橿原考古学研究所付属博物館シリーズを中断して記述しているが、今回はチェンマイ県オムコイ郡メートゥエン地区(メーテン地区としておく)で野生象が人に危害を加え、五十歳過ぎの婦人を殺害したとのニュースが、ChiangmaiNewsに掲載されていた。
北タイは、山の中に入ればそれなりの食材をゲットできる。山中のクリークの畔に自生する、多分タロイモの類であろうが、それを採取に行ったのであろう、そこで襲われたらしい。
現場を警察官が指さしている。その横には里芋の葉のような植物が自生している。多分、タロイモの類と思われる。場所はチェンマイ県深南部のオムコイ郡メーテン地区。ここは、かつてタイや中国陶磁が発掘された現場を、視認したく訪れた場所である。チェンマイ市街より、飛ばしに飛ばして4時間を要した。そこは、オムコイ郡とミャンマーに跨るメーラムーイ国立公園の一画である。
驚いたのはタイ北部でも近年、野生動物が減少しているとのことであったが、それでも野生象が出没し、被害に会うとの事実である。住民一人で野生の野菜や山菜取りは危険であることを示すニュースであった。
<了>