今回から下関市立考古博物館の展示品を紹介する。下関の古代と云えば、綾羅木遺跡である。先ずは綾羅木式土器から紹介する。
綾羅木遺跡は弥生時代前期(紀元前5世紀頃)からの遺跡である。そこは弥生時代中期まで継続して人々が暮しており、用いた土器の編年が行われている。その綾羅木式土器が、若狭までの日本海沿岸で出土しており、当時の中心が綾羅木にあったことを示している。
面白いのは、瀬戸内沿岸では伊予の1箇所のみであること。北部九州を含め、緩やかな日本海沿岸連合が形成されていたであろうか。
土器の文様つけにタマキガイを用いていたとのこと。以下、各様式ごとに紹介する。
<綾羅木Ⅰ式土器・弥生時代前期前半>
<綾羅木Ⅱ式土器・弥生時代前期中頃>
<綾羅木Ⅲ式A土器・弥生時代前期後半>
<綾羅木Ⅲ式B土器・弥生時代前期末~中期初頭>
<綾羅木Ⅳ式土器・弥生時代中期初頭~中期前半>
<続く>
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