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未完成の子どもの胸に夢に向かってまっすぐ立ち向かっていく勇気と惜しまない努力。そして結果はその末にもたらされる。
行う前に結果を恐れずにぶつかっていく強さ。
この本、もう少しッテイウカ半世紀くらい前に出会って欲しかった。
乙川の『喜知次』は読んでいてどこか記憶があって、次にこう展開していくのではないかという予感が常にあった。調べると藤沢周平の『蝉しぐれ』を強く意識しているらしく筋立てが似ていた。
最後延岡に転封ということになって恋い慕っていた義妹と離れ離れになってしまう。妹は国学という学問の道を選び習性結婚しないという。
終盤に床に伏せた母親が主人公が貰い子だったこと、それでも分け隔てなく育ててきたという述懐する場面。義妹が延岡に移り住んできていたということ。寂しい最後だったということを聞かされて終わるのだが、エンディングがわかりにくかった何度も読み直さなければならなかった。
若き日の3人の子どもから少年に至る期間の友情は面白く綿密に描かれていたがやはり最後が少しー
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