<続き>
前回に続いて縄文時代晩期の展示品を紹介する。先ずは狩猟用の道具類と食器である。
注目するのは、弥生時代に先立つ縄文晩期に、既にスプーン状の土器が出土している点である。取り分けように用いたのか、それとも直接口に運んだのか興味深い。
縄文人も現代人と同じように装飾品・アクセサリーで身を飾っていた。翡翠まで使っていたのは、やや驚きである。
更に、縄文晩期に既に漆が用いられていたようだ。弥生後期に製鐵が行われていたと考えているが、その鉄を加えて約2000年の長きにわたる漆器、食器類、道具類、農具、武器・武具類、装飾品は、時代と共に進化はあったが、縄文から弥生にかけてすべて揃ったことになる。
<続く>
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