ピンク色のブラシのような可愛い花 ネムノキの花が宮沢遊水地では今
満開になっています マメ科の落葉高木 花は一日花で雄性先熟、
花は夜開いて朝には萎れてしまいます 次から次へと毎日ピンクの花を
咲かせますが、花後にあの豆のような実が出来てぶら下がっている風景は
この花からは想像し難いです 不思議ですね
ネムノキの果実です 2021,9,21舞岡公園で撮影
木の下に枯れた豆が沢山落ちていて開くと小さな実が出てきました
前日の午後4時頃の撮影です これから花が開花する途中のようです
ピンク色の雄しべの先には黄色い葯(花粉)がキラキラ輝いています
で、翌朝早く開花した花の撮影をしようと出掛けました
早朝5:30の撮影です ネムノキにはまだ陽が当たっていません
右の花2個は萎れていましたが左の花は開花中でした
画像の右上に白くツンと伸びたメシベの花柱が見られます
花序を横から眺めると、側生花の中央に筒の長い頂生花が見られます
頂生花は根元から上の方まで大部分が合着していて、筒状の花弁の
基部が他の花より太くなっているのが分ります この基部に甘い
蜜が溜まっているそうです
頂生花の基部を拡大しました 薄黄緑色の部分が花弁のようで
先は5裂しています 筒の下にある色の濃い部分は萼です
この長い筒は花の中央にあり、蜜を分泌しているようです
スズメガはこの花に長い口吻を挿して吸蜜中に花粉が付く(虫媒花)
スズメガの仲間達が活動する時間に合わせて夕方に開花するようです
参考までに、スズメガで思い出しましたが、
オシロイバナもスズメガに合わせて夕方に開花します
頂生花と側生花を並べてみました 大きさが違いますね
頂生花から白いメシベの花柱が伸びています 雄性先熟ですので、雄性期
から雌性期に移るにつれて白いメシベが伸びて来て目立つようになります
ネムノキの花は20個ほどの小さい花の集まった頭状花で一つの頭状花
から豆果が一つしかできないそうです
今回のネムノキの花を観察した宮沢遊水地にある木です 木に陽が差してきました
ネムノキの葉は夜になると閉じて垂れ下がる就眠運動をするそうですが
夜か朝の早い時間でないと見られないようでした
ネムノキの頂生花が結実して豆果が成長する過程を観察したいと思っています