世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

改装なったチェンマイ国立博物館#1

2018-05-12 09:33:44 | 博物館・タイ

チェンマイ国立博物館は長らく改装工事を行っていた。過日、改装後の博物館を訪れた。感想は垢抜けした展示に様変わりしていた。興味はあまりないのだが、仏像類から紹介したい。尚、改装前は写真撮影禁止であったが、改装後OKとなった。

先ず、博物館入り口に展示されている仏頭である。キャップションによると、チェンマイのワット・ヤンクワン廃寺出土の仏頭である。実に堂々としており、かなりの大きさであったことを伺わせている。

(仏陀頭部 ブロンズ 14-15世紀 ヤンクワン廃寺出土)

(仏陀座像 ランナー様式 13-15世紀)

ランナーの仏像は降魔印を結ぶ仏像がほとんどである。

(仏陀像造形型 ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

(仏陀像造形型 ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

(神像部分 テラコッタ ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

(神像頭部 テラコッタ ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

(比丘座像 ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

ワット・ハリプンチャイ伝来品、ハリプンチャイ王朝はモン(mon)族国家。亀有の両さんよろしく、左右の眉毛が繋がっているのが特徴である。

(仏陀立像 ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

(仏陀立像 ハリプンチャイ様式 12-13世紀)

 

<続く>

 


シンガポール・アジア文明博物館#3

2018-05-12 08:55:33 | 博物館・シンガポール

<続き>

今回は鞏縣窯(きょうけんよう)陶磁を紹介する。河南省鞏縣窯では、唐代墳墓の副葬品として多くの唐三彩の名品が焼成された。最近喧伝されているのは、鞏縣窯でコバルト原料を用いた、いわゆる青花が焼成されていたと云われている。一般的に青花の初出は元代と云われているが、それが唐代まで遡ることになる。以下緑彩が主体であるが、唐三彩の数々を紹介する。尚、キャップションには830年頃と記されているが、ここでは9世紀と表記しておく。

(蓋付壺)

(緑彩碗)

(緑彩刻花花鳥文稜花縁皿)

(三彩貼花龍文稜花縁碗)

(緑彩貼花龍文稜花縁碗)

(緑釉貼花亀把持付碗)

(緑彩獣耳付水注)

(緑釉香炉獣足)

これは香炉の獣足の一つで、香炉本体はうしなわれている。以上、展示されている鞏縣窯(きょうけんよう)陶磁を紹介した。

 

<続く>