おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

藤圭子の死ー昭和の終りを告げている

2013年08月23日 07時06分54秒 | 日記


藤圭子が自殺した。

宇多田ヒカルの母親という方が今の若い世代には通用するのかもしれない。

昭和26年7月生まれだそうだから、一つ違い。享年62歳かー

前川清と結婚し、その後宇多田某と結婚、ヒカルを産んでいる。

テレビで回顧した映像を見たけれど、テレビに出なくなった後いろいろ「お騒がせ」をやっている。

渡米した際に税関で現金5千万円を差し押さえられたとかー

自分でインタビューに応えて言っていたが、5年間で海外旅行などで5億円使ったとかー

妻と「一日30万円近くも使ったことになる。そんな金使い切れないわ

確かに「圭子の夢は夜ひらく」などヒット曲がいっぱいあるからお金はどんな贅沢しても使い切れないくらいにあるんだろうが、果たしてお金があるから即幸せかというと違うと思う。というかお金が人を狂わせるという恐さを持っているってことかー

一時「クスリ」の疑いをかけられたことがあるのだそうだが、腐るほどの金があって現役を退いて生きていく自分のしっかりした哲学がなければ、どうしても快楽の方向に向いていくのではないか?

喋っている姿が少し異様に思えた。また娘もなにか「変」

若く才能を見出され、開花した芸能者はトップを走り続けることはできないのだから途中で生き方を考え直さなければ間違ってしまう。渡米したのも「自分発見の旅」だったのかもしれないが、快楽への誘惑から己が身を律することはできなかったのか

高度成長と共に青春を過してきた我々には一方で反日常ー反政治権力・反米・反安保という社会へのアンチテーゼがあった。そしてそのデモに明け暮れる日常の救いに藤圭子の歌があった。暗い出口のない世の中をすねて生きる闇に生きる人間の心への慕情。

三上寛、長谷川きよし暗いけど情念の奔出は胸を打った。

全共闘世代に受けたのが「高倉健のやくざ映画」だったというのもこれに通じるものがある。

少しずつ時代が推移している。去りゆく昭和ってことか・・・