リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

先週の「世界ふしぎ発見」

2018-10-16 22:40:51 | 国内
暑がりの私でもこのところ外出する時は、涼しくを通り越して寒くなってきたことを実感しています。家の中ではまだ半袖ですが。
皆様は大丈夫ですか? 風邪などひかないようにお気を付けください。

先週土曜日のテレビ番組「世界ふしぎ発見」はモンゴル特集でした。そこに懐かしい人が出ていました。
モンゴルでは国民的な大スターのソソルバラムさんが歌手の八代亜紀さんのモンゴル公演をプロヂュースしたそうで、その時の様子が放送されました。

ソソルバラムさんは1990年の民主化運動の英雄でそれまでの社会・共産主義から自由を勝ち取るための改革運動を起こした人たちの一人です。その時彼はまだ30才でした。
彼は現在、歌手、俳優、舞台のプロデューサー、そして文化芸術担当の大統領顧問でもあります。小学生以上のモンゴル人で彼を知らない人はいないと言われている程の国民的スターなのです。

1990年にモンゴルは無血革命に成功し民主主義と資本主義経済になりました。そして国の名前もそれまでの「モンゴル人民共和国」から「モンゴル国」に変わりました。
革命直後、自由を勝ち取ったものの経済は大混乱していました。
その時いち早く救いの手を差し伸べたのが日本だったそうです。その為多くのモンゴル人は日本に感謝し、日本が大好きなのです。

元の話に戻ります。彼の自宅はモンゴルでの我が家と同じマンションの3つ上の階でした。
初めてお会いした時は我が家の運転手が興奮して彼の事を詳しく私に教えてくれました。
すれ違った後でしたがミーハーな私はすかさず声を掛けました。
その時以来会った時はいつも挨拶を交わし一言二言話すこともありました。お元気そうで何よりです。
ただ私が会う時はいつも私服のTシャツに短パン又はジャージ姿ばかりなのです。しかも髪は後ろで一つに束ねているのでチンギス・ハーンの姿で飛行機に乗り込んできた時は気が付かなくて失礼したこともありました。

番組でも言っていましたが、モンゴルの歌は日本人にも心に響くものがあって、私は言葉が全く分からないときはいつもテレビで歌を聴いていました。哀愁があって言葉が分からなくてもとても良い歌が沢山ありました。
その反対にモンゴル人も日本の歌は心に響くものがあるのでしょう。

日本の歌は演歌や歌謡曲に限らず、Jポップス、童謡、小学唱歌でもみんな大好きです。
最初に我が家で夫の仕事関係のモンゴル人たちをお招きしたパーティーでの時いろいろ教えてくれました。
その中でも印象深い歌は
「北国の春」この曲はアジアではほぼどこの国でも広く知られた曲ですが中国人だけはこの歌は中国人が作った歌だと言って譲らない人が多いです。モンゴル人は日本の歌と知っています。
どの国でも日本語で歌われるのは勿論ですが自国の歌詞に訳されていることも多いです。

驚いたのは「鉄道唱歌」です。「汽笛一斉新橋の~・・・?」という歌詞から始まる長い歌です。年配の人がずーっと日本語で歌ってくれました。私はこの歌を子供の頃聞いたことはありますが何番までも歌えません。かなり長いのです。

もう一つ、ピンキーとキラーズの「恋の季節」です。ほぼ全員で大合唱しました。
この曲はモンゴルがまだ社会主義国だったころの唯一の娯楽である映画で見たそうで、その中で歌われた曲だと言っていました。
私もこの曲は大好きで良く歌っていましたが、この曲と同じタイトルの映画があったことは知りませんでした。勿論ピンキーとキラーズが出演していて山高帽と黒い衣装で踊りながら歌っていたと真似をして見せてくれました。

「お馬の親子は仲良しこよし~」正確な歌のタイトルは分かりませんが、この曲はウランバートルでのごみ収集車がこの曲を鳴らしながら回っています。ゴミ収集車も日本の中古車で「これは日本国民からおくられた車です」というシールが貼ってありました。

懐かしく楽しい思い出タイムでした。

元貴乃花親方

2018-10-10 02:58:51 | 国内
お久しぶりです。
沢山の方に立ち寄っていただいていますのに更新が滞っていて申し訳なく思っています。
書くことの苦手な私は書きたいことは山々あるのになかなか筆が進みません。

さて、先日貴乃花親方が突然相撲協会を引退(退職)した事に驚いた人も多かったと思います。私もその一人です。とても残念でなりません。しかも貴乃花部屋はもうなくなってしまったのです。


私はモンゴルに4年2カ月住んでいました。
最近、貴乃花親方のことが話題になることが多く、その為かモンゴル時代に見聞きした相撲の事を良く思い出します。

モンゴル人はモンゴル相撲(ブフ)よりも日本の相撲の方が好きなようです。決着が早くつくからです。
モンゴルに行ったばかりの頃、大相撲が始まると全てのテレビ局は大相撲を生で放送していました。もちろん日本語です。しかも日本ではまだ放送されていない時間帯の幕下や十両の取り組みまでも早い時間から放送していました。多くの女性は大相撲が始まると全ての放送が相撲になるのでうんざりしていました。

朝青龍が引退してからは少し日本の大相撲の人気も下がりました。そしてテレビも2局(?)くらいでの放送になりました。

そして朝青龍はとても人気がありました。今でも国民のヒーローです。
朝青龍引退騒動の時は日本のマスコミでは多くのモンゴル人が怒っていて日本大使館に抗議に行くというような放送があったそうですが私の周りではそのようなことは全くなく皆冷静でした。
郷に入れば郷に従えで、日本の国技の横綱なんだから横綱らしい品格は持たなければいけない、暴力はどこの世界でもやってはいけない事と言っていました。
何度も注意を受けていたのだからやめるのは残念だけど仕方がないと納得していた人が多かったです。

大使館からは一応「抗議のデモがあるかもしれないので外出は控えるように」と言われましたが、我々は、抗議に来る人なんていないと思っていました。だって外は昼間でも-30℃の世界なんですから。そしてデモはありませんでした。

八百長問題が発覚した時は驚きました。多くのモンゴル人の友人たちが「八百長問題はモンゴル人が持ち込んだことだと思います。申し訳ないです。」と謝るのです。
街を歩いていても、買い物をしていても全く知らない人から同じことを言って謝られました。八百長を広めたのはモンゴル人ですと。

そして分かったのです。モンゴル相撲では勝った人が次の試合の相手を指名するそうです。相手が確実に自分より弱い人なら良いのですが同じくらいの力の時どうしても勝ちたい人は話し合いをしてお金を払って勝ち星を得るそうです。
例えば彼女やその親などに強い自分を見せたい時などです。
そしてお金で勝ちを得ることはお互い様なのでそれ程悪い事とは思っていないというのです。

私がブフに興味を持ちいろいろ聞いていた時、自分の知り合いにブフの選手がいる。彼はとてもお金持ちだというのです。なぜならトヨタのランドクルーザーを2台も持っているとのことです。
その人は強い人なのかと思ったら弱くて負けてばかりだと笑って言うのです。
なぜそれでお金持ちになるのか聞くと、いつも八百長をやっているからと笑っていました。

朝青龍が国民のヒーローというのは、家があまり裕福ではなかったので八百長はできなかったそうです。しかしモンゴル相撲の横綱までになったので本当に強い人だと皆が知っていて、日本でも横綱になりモンゴルという国を世界中に広めてくれた人だからという事のようです。

こんなことを思い出す今日この頃です。

モンゴル互助会というのがあって時々集まって飲んだり食べたりしているそうですね。
八百長をそれ程悪い事と思っていない人たちが集まっていると・・・?

元貴乃花親方が本気で今の大相撲を改革しようとしていたことは間違いないと私は思います。