おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

小さな「のん(飲み)方」

2010年07月25日 07時53分06秒 | 日記
薄い靄がかかっている。しかし、その向こうに太陽が昇っている。
昨夜は知り合いとしこたま飲んだので、眼が覚めたのが6時過ぎ、それから浅田次郎の小説を読み始めたので、少し読んでから離れに移った。


近所に住んで居られるUさんの夕方の電話。

「今から飲みに来ませんか。娘の旦那のご両親を呼んで3時から飲んでいたんですが、早く帰られたので、飲み足りなくて寂しい思いをしているのでよかったら今から家に来てくれませんか、何にもありませんけどー」

このUさん、大好きな方で、一人で4年かけて豪邸を建築された。今月号の宝島社発刊「田舎暮らし」(?)という本に写真と詳しい説明が掲載された。定年され、ここ南阿蘇の地に土地を購入され、木工が好きな彼は自分で家を建ててみようと思い立ち、知り合いの大工のKさんに助言を貰いながらとうとうついこの前完成した。古民家風というかまるで人気旅館の面構えをしている。大きな梁を使い、天井も高く、囲炉裏も自分で作って、お手製の自在鉤まで下がっている。何しろ私の家がオモチャに見えるほど豪邸だ。
今は市内の家と行ったり来たりで、今週は一人で3日泊まられている。

私が土地を決め、工務店を探している時に、彼がKさんを紹介してくれて、彼の属する工務店に依頼したのだ。もちろんKさんを棟梁に指名した。Uさんを通じて、Kさんとの2年来の付き合いで、先日も家の内装の補填工事と濡れ縁を取り付けてもらったばかり。今では飲み仲間でもある。

家に行ってみると見知ったご家族が集まっておられた。奥様、娘二人、そのご主人、赤ちゃん、大人数だ。彼の長男は先週鹿児島から手伝いに呼び寄せられて、石組み(駐車場入り口の脇ののり面に石壁を作っている)をやらされていた。夫婦と子どもを連れて私の家に挨拶に来られたばかり。二姫一太郎の家族で、孫2人。二人の孫を語る時の彼の目は途端に優しくなる。白髪で長く伸ばした白髭、まるで仙人のようで、初めて会ったときには知らない人はちょっと引く。豪快な人で、弱きを助け強気を挫くという性質の正義漢。話はストレートでわかりやすい。厳しいけれど説得力がある。

知り合ったばかりの頃、まだ高校の校長をしていた頃だ。母が急逝した。それは彼の知るところではないはずなのに、新聞に掲載された小さな記事を見つけて、葬儀場の広い会場の一番前に座っている彼の姿を見た時の感激は言語に尽くせない。そういう人なのだ。県内古豪の高校野球の球児であった。付き合いも広い。

昨日は夕方、妻と口喧嘩しながら庭いじりの共同作業をしていて、終わったのが7時過ぎていたので、夕飯の準備はまったく何もしていない状態だったので、お誘いは「渡りに舟」であった。取ってあった鉢盛りのご馳走で、随分たくさん飲んだ。
酒は気持ちよく飲むと酔ってもあまり翌日に残らない。

夜遅くまで飲んで、真っ暗な山道をまむしに注意しながら懐中電灯を頼りに歩いて帰った。2軒先なのだが、その間にはクヌギ林があり、ダダ広い売り地が空き地のままあったりして結構離れているのだ。それでも下り坂、家に着くまでの所要時間3分ほどかー。