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今回は、宮司井手ノ上古墳、手光波切不動古墳、手光於緑遺跡からの出土品を紹介する。
木製短甲は、弥生遺跡からも少数が出土しているが、下写真の短甲は古墳時代前期のものであり、鉄製短甲が貴重品であったことを伺わせる。時代のイノベーションを問わず、戦いは何時の時代にも存在していた。
宗像地域の古墳からは、沖ノ島祭祀で使用された品々と類似する出土品が多い。その祭祀を司った宗像一族の奥津城(墳墓)と考えられている。
上掲の鉄製短甲(よろい)は、朝鮮半島から直接持ち込まれたものか、鉄の延べ板(鉄鋌・てってい)を朝鮮半島から持ち込み、宗像の地で製作したものであろう。いずれにしても馬韓・伽耶とは一衣帯水の地であった。
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