人気ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの最新作の単行本「ホワイトラビット」を読み終えました。結論からいうと、伊坂幸太郎さんが書きそうな内容ですが、不満が残るストーリー展開でした。
この単行本「ホワイトラビット」は、新潮社が2017年9月20日に発行され、最近の文芸書の売れ行き上位に入っているヒット作です。価格は1400円+消費税です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ad/5839ff7f01ad53f62846292089a3ce75.jpg)
この単行本「ホワイトラビット」のあらすじは、仙台市の新興住宅地の一軒家に、短銃を持った男が入ってきて、その家にいた母と息子を人質にして立てこもる籠城事件です。
拳銃を持った黒い服装の男が突然、鍵をかけ忘れていた玄関から一軒家に入って来て、母と息子に「潜んでいるオリオオリオを出せ」と脅します。この黒い服装の男は、一軒家の2階にいた父親らしい人物を見つけ、拘束します。
男が2階に上がっているすきに、息子の青年はしばられていながらも、置いてあった犯人のスマートフォンを操作し、警察に電話し「不審者が侵入している」と通報します。
この通報を受けた宮城県警の通報受付医担当者は警察本部の特殊捜査班SITに連絡します。特殊捜査班SITの現場担当者の夏之目課長は、人質をとって立てこもる籠城事件に立ち向かいます。
ここまでが、この籠城事件である「白兎(しろうさぎ)事件」の概要です。この事件が「白兎事件」と呼ばれる由縁は、この犯人の名前が兎田孝則(うさぎだたかのり)だからだようです。
この単行本「ホワイトラビット」は、神の視点の説明(作者による状況説明、実際にはある目的の誘導・・)が散りばめられていて、この事件にかかわった人間たちの動きや過去がそれぞれ説明されています。
まず、この立てこもり犯人の兎田孝則は、誘拐を事業としている企業(?)に就職しています。担当するのは、誘拐の実行です。東京都心部で、若い女性を誘拐し、頭から袋をかぶせて、ワンボックスカーの後部に乗せて指定された場所に運びます。
そして、その後の工程の担当者に、誘拐した女性を渡します。誘拐ビジネスの分業が徹底しています。
何も罪を考えずに、誘拐ビジネスを担当している兎田孝則は新婚で、妻の綿子さんとラブラブです。幸福な生活を送っています。
しかし、ある時に誘拐ビジネスを事業化している企業の社長から電話がかかってきて「御前の妻を誘拐している」といわれます。愛妻を無事に返してほしければ「オリオオリオを連れてこい」と交換条件をいわれます。
このオリオオリオとは折尾豊のことで、あだ名が“オリオオリオ”です。この折尾豊は、誘拐ビジネスを手がける企業の会計の女性に取り入り、この女性が多額の会社の金を持ち逃げします。
これに激怒した社長はオリオオリオがこの女性の行方(金の行方も)を知っていると考え、オリオオリオを探します。
このオリオオリオを仙台市内から見つける役目として、兎田孝則を勝手に当て、その人捜しのモチベーションを高めるために妻を人質にして、必死に探すように仕向けます。ここはあまり意味が分かりません。ただし、兎田孝則が必死にオリオオリオを探す動機は分かります。
兎田孝則は、これまで何も考えずに誘拐事件を担当して来ましたが、その報いして「天に向かってはき出した唾が巨大な一粒となって自分の頭に落下してきました」となります。
ここまでが、この白兎事件のあらましです。ただし、本当の主人公はまだ登場していません。
この籠城事件は、まだ登場していない本当の主人公が仕掛けを考え出します。そして小説の神の視点である、書き手の伊坂幸太郎さんらしい仕掛けがだんだん見えてきます。以下は、後編に続きます。
これから先は、ミステリー小説「ホワイトラビット」のネタばらしです。このネタばらし=仕掛けは、あまり納得できないものが含まれています。
この単行本「ホワイトラビット」は、新潮社が2017年9月20日に発行され、最近の文芸書の売れ行き上位に入っているヒット作です。価格は1400円+消費税です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ad/5839ff7f01ad53f62846292089a3ce75.jpg)
この単行本「ホワイトラビット」のあらすじは、仙台市の新興住宅地の一軒家に、短銃を持った男が入ってきて、その家にいた母と息子を人質にして立てこもる籠城事件です。
拳銃を持った黒い服装の男が突然、鍵をかけ忘れていた玄関から一軒家に入って来て、母と息子に「潜んでいるオリオオリオを出せ」と脅します。この黒い服装の男は、一軒家の2階にいた父親らしい人物を見つけ、拘束します。
男が2階に上がっているすきに、息子の青年はしばられていながらも、置いてあった犯人のスマートフォンを操作し、警察に電話し「不審者が侵入している」と通報します。
この通報を受けた宮城県警の通報受付医担当者は警察本部の特殊捜査班SITに連絡します。特殊捜査班SITの現場担当者の夏之目課長は、人質をとって立てこもる籠城事件に立ち向かいます。
ここまでが、この籠城事件である「白兎(しろうさぎ)事件」の概要です。この事件が「白兎事件」と呼ばれる由縁は、この犯人の名前が兎田孝則(うさぎだたかのり)だからだようです。
この単行本「ホワイトラビット」は、神の視点の説明(作者による状況説明、実際にはある目的の誘導・・)が散りばめられていて、この事件にかかわった人間たちの動きや過去がそれぞれ説明されています。
まず、この立てこもり犯人の兎田孝則は、誘拐を事業としている企業(?)に就職しています。担当するのは、誘拐の実行です。東京都心部で、若い女性を誘拐し、頭から袋をかぶせて、ワンボックスカーの後部に乗せて指定された場所に運びます。
そして、その後の工程の担当者に、誘拐した女性を渡します。誘拐ビジネスの分業が徹底しています。
何も罪を考えずに、誘拐ビジネスを担当している兎田孝則は新婚で、妻の綿子さんとラブラブです。幸福な生活を送っています。
しかし、ある時に誘拐ビジネスを事業化している企業の社長から電話がかかってきて「御前の妻を誘拐している」といわれます。愛妻を無事に返してほしければ「オリオオリオを連れてこい」と交換条件をいわれます。
このオリオオリオとは折尾豊のことで、あだ名が“オリオオリオ”です。この折尾豊は、誘拐ビジネスを手がける企業の会計の女性に取り入り、この女性が多額の会社の金を持ち逃げします。
これに激怒した社長はオリオオリオがこの女性の行方(金の行方も)を知っていると考え、オリオオリオを探します。
このオリオオリオを仙台市内から見つける役目として、兎田孝則を勝手に当て、その人捜しのモチベーションを高めるために妻を人質にして、必死に探すように仕向けます。ここはあまり意味が分かりません。ただし、兎田孝則が必死にオリオオリオを探す動機は分かります。
兎田孝則は、これまで何も考えずに誘拐事件を担当して来ましたが、その報いして「天に向かってはき出した唾が巨大な一粒となって自分の頭に落下してきました」となります。
ここまでが、この白兎事件のあらましです。ただし、本当の主人公はまだ登場していません。
この籠城事件は、まだ登場していない本当の主人公が仕掛けを考え出します。そして小説の神の視点である、書き手の伊坂幸太郎さんらしい仕掛けがだんだん見えてきます。以下は、後編に続きます。
これから先は、ミステリー小説「ホワイトラビット」のネタばらしです。このネタばらし=仕掛けは、あまり納得できないものが含まれています。
面白いと、褒めているコメントが多いです。
今回の小説の舞台が仙台なのは、伊坂幸太郎さんが仙台にお住まいなのですね・・
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
伊坂幸太郎さんの軽妙な表現や会話は、楽しい感じですね。軽い感じで、いつの間にか深刻な中身になっていきます。
伊坂幸太郎さんの新作はやはり、書店ではつい手に採ってしまいます。
この小説本「ホワイトラビット」は本屋さんで見かけました。
誘拐犯の妻が誘拐されて、その夫はこれまでの罪を感じたのでしょうか・・
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
地元が大阪なので司馬遼太郎記念館が近いのですね。司馬遼太郎の対談集に、ご自宅の執筆室や居間の写真が載っていて、彼が執筆していた当時を思い浮かべています。
一応、「街道を行く」を全巻そろえていて、寝付きに読んでいます。好きなのは、愛蘭土、スペイン、オホーツク、最後の濃尾平野編(未完)です。
その初期には、佐久平を書いた、「街道を行く」もあり、たまに読み返しています。
この長い秋雨には困ったものです。
実は、一度、佐久荒船高原に少しの晴れ間を期待して行って来ましたが、雨にたたられました。
おはようございます。
この雨の期間を読書に当てています。
先日地元の司馬遼太郎記念館に行ってきました。単純ですが、それに刺激され、司馬遼太郎さんの城塞を読み始めています。3巻ありますが、まだ上巻の半分です。
ミステリーは何冊か読んでいますが、あまり触手が動きません。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの人気は相変わらず高いです。新作の単行本などは、発売後は書店の目立つところに、平積みされ、すぐに新刊が出たことに気がつきます。
この単行本「ホワイトラビット」のヒットしているそうです。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
伊坂幸太郎さんの最新の小説「ホワイトラビット」についてのあらすじ説明などをお読みいただき、ありがとうございます。
伊坂幸太郎さんの独創的な発想が読者に受けているようです。
伊坂幸太郎さんの人気の高さがよく分かります。
本が売れない時代に、貴重な存在の作家ですね・・
詳しい内容、伝わってきました。
ご紹介、ありがとうございました。