米国の人気ミステリー作家のジェフリー ディーヴァー (Jeffery Deaver)が数年前に書いたミステリーの単行本「ロードサイド・クロス」(文藝春秋が発行)を読み始めました。
実は、今年2015年10月17日に発行された最新作の単行本「スキン・コレクター」を買い求め、読み始めようとしたら、2010年10月30日に文藝春秋が発行した単行本「ロードサイド・クロス」をまだ読んでいなかったことに気づき、パラパラと中身を見始めたところ、読み始めてしまいました。
この単行本「ロードサイド・クロス」の主人公は、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官です。尋問などの際の人間の会話時のしぐさなどを洞察し、その心理などを読み取る天才です。このキャサリン・ダンスは、ジェフリー ディーヴァーのヒット作品の天才捜査家(民間の捜査コンサルタント)のリンカーン・ライムシリーズに以前に尋問の名手として登場した女性捜査官を主人公です。彼女を主人公に据えたリンカーン・ライムシリーズの派生作品の2作目です。
この単行本「ロードサイド・クロス」は、インターネットのブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service、SNS)に潜む、匿名者たちの悪意などの陰湿な“ネットいじめ”に加担した少女たちが次々に命を狙われ始める話です。
米国では、社会問題・主義主張を伝える“専門的”なブログがあり、Facebookやtwitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスを複数利用するユーザーが多くいます。特に、米国ではビジネスマンは、FacebookやLinkedInなどを利用し、名刺に自分の” メールアドレス”を書き込んでいる方が多いそうです(求人や広告などの利用面では、米国では日本以上にソーシャル・ネットワーキング・サービス利用が普及しています)。
単行本「ロードサイド・クロス」の始まりは、ダンスパーティー帰りの高校生の少女が自分の乗用車に乗ろうした時に、犯人に襲われ、海岸で溺死させられそうになる出来事から始まります。
この少女を襲った犯人は、ネットいじめの被害者だった少年だという“無邪気”なうわさがソーシャル・ネットワーキング・サービス上に飛び交います。“その少年が怪しい”が次第に“その少年が犯人だ”と証拠もなくうわさが変わって行きます。
こうしたソーシャル・ネットワーキング・サービスによる無責任なうわさの拡散は、日本ではLINEによる“いじめ問題”に似ています。
ブログなどでは、ハンドルネームは匿名ですが、いくつかのソーシャル・ネットワーキング・サービスに同じユーザーが登録していると、その実名が特定でき、その実名を公表するソーシャル・ネットワーキング・サービスが盛り上がる仕組みになっています。
もう一つの米国の問題は銃の所有です。ネットいじめの被害者だった少年は、自宅から父親が所有していた拳銃を持ち出します。この結果、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官は防弾チョッキを着用します。こうした点は、日本とは社会基盤が違う米国社会を物語ります。細部では、日本と米国の社会の違いをいろいろと感じます。
この単行本のタイトルになった“ロードサイド・クロス”とは、何者かが主要道路脇に十字架のサインを置くと、事件が起こるという謎を追うからです。この“ロードサイド・クロス”を道路脇に置くのは誰か、その犯人は誰かを、主人公のキャサリン・ダンスが明らかにしていきます。
そして最後には、キャサリン・ダンスは完全犯罪の驚愕すべき全貌を解明するそうです。現在、分厚い単行本の約半分読み終えました。米国社会・米国人の考え方などが、平均的な日本社会・日本人と予想以上に違うと感じて、読み進めています。
実は、今年2015年10月17日に発行された最新作の単行本「スキン・コレクター」を買い求め、読み始めようとしたら、2010年10月30日に文藝春秋が発行した単行本「ロードサイド・クロス」をまだ読んでいなかったことに気づき、パラパラと中身を見始めたところ、読み始めてしまいました。
この単行本「ロードサイド・クロス」の主人公は、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官です。尋問などの際の人間の会話時のしぐさなどを洞察し、その心理などを読み取る天才です。このキャサリン・ダンスは、ジェフリー ディーヴァーのヒット作品の天才捜査家(民間の捜査コンサルタント)のリンカーン・ライムシリーズに以前に尋問の名手として登場した女性捜査官を主人公です。彼女を主人公に据えたリンカーン・ライムシリーズの派生作品の2作目です。
この単行本「ロードサイド・クロス」は、インターネットのブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service、SNS)に潜む、匿名者たちの悪意などの陰湿な“ネットいじめ”に加担した少女たちが次々に命を狙われ始める話です。
米国では、社会問題・主義主張を伝える“専門的”なブログがあり、Facebookやtwitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスを複数利用するユーザーが多くいます。特に、米国ではビジネスマンは、FacebookやLinkedInなどを利用し、名刺に自分の” メールアドレス”を書き込んでいる方が多いそうです(求人や広告などの利用面では、米国では日本以上にソーシャル・ネットワーキング・サービス利用が普及しています)。
単行本「ロードサイド・クロス」の始まりは、ダンスパーティー帰りの高校生の少女が自分の乗用車に乗ろうした時に、犯人に襲われ、海岸で溺死させられそうになる出来事から始まります。
この少女を襲った犯人は、ネットいじめの被害者だった少年だという“無邪気”なうわさがソーシャル・ネットワーキング・サービス上に飛び交います。“その少年が怪しい”が次第に“その少年が犯人だ”と証拠もなくうわさが変わって行きます。
こうしたソーシャル・ネットワーキング・サービスによる無責任なうわさの拡散は、日本ではLINEによる“いじめ問題”に似ています。
ブログなどでは、ハンドルネームは匿名ですが、いくつかのソーシャル・ネットワーキング・サービスに同じユーザーが登録していると、その実名が特定でき、その実名を公表するソーシャル・ネットワーキング・サービスが盛り上がる仕組みになっています。
もう一つの米国の問題は銃の所有です。ネットいじめの被害者だった少年は、自宅から父親が所有していた拳銃を持ち出します。この結果、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官は防弾チョッキを着用します。こうした点は、日本とは社会基盤が違う米国社会を物語ります。細部では、日本と米国の社会の違いをいろいろと感じます。
この単行本のタイトルになった“ロードサイド・クロス”とは、何者かが主要道路脇に十字架のサインを置くと、事件が起こるという謎を追うからです。この“ロードサイド・クロス”を道路脇に置くのは誰か、その犯人は誰かを、主人公のキャサリン・ダンスが明らかにしていきます。
そして最後には、キャサリン・ダンスは完全犯罪の驚愕すべき全貌を解明するそうです。現在、分厚い単行本の約半分読み終えました。米国社会・米国人の考え方などが、平均的な日本社会・日本人と予想以上に違うと感じて、読み進めています。
このスキン・コレクターは、米国カリフォルニア州に住む人々のメンタリティーを理解するのに苦労した記憶があります。
そして、ジェフリー ディーヴァー は、この作品でも一ひねり、ふたひねりと複雑な話しを展開し、何回か読み直さないと理解できないストーリーです。
この本を読んだ記憶はもう薄れていますが、たしかブログの仕組みや発達した歴史背景、SNSの仕組みなども書かれていれ、インターネットやSNSに詳しくない方にも配慮してありました。
お書きになったように、ネットいじめされた高校生の男子が父親のピストルを持ち出す点が、銃社会の米国の深刻な問題を語っていました。
毎年、長編を出し続ける才能に感心しています。
あれこれ、手を変え品を変えで、書き続けています。
この「ロードサイド・クロス」はいくらか異色の感じの作品だったとの記憶があります。
今回のキャサリン・ダンスという女性捜査官を主人公とした派生作品はそれなりのレベルには仕上がっています。
しかし、ジェフリー ディーヴァーのファンとしては、やはり、あのリンカーン・ライムを主人公とした作品が読みたいのです。
また、最近はどんでん返し期待に応えるために、ひねりすぎのきらいが高まっています。
本屋さんに行くと、新作が並んでいて、つい購入してしまいます。
その上、前半部は、トリックのネタをあちこちに配置し、そのトリックネタを惑わせる文章が続きます。
肝心のネタだけだと、もっと短いのでしょうが、この、トリックのネタの配置も、ジェフリー ディーヴァーの魅力です。