日銀の黒田総裁の「家計が値上げを受け入れている」という発言をきっかけとして、日銀への批判が急激に大きなっている。もちろんこれは庶民の感情を逆なでするような発言であり、炎上してもおかしくはない。しかしここまで炎上したのは、多くの日本人が、「異次元の金融緩和政策」に対してもはや信じるのをやまたということを意味している。
ゼロ金利政策によって物価が上昇し、経済が周り始めるというのが日銀の説明だった。その期間は2~3年と最初は説明していたように思う。しかし何年たってもそうなっていない。ここまで効果がでないということは、もはや黒田氏の見込み違いだったと言っていいのだ。後に引けなくなってゼロ金利政策を継続し、もはや手のうちようがないところまで追い詰められた。少なくとも多くの日本人はそう思っている。こうなると経済に対する信用はなくなり、日本人でさえ日本売りを始める。
そもそも黒田総裁の金融緩和策は「アベノミクス」の土台であった。つまり「アベノミクス」は大失敗しているのである。安倍晋三氏は「アベノミクス」の功罪についてキチンと説明しなければならない。
さらに「アベノミクス」の背景にあるMMT理論についても多くの人が疑問を呈し始めた。MMT理論については、ぜひ経済学者が集まって1から議論をしてほしい。おそらくそんなに単純な理論ではないので誰も理解できていないのだ。誰も理解できていないのに、理解していると思っている人間は一番困る。はったりで国家の政策をされたのではたまったものではない。
日銀は信用を取り戻す必要がある。その努力をしっかりとしてもらいたい。
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