映画『時々、私は考える』を見ました。人間の不器用さとその苦悩、そして前に進ませる力を温かい視点で描いています。多くの人が共感する映画だと思います。
自閉症傾向がある女性フランは、人付き合いが苦手で友達もいません。職場でもひとりで黙々と仕事を続けています。不思議な陰湿な妄想を繰り返しています。ロバートという気さくな男性が新規に働きはじめます。ロバートとの交際が始まり、フランの日常が変化し始めます。
フランは本当によくいるタイプの人間に見え、私自身にもそういう傾向があるなと思って見ていました。気さくな性格の人も多いければ、自分に閉じこもりがちな人だってとても多くいます。みんなそんな自分となんとか折り合いをつけながら毎日生きています。この映画を見ていると、みんなが心のうちでは苦しんでいて、それを分かち合いたく思っているのだと感じます。
監督は2023年インディワイヤー誌の「注目の女性監督28人」に選出されたレイチェル・ランバートという人だそうです。今後注目です。
決して派手さはないのですが、心にしみてくるいい映画でした。
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