リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

黄色いワイン

2007-08-27 00:47:23 | チェコ共和国
ドブリーデン!

赤・白・黄色といえばお花を連想しますがワインにも赤・白・黄色があったのです。この写真のようなワインを見た事はありますか?
このワインをチェコでは「ブルチャーク」と言います。
これがまたものすごく美味しくてワインが飲めない人でもこれだけは毎年欠かさず飲むという人もいるくらいです。

これはヤングワインと言ってワインになる前のワインで色は薄い黄色です。
絞り汁から作るそうで発酵する前、ろ過する前のワインなので少し濁っています。ワインを造り始めて3日目くらい、醗酵が始まった時に飲むのが一番美味しいそうです。
どんどん醗酵が進むので1日~2日が限度でそれ以上になると酸味が増しまずくなるそうです。
ワイナリーでこの年の出来立てを2リットルのペットボトルに入れて郊外の道端で売っています。
醗酵が進んでいるのでキャップを開ける時は静かに少しずつ開けるように。
また冷蔵庫で保管し2日以内に飲んでしまうよう言われました。

この「ブルチャーク」が飲めるのは年に一度、この時期だけです。
チェコ人のワイン好きも苦手な人もこのブルチャークがいつ発売されるかこの時期ソワソワするそうです。
ワイナリーによってワインの仕込みの日が違うので普通は9月中旬~10月初旬までだそうですが今年は暑かったため少し早いようです。

ワイン屋さんでは「ブルチャーク何日発売」と張り紙が出されるようなのでチャンスがあればもう一度飲んでみたいと思っています。(いや何度でも)

久しぶりの達成感

2007-08-21 17:00:34 | チェコ共和国
ドブリーデン!

日本は相変わらずの猛暑で天気予報を見るたびにみんな大丈夫かな?と心配しています。当地は今週に入り25度前後の日が続くようでもう夏も終わりなのかな?と思っていますが「いやまだまだ・・・」と言う人もいます。

先日息子が来ているときにプラハ城の中にある「聖ビート大聖堂」の一番高い塔に登ってきました。

この教会の塔に登る入り口にはいつもよりひときわ長い行列が出来ていました。
この行列は塔に登るのが最近無料開放されたためのようです。
私も夫もまだそこには登ったことはありません。

息子の「行ったことが無いなら行こうよ。エレベーターがあるかもしれないし」 の言葉に納得し行列に並びました。

10人前後の人を少しずつ通しているようです。順番が来て中に入るとエレベーターはありません。世界遺産なのだから手を加えられないのをここで思い出しました。

躊躇する暇も無く流れに沿って一気に登り始めました。
1mくらいの幅の螺旋階段です。たまに降りてくる人とすれ違う時だけ壁側によけてまた一気です。一気飲みならぬ一気登り状態でした。

上に登って私は一休み。心臓がバクバクしていました。邪魔だと思いながら持っていたお水を有難く飲み、呼吸を整えてすばらしい景色を堪能しました。

心地よい風と青い空、赤い屋根、樹木の緑が本当に美しくいつまでもそこに留まっていたいような気持ちでした。

塔の高さは96,6mとのことです。正確にはわかりませんが80mくらいは登ったのではないかと思います。




聖ビート大聖堂南塔から見た景色

偶然の出会い

2007-08-14 17:59:30 | チェコ共和国
ドブリーデン!

息子が8月10日に帰って来てくれました。母が「餞別を送ってあげられなかった」と電話をしてきました。「いいのよ、そんなこと気にしなくて。お盆休みに実家に帰って来ただけなんだから。帰省ラッシュの中の1人よ。」と言って笑いました。
10日~17日まで当地でのんびりと・・・と言う息子の意に反して親の方があちこち連れまわしています。

12日にプラハ城に行きました。とても混雑していたのでいつものコースとは違うコースで周りました。
最初に旧王宮。予想通りすいていました。ここのテラスからは旧市街、新市街、ヴルタヴァ川、カレル橋などが見渡せます。カレル橋は相変わらず大混雑しているようです。

旧王宮を出た所で誰かに声をかけられました。夫の友人のK氏一家でした。
彼は今ヘルシンキ(フィンランド)に夫人と2人で住んでいるそうです。もう2年半滞在しているとの事です。

私は初対面でしたが夫がK氏と話している間、外国人の夫人に英語で声をかけました。すると流暢な日本語で返事が返ってきました。

コロンビア出身の方で英語ができないのでヘルシンキでの生活はとても大変。1年中寒いし苦痛だったけれど10月にはまた転勤で今度は南米のペルーに行くとのことです。
ちょっと危険だけれどスペイン語が通じるので嬉しいと言っていました。

2人の娘さんの長女は今大学生でバンクーバー(カナダ)に、次女はロンドンのハイスクールを6月に卒業して10月からバルセロナ(スペイン)の大学に入るとの事でお金が大変と嘆いていました。

我が家もいろんな意味で大変だと思っていましたが、まだまだ大変な思いをしている人はいるんだなぁー。
私達の子供は2人とも社会人なのでまだいい方なのかも知れない。
何と言っても私達はこの素敵なプラハに住んでいるのだからと改めて思いました。

夫人は日本での生活も大変でしたでしょう。それに私以上に気苦労もされた事と思いますがとても笑顔が素敵で以前から知り合いだったかのような気持ちにさせる素敵な方でした。

目の前には聖ビート大聖堂がそびえていました。ちょっとコースを変えて周ったこの偶然の出会いを神様に感謝

若く見られる日本人

2007-08-08 02:25:37 | チェコ共和国
ドブリーデン!

先日娘夫婦が遊びに来た時、夫は夏休みを取って一緒に観光地を周りました。
まずはプラハ城から。
「衛兵の交代式」・「聖ヴィート大聖堂」(ここは今年の4月から無料となったためいつも長蛇の列ができていて入場制限をしています)
その後「旧王宮」・「聖イジー教会と修道院」・「黄金の小路」などを見て周りました。

「旧王宮」からは有料です。
メインのチケット売り場はいつも混んでいるので旧王宮横の売り場で購入しました。ここは穴場です。誰も並んでいません。

いつものようにドブリーデンと笑顔で。 「3ヵ所のコースで大人4人お願いします」と言うといきなり「あなたの子供たちは何才?」と聞かれました。
(ん? 子供たちの年? なぜ? 私この人と知り合い? 聞き間違い?) などと瞬時に?マークが頭をめぐりました。

「えっ?何ですって?」と聞き返すと後ろにいる娘夫婦二人を指で指しながら「あなたの子供たちは何才?」と同じことを言うのです。
やはり聞き間違いではありませんでした。

すかさず娘が「30ですけど!」と言うと売り場の女性は申し訳なさそうに肩をすくめて下を向きました。
娘が「気にしないで! 若く見られて嬉しいです」と言うと女性は笑顔になり「ごめんなさい」とつぶやきました。

子供料金は6才~15才未満となっています。娘夫婦は15~16才に見られたのでしょうか?
確かにこちらの人たちは大きいので小柄で細身の娘は子供に見えるかもしれません。
しかし娘婿は背は高く180数cmはあるのですが細身です。そして二人が似ていると言われるので兄弟だと思われたのでしょう。(日本食レストランでも弟と間違えられました)(笑)


プラハ城正門での衛兵の交替式。
交替式は毎正時に行われる。
お昼の12時の時だけは音楽隊のファンファーレ付き。


ブログ2年目に突入

2007-08-05 09:57:21 | その他
ドブリーデン!

昨年の8月、松原教室でブログの講習を受けました。
近い将来の夫の転勤に備え、筆不精の私はブログを利用して親戚や友人たちに近況報告をしようと思いこの講座を受講しました。

「写真の取り込み? そんな高度なことはできそうにない。文章だけでいいのだから」 と思っていたのになぜかここまで簡単にできているなんて自分でも信じられないくらいです。
きっと先生の教え方が良かったのだと感謝しています。

「ピカピカの一年生」から「若葉マークの二年生」に変更した折にテンプレートを変えてみました。いかがでしょうか?
この8月から変わるのかと思ったら今までのものが全部変わってしまいました。
と言うことは、テンプレートに貼り付けた記事が残っているのではなく、記事を読む時にテンプレートに貼り付けて読んでいる、という感じなのだと1年後の今知りました。(笑) そういえばそんな説明を受けたような気が・・・。

今度日本に帰ったらもっと上級の「小技」を習いに行こうと思っています。
先生その時はよろしくお願いしま~す。
現地時間の午前3時少し前です。



去年と今年の7月

2007-08-01 07:53:12 | チェコ共和国
ドブリーデン!

先週までは30℃前後の暑い日々が続いていたのに今週からはぐっと気温が下がり昨日は最高気温が18度です。最低気温も8度だったそうです。
今日も同じような感じです。
家の中は20度ありますが乾燥しているせいか半袖では肌寒く感じます。
明後日まではこのように気温が低いようです。
体調管理に気をつけなければ。

今日で7月も終わりです。今年の7月は娘夫婦が遊びに来てくれ毎日充実した楽しい日々でした。
思えば昨年の7月、私は「かなり進行した肺がん」の宣告を受け家族中が大混乱していました。

年一回の区民定期健康診断の結果でした。
パソコンに取り込んだ画像を見せてくれました。
その一年前の画像も見せてくれ本当に進行しているのがわかりました。
「すぐに精密検査の予約を取りましょう」と言うのを断りました。
その若い女医さんは私が質問をするたびにヒステリックになって質問に答えようとしなかったからです。

家に帰りネットで調べると3年生存率が30%くらいでした。
私はもう涙も出ないくらいボーとしていました。

帰ってきた夫が私の異変に気づき診断結果を聞くのですが私はなぜか言いたくなかったのです。
「人間一度は誰でも死を迎えます。私の寿命はここまでだったという事」などと考え意外と冷静でした。
娘も息子も独り立ちしもう心配はいらない。夫は・・・?別に・・・私がいなくても・・・いいんじゃない?と言う感じでした。

夫の精密検査を受けるようにという説得を私は拒否しました。
夫は慌てふためき娘に国際電話をかけ娘から説得してもらう作戦を取りました。
夫は娘に事情を話し電話を代わりました。

その時ちょうど娘の家に遊びに来ていた友人のお子さん(幼児)が私と話したいと電話の向こうで騒いでいました。
面識はないのですが少し話をしまた。とても愛らしく自分の孫のように思えました。
別のお子さんにも代わりまた話をしている時、もし孫ができたらおばあちゃんの存在は必要かもしれない。もっと長生きしなければと思い始めました。

そして説得を受け入れ夫の知り合いのドクターに肺がんの専門医を紹介して頂き2日後精密検査を受けました。

その結果は「どこにも異常はない」との事。
Dr.は「ナイのをアルと言うことは易しいけれど、アルと言うのをナイと言い切るのは難しい」と慎重です。

その場でもう一人の専門医に電話をかけて来てもらい何も説明をせずに写真を診てもらいました。
そのDr.も「何の異常も見られませんがどうかしたのですか?」と聞き返しました。
その後2人で慎重にもう一度診ていましたが「異常はありません。心配しなくて大丈夫です」と言われました。

その瞬間大粒の涙がポロポロと流れてきました。夫も目に一杯涙を浮かべていました。

手術を伴うような病気の時はセカンド・オピニオンは大事だと思いました。
信頼のおける医師に診て頂くのが何よりです。
最初の病院で精密検査を受けていたらもしかして私は・・・。肺がんの手術を受けていたのかもしれません。

今は元気はつらつ(ドブリ)です。