今回から京都大学総合博物館の展示遺物を紹介する。展示品の時代観は広いが、近世の展示物には興味がないので、旧石器時代から古墳時代にかけての展示品を時代順に紹介する。
先ずは旧石器時代の展示遺物からスタートする。
縄文時代の土器をご覧願いたい、厚さは5mm程しかない。たとえ野焼きと云えども、ヒビが入り割れて使い物にならない。粘土の鍛錬と制御された焼成が考えられる。現代でも、そう簡単に真似はできないであろう。
(縄文土器 大津市・滋賀里遺跡)
キャップションによると、九州・瀬戸内系の土器がみられるという。彼の地と琵琶湖沿岸に交流があったことを物語っている。これらの土器も薄造りである。
<続く>
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