ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙に掲載された見出し「吉野家、人件費増 もう限界」を拝読しました

2018年10月10日 | 日記
 2018年10月6日に発行された日本経済新聞紙の朝刊の中面に掲載された見出し「吉野家、人件費増 もう限界」を拝読しました。

 この記事のリードは「吉野家ホールディングス(HD)が10月5日に発表した2018年3~8月期連結決算は最終損益が8億5000万円の赤字(前年同期は13億円弱の黒字)になった」と伝えています。

 その赤字の原因は、主力事業の牛丼店「吉野家」は増収を確保したものの、人手不足を背景にした人件費高騰が響いたと伝え、人件費の増加が事業赤字を招いたと解説しています。

 日本経済新聞のWeb版の日本経済新聞 電子版では、見出し「吉野家、人件費増 もう限界 3~8月期、増収でも最終赤字 、販管費の半分収益圧迫」と報じています。



。この記事は、吉野家は外食業界のなかでもコスト全体に占める人件費の割合が比較的高いために、人件費上昇が業績に与える影響は大きくなっている。安さを売りにした戦略の限界に直面しつつあると解説しています。

 2018年3~8月期は売上高が1003億円と前年同期比で3パーセント増となったが、肉や米などの食材上昇によって、原材料費を含む売上げ原価は359億円と6パーセントの増加になった。

 この売上げ原価増は、増収でカバーできる範囲で、基礎的な利益である「粗利益」(売上高から売上原価を引いた値)は1パーセント増と伸びを示した。

 ところが、人件費を含む販管費の負担が重くのしかかり、本業のもうけを示す営業利益(売上高から売上原価・販管費を引いた値)は5500万円にとどまった。

 この結果、採用や教育、既存従業員の残業代などの人件費が膨らみ、販管費の約45パーセントを占めるようになった。人件費の上昇が続いた結果、販管費の負担が年々高まっている。

 日本では少子高齢化が進み、人手不足に対して脆弱な損益構造になっていると解説しています。

 その他の外食産業も人件費上昇に悩まされていると伝えています。

 こうした外食産業でも人件費上昇を受けて、ロイヤルホールディングスは、東京都内に完全キャッシュレスのレストランや、配膳ロボットを導入したカフェを相次いで開店しています。

 また、ゼンショーホールディングスはファミリーレストラン「ココス」で、卓上の接客用ロボットの導入の実験を進めています。

 同様に、人件費の上昇に悩むコンビニエンスストアでも、完全キャッシュレス化の実験を始めています。

 日本の若者の減少は、人件費増加を招いていますが、この結果、日本の増加する社会保険費の担い手がますます減るという深刻な事態を招いています。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
牛丼屋の人件費 (だんご3兄弟)
2018-10-10 13:25:18
吉野屋は、安くて手軽に食べられる牛丼が魅力なお店です。
でも、従業員を確保するために人件費を上げざるを得ないのですね。
最近は、外国人の方が従業員になることが増えています。
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吉野屋 (一輪車)
2018-10-10 14:08:52
牛丼の吉野屋は、500円以下で昼飯が食べられる貴重なお店です。
お店では、ホールには、二人ぐらいしかいないようですが、朝から夜までの2交代だと、その二倍の従業員が必要と考えられます。
外食チェーン店やコンビニ店などは、従業員の確保が大きな問題になっているのですね。
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だんご3兄弟さま 一輪車さま (ヒトリシズカ)
2018-10-10 16:00:29
だんご3兄弟さま 
一輪車さま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

少子高齢化が進む日本では、若手の従業員を雇用する人件費が上がっています。

その現象が、外食チェーン店やコンビニ店などで現れてきました。

同時に、高齢者を支社会保険費の担い手不足が大きな問題になります・・
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人生100歳時代 (とおりもん)
2018-10-10 16:31:47
日本政府の予算の社会保険費が増大し、年金支給が70歳から始めることを伝え始めています。
実際に、60歳代の方は働きたい希望者が多いようです。
外食店でもコンビニでも、IT機器が使える高年齢者は歓迎されそうです。
キャッシュレス社会は、高齢者を二分しそうです。
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とおりもん様 (ヒトリシズカ)
2018-10-10 17:53:12
とおりもん様

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

日本では、少子高齢化が急速に進み、若者の人口が減っています。

日本の企業等の従業員になる若者が少なくなり、労働力不足になり始めています。この結果、社会保障費を支える現役世代の人数が少なくなっています。

この課題をどう解決するのか、政治はあまり答えていない気がします。
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地方の高齢化 (与作)
2018-10-11 03:59:12
東京のような大都会では、牛丼の吉野家は従業員確保に苦労し、人件費が上がって、事業収益を圧迫しているようですね。
日本で進む少子高齢化は、地方の限界集落と呼ばれる地域では、若者が町に出て行き、高齢者がお互いに助け合う集落になっています。老老介護もなかなか大変です。
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