■本日(2012/07/29<日>)は、先日購入した マーティンD-18、D-28 永久保存ガイド
を紹介します。
■マーティンD-18、D-28 「永久保存ガイド」を読んで
▼マーティンD-18、D-28 「永久保存ガイド」
晋遊舎ムック、2012年8月1日発行、定価 2,500円(税込み)、P130
<番号と写真が対応しています>
▼01:表紙は マーティンD-18&D-28 気品があります。
▼02、03:マーティン社1935年カタログ
・アーチトップ、フラットトップ、マンドリン、ウクレレが掲載
・この時代はジャズ全盛期、ジャズギタリストがアーチトップギターを好んで使った。
※fホールや大きなピックガード等、クラシカルなギターですね。
・D-28とD-18が登場。
04:1935年のカタログ、1941年のカタログにはトップページにD-18,D-28が紹介。
▼05~07:CFマーティン・ストーリー
・初代CFマーティン考案とされるXブレーシング。今では世界中のギターメーカー
がこれを手本としている。
・ノース・ストリートにある旧工場、今は倉庫として利用。
・シュタウファーの流を汲む、チューナーが片側に集める。フェンダーはこれを真似た?。
・三代目のフランク・H・マーティンの改革。
流通改革(自社により直接販売)、1台1台にシリアルNO付与、オリジナル弦の製造
ウクレレの開発。
・シカゴのウィンドディスプレー。
▼08~10:1930S ゴールデンエラー(黄金時代)プリウォー
・D-28 14フレット・ネックジョイントの初年度モデル
・バタービーン・ノブ付きグローバー・オープンバックチュナーやロングサドル、ヘリンボーン
ダイヤモンド&スクエア・インレイなど。
・D-18 ヴィテージ・レプリカの元となるモデル
▼11~15:1940S 第二次世界大戦の激動の時代 物資不足により変更をの余儀
なくされた。
・D-28 プラスチック・ノブのブッシュ付きオープンバック・クルーソン・チューナー
そして、ダイヤモンド&スクエア・インレイがドットに変わる。
・D-18 加藤和彦氏が所有していた。
▼15~19:1950S この時代はマーティンギターは変化が少ない。
・D-28 グローバー・ロートマティックに変更、このチューナーは非常に重く、音の響き
が吸収されるため、音質もそれまでのものと変化している。
・D-18 指板とブリッチがエボニーからブラジリアン・ローズウッドに変更
木目が美しいハカランダ・ボディ
・50年代半ば頃より、時代は静かにフォーク・リバイバルの方向へ進んでいく。
多くのフォークシンガーたちがD-18はじめとするマーティン・ギターを好んで弾き
はじめた。
・D-28E ギブソンJ160Eと同じ ピックアップを搭載。
▼20~22:1960S フォーク・リバイバル・ブームののって、60年代は創立以来、もっとも
大きく発展した。
・D-28 60年代に入るとハカランダの丸太のままでの輸出規制がはじまる。
1969年がハカランダの最終年モデル。
・D-18 ショートサドル
▼23~26:1970S~2010S 会社の規模を縮小した80年代を経て、90年代は
安価モデルを発売。
・D-28 インデアン・ローズウッド、サドルは牛骨からプラスチックを経て、ミカルタに
変更。ヘッドロゴは金箔ロゴ
・D-18 2012年発売 ナット幅42.9ミリから44.5ミリに広げ、ローからハイポジション
までの幅の変化を少ないして弾きやすくする。
▼27~29:D-18&D-28 ディテールの変遷
・ヘッドストック、バックストリップ、チューナー、ロゼット、指板、ロッド、インレイ、
ブリッチ、ピックガード
▼30~32:マーティン・ギターの不具合の見分け方と正しい保存の方法
・ブリッチの剥がれ ブリッチの浮きを確認する時は、薄いフィルムを差し込む
・ブレーシングの剥がれ 手のひらの付け根あたりで柔らかく叩くとわかりやすい
・フレットの減り 高さ0.98ミリ 0.5ミリは交換の時期(デジタル・ノギスで測定)
・僕が使っているのは3M(住友スリーエム)のコンパウンドで拭く
※1935年のカタログは初めて見ました。
編集は、須貝重太氏や染村哲也氏(HP 「Martin D-28徹底研究」 これは圧巻)
の協力により充実していました。
“晋遊舎ムック”頑張っていますね。次回は?
参考
↓
2013.12.31追記:マーチンD-18(1974年製)D-28(1979年製)の比較
ギブソンJ-45 「永久保存ガイド」を読んで
を紹介します。
■マーティンD-18、D-28 「永久保存ガイド」を読んで
▼マーティンD-18、D-28 「永久保存ガイド」
晋遊舎ムック、2012年8月1日発行、定価 2,500円(税込み)、P130
<番号と写真が対応しています>
▼01:表紙は マーティンD-18&D-28 気品があります。
▼02、03:マーティン社1935年カタログ
・アーチトップ、フラットトップ、マンドリン、ウクレレが掲載
・この時代はジャズ全盛期、ジャズギタリストがアーチトップギターを好んで使った。
※fホールや大きなピックガード等、クラシカルなギターですね。
・D-28とD-18が登場。
04:1935年のカタログ、1941年のカタログにはトップページにD-18,D-28が紹介。
▼05~07:CFマーティン・ストーリー
・初代CFマーティン考案とされるXブレーシング。今では世界中のギターメーカー
がこれを手本としている。
・ノース・ストリートにある旧工場、今は倉庫として利用。
・シュタウファーの流を汲む、チューナーが片側に集める。フェンダーはこれを真似た?。
・三代目のフランク・H・マーティンの改革。
流通改革(自社により直接販売)、1台1台にシリアルNO付与、オリジナル弦の製造
ウクレレの開発。
・シカゴのウィンドディスプレー。
▼08~10:1930S ゴールデンエラー(黄金時代)プリウォー
・D-28 14フレット・ネックジョイントの初年度モデル
・バタービーン・ノブ付きグローバー・オープンバックチュナーやロングサドル、ヘリンボーン
ダイヤモンド&スクエア・インレイなど。
・D-18 ヴィテージ・レプリカの元となるモデル
▼11~15:1940S 第二次世界大戦の激動の時代 物資不足により変更をの余儀
なくされた。
・D-28 プラスチック・ノブのブッシュ付きオープンバック・クルーソン・チューナー
そして、ダイヤモンド&スクエア・インレイがドットに変わる。
・D-18 加藤和彦氏が所有していた。
▼15~19:1950S この時代はマーティンギターは変化が少ない。
・D-28 グローバー・ロートマティックに変更、このチューナーは非常に重く、音の響き
が吸収されるため、音質もそれまでのものと変化している。
・D-18 指板とブリッチがエボニーからブラジリアン・ローズウッドに変更
木目が美しいハカランダ・ボディ
・50年代半ば頃より、時代は静かにフォーク・リバイバルの方向へ進んでいく。
多くのフォークシンガーたちがD-18はじめとするマーティン・ギターを好んで弾き
はじめた。
・D-28E ギブソンJ160Eと同じ ピックアップを搭載。
▼20~22:1960S フォーク・リバイバル・ブームののって、60年代は創立以来、もっとも
大きく発展した。
・D-28 60年代に入るとハカランダの丸太のままでの輸出規制がはじまる。
1969年がハカランダの最終年モデル。
・D-18 ショートサドル
▼23~26:1970S~2010S 会社の規模を縮小した80年代を経て、90年代は
安価モデルを発売。
・D-28 インデアン・ローズウッド、サドルは牛骨からプラスチックを経て、ミカルタに
変更。ヘッドロゴは金箔ロゴ
・D-18 2012年発売 ナット幅42.9ミリから44.5ミリに広げ、ローからハイポジション
までの幅の変化を少ないして弾きやすくする。
▼27~29:D-18&D-28 ディテールの変遷
・ヘッドストック、バックストリップ、チューナー、ロゼット、指板、ロッド、インレイ、
ブリッチ、ピックガード
▼30~32:マーティン・ギターの不具合の見分け方と正しい保存の方法
・ブリッチの剥がれ ブリッチの浮きを確認する時は、薄いフィルムを差し込む
・ブレーシングの剥がれ 手のひらの付け根あたりで柔らかく叩くとわかりやすい
・フレットの減り 高さ0.98ミリ 0.5ミリは交換の時期(デジタル・ノギスで測定)
・僕が使っているのは3M(住友スリーエム)のコンパウンドで拭く
※1935年のカタログは初めて見ました。
編集は、須貝重太氏や染村哲也氏(HP 「Martin D-28徹底研究」 これは圧巻)
の協力により充実していました。
“晋遊舎ムック”頑張っていますね。次回は?
参考
↓
2013.12.31追記:マーチンD-18(1974年製)D-28(1979年製)の比較
ギブソンJ-45 「永久保存ガイド」を読んで
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