リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

夏時間開始

2017-09-25 11:26:21 | NZにて
ハロー!

昨日9月24日(日)より夏時間になりました。
これから半年間、日本との時差は4時間になります。
日本より4時間早く朝を迎えます。

先週の初めだったかスタッフが夫に
「寒気団がまた来ています。南からの冷たくて強い風なので風邪を引かないように気を付けてください」と言ったそうです。

しかし南からの冷たい風って? とちょっと驚いたそうです。(南からの風は暖かいだろう!)と、かなりびっくりしたようで、南極からの風だから冷たいんだって! と私に言うのです。

私の頭は既に切り替わっているので驚きませんが、毎日高層ビルに囲まれて仕事をしていると周りの状況がわからず、しかもオフィスビルには空調システムがあるのですが送風なので1年中寒いと言っています。
建物の作りによって室温も随分違うのだなと思います。
我が家は比較的暖かく、未だ暖房も冷房も使ったことがありません。
寒がりの夫も何も言わないので自宅では大丈夫のようです。

我が家からは空も海も見えるので雲を見て四季の移り変わりが分かり、海を見て風の強さも分かるので私は日本とは逆の四季の変化に比較的早く慣れました。

図書館(5)

2017-09-18 11:31:12 | NZにて
ハロー!

今年の日本はあまり残暑はなく早々と秋の気配と聞いていますがお変わりなくお過ごしでしょうか?
秋と言えば食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋といろいろありますが今年はどんな秋でしょうか?

こちらは先週は暖かい日もありましたが週末からまた雨が多くなり風も強いので冬に逆戻りです。
こんな時は家の中で読書三昧と言いたいところですが只今図書館は改装中。
本来ならば5月から2ヵ月くらいと聞いていたのでちょうど日本に一時帰国している間でラッキーと思っていたのに残念です。

ある日、本を探している時に返却された図書を書棚に並べている人が「Excuse me~(すみませ~ん)」と言いながら私の側に来ました。横を見ると日本人らしき人でした。
誰かと会話することに飢えていた私は即話しかけました。やはり日本人でした。
少し話をしました。何か困ったことがあったらいつでもどうぞと言ってネームタグを見せてくれました。
そこには日本名の苗字ではなく名前「MASARU」と書かれていました。この国ではやはりファーストネームが主流なんだと改めて思いました。

ある日、図書館からメールが届きました。
最初は迷惑メールかと思いましたが私の名前が書かれています。「WIN」と「E-READER」の文字が大々的に表示されています。
英語の良くできる日本人に「E-READER」の事を聞くと「電子辞書の事でしょ。無視しておけばいいよ!」とのこと。
私はどうしても納得がいかなくて直接図書館のスタッフに聞くことにしました。
「WON」ではなく「WIN」だから当選したわけではないことは分かるのだけど「E-READER」が何なのかそれが知りたいのです。
アンケートに答えて回答を送信すると当たるチャンスがあるというのです。
電子辞書なら必要ないし・・・。

図書を返却するついでにメールをプリントアウトして持っていきカウンターの人に聞くと担当の人を呼んで来てくれました。
「E-READER」とは「タブレットで本が読める(日本語で何というのか?電子ブック?)」のことでした。電子ブックなら私が欲しい物の一つです。文字を大きくして読めるのが魅力です。
担当の人は満面の笑顔で是非応募して欲しいと嬉しそうでした。

早速アンケートに答えて「submit(提出する)」ボタンを押しました。この国では「send(送信する)」ではなくsubmitを使うようです。

アンケートに答え、コメントも書き(^_^;)送信したのにその後も同じものが届きました。以前送ったのは届いてなかったのかもと思いまた同じようなことを書いて送りました。
するとまたしばらくして3回目のメールが届きました。
内容は全く同じものです。

そこで以前会った日本人に聞いてみようと思い「私はあまり英語が上手ではないので日本人のMASARUと話がしたいのですが・・・。」と言ってみました。
するとあちこち探してくれている様子ですがいないようです。
「今日は彼は休みのようだけれどもう一人いるんだけどな~ ちょっと待って~」と言ってまたどこかへ探しに行きました。
見つからないので彼に話してくれと言ってヨーロピアンの人を連れて来ました。顔は完全にヨーロピアンです。そして彼は日本語ができるので彼に話すように言われました。

30代前後の彼はゆっくり、そして丁寧に
「私(わたくし)はトニーと申します。私(わたくし)のお母さんは日本人でお父さんはイングランドのハーフです。
日本語、子供の頃は大丈夫だったけれど今はあまりできない。使うことがないので忘れています。聞くのは大丈夫だけれど話すの、ちょっと難しいです。」と自己紹介してくれました。
今どきとてもきれいな日本語です。お辞儀もお母さまに幼いころに教わったんだろうなと思うような90度腰を折るほどのお辞儀をしてくれ、こちらがちょっと申し訳ないくらいな気持ちになりました。

私が知りたいことは理解してくれましたが「E-READER」の件については担当ではないのでわからないとのことで「MIYUKI」と言う人を教えてくれました。
残念ながら彼女は今ミーティング中とのことで出直すことにしました。

マサルさんの他にミユキさんという人もいるんだ~とちょっと嬉しかったです。
人の名前を告げる時「〇〇さん」のように終わりに「さん」を付けないで呼び捨てにすると何だか上から目線のようで嫌なのですがこの国では下手に「さん」を付けると「息子なのか?」と誤解をされ話がややこしくなるので呼び捨てに徹する必要があります。
英語が国語でない国ではちゃんと「さん」付けで話していたのですがね。

それにしても図書館が使えないのは私にとってストレスになっています。

津波 ヴァイオリン コンサート

2017-09-08 22:22:58 | NZにて
ハロー!

9月5日(火)チャリティーコンサート「Tsunami Violin Concert」が行われ行ってきました。

この日使われたヴァイオリンは2011年3月11日の東日本大震災の時の流木や奇跡の1本松から作られた物なのだそうです。

演奏者は「磯村ブラザーズ」ピアノは兄の健斗(ケントさん)、ヴァイオリンは弟の翔之(ショウノ)さんです。
健斗さんは1991年に北海道で生まれ1歳の時両親とNZに移り住み、弟はNZ生まれで二人は現在NZや日本で演奏活動をしているそうです。

演奏された曲はほとんど初めて聴くような曲が多かったのですがヴァイオリンの音色がとてもとても綺麗な音色で思わずヴァイオリンだけで聴いてみたいと思ったほどでした。
今までもいろんなコンサートに行った事はありますが耳をこのヴァイオリンの音に集中させて聴きたいと思ったのは初めてでした。本当に感動しました。ヴァイオリンの音色にです。
勿論演奏者あっての事も確かなのですが。

そして家に帰って津波ヴァイオリンの事をネットで調べてみました。
この津波ヴァイオリンは「中澤宗幸」さんという人が作っていたのです。

ヴァイオリン素人の私はこの方を知りませんでしたが日本のヴァイオリン製作の巨匠で世界で愛用されているあの有名なストラディバリウスの修理などもしているそうです。
「ストラド(ストラディバリウスが作ったヴァイオリン)」を持っているバイオリニストをはじめ世界のヴァイオリニストや葉加瀬太郎氏もこの中澤宗幸氏に修理や調整をお願いしているそうです。

このような人が作ったヴァイオリンはやはり音色が違うのだ、そんな発見ができた私の耳もまんざらではないかな?と思い少し嬉しくなった記憶に残るコンサートでした。

尚、廃材ヴァイオリンや流木ヴァイオリンという人もいるそうですがそうではなく、瓦礫の山と言われるものをテレビで見ていた中澤ご夫妻が、その中に長年使われていた家の立派な床柱や梁を見つけ、長年人が使いつ続けていたものに魂を感じ、陸前高田に足を運び実際に見て、それらの材木と奇跡の一本松(一部分にだけ)を使って津波ヴァイオリンを製作したそうです。

中澤氏は津波バイオリンを、追悼の想いと復興を願い 震災をいつまでも忘れないでという事で1,000人のヴァイオリニストにリレーのように引き継いでいくという「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」を立ち上げました。
現在440人の演奏家の手によってそのヴァイオリンは世界を旅しているそうです。
1,000という数字は「千羽鶴」や「千手観音」などのように心から願いを叶えたいという想いからとのことです。

お近くで聴けるチャンスがあれば是非聴いてみてください。
本当に素晴らしい音色でしたよ。

今回写真のUPが上手くいきませんので残念ながらお見せできませんが この津波ヴァイオリンの裏側にはあの奇跡の一本松の写真が投影されています。

読書(10)

2017-09-03 15:25:09 | NZにて
ハロー!

9月になりNZも日ごとに暖かくなっているように思います。
街ゆくビジネスマン達も上着を手に持って歩いている人が多くなりました。
風があると一気に寒くなるので上着は手放せないのだと思います。

この4カ月に読んだ本の中にも時間の無駄だったと言う本が1冊ありましたが意地で最後まで読みました。一定のファンの方もいらっしゃるようですし作者さんにも失礼なので敢えて特定はしませんが(笑)

子どもの貧困は今世界の先進国で問題になっていることです。日本の将来が心配です。お時間のある方は是非一読をお願いします。

「応仁の乱」は歴史の専門書のようで最初はとても退屈でした。
昔の武将の名前が成長と共に変わったりするので混乱するし名前の漢字が昔の字で読めなく(初めて登場するときのみルビ付き)中々進まなかったのです。
地名は現在の住所で言うとこの場所と詳しく書かれているのですが関西辺りは現在の住所を教えてくれてもほとんどどの辺りなのかわかりません。
一行の中はほとんど漢字で退屈だったのでひらがなを数えたりもしていました。
そんな中、娘婿のS君の実家に近い場所があったので知っている?と聞いてみたら何と孫の七五三のお参りをしたところだと聞き何だか急に親しみを感じのめり込んで読んでしまいました。(単純な私)

学校で習ったのは 応仁の乱=1467年(一夜むなし応仁の乱)だったというくらいしか覚えていませんでしたがそれなりに良い勉強になりました。



5月に読んだ本
① 天皇さまお脈拝見     杉村昌雄著     株式会社光文社
② カエルの楽園       百田尚樹著     株式会社新潮社



6月に読んだ本
① ミカドの肖像       猪瀬直樹著     株式会社小学館
② 熟女ですもの       北沢拓也著     株式会社光文社
③ 子供の貧困が日本を滅ぼす 日本財団子どもの貧困対策チーム著       株式会社文藝春秋



7月に読んだ本
① 京都ぎらい        井上章一著     朝日新聞出版
② アンデルセン童話集1   ハンス・クリスチャン・アンデルセン著 大畑末吉訳

③    〃     2      〃      株式会社岩波書店           



8月に読んだ本
① アンデルセン童話集3   H・C・アンデルセン著 大畑末吉訳  株式会社岩波書店
② 応仁の乱         呉座勇一著        中央公論新社