家畜が死に遊牧民が財産を失いました。

テレビの画面はいつも現在の外の気温を表示


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我が家のベランダ側から家の内側に向けて温度計(日本製)を張り付け外出する時はいつでも確認


車の外気温が-30℃の表示になっているのに気付きパチリ! しかしこの車はトヨタのランドクルーザーなのですが日本仕様なので-30℃までしか表示できないのでは? この日は本当はもっと気温は低かったのでは?との声もあり