■本日(2018/09/30<日>)は、台風24号接近(午前中は出勤しましたが)午後からテレビを
観ながら先日、成清楽器工房で言われたトップ材について調べてみました。
■マーチンギター D-28(1979年製) トップ材(スプルース)について考察
観ながら先日、成清楽器工房で言われたトップ材について調べてみました。
■マーチンギター D-28(1979年製) トップ材(スプルース)について考察
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◆成清楽器工房でD-28のネック診断とサドル調整
(弦高12F 6弦:3リ、1弦:2.5ミリ)
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成清楽器工房 マーチンギター D-28 リペア (2018.09.22<土>)
その時、成清さんから、トップ、シトカスプルースは古く(経年変化)なると、
赤っぽく(茶色)に変化するが、このD-28は、黄色ぽく変化している。
ジャ-マンスプルースみたいですね。
それと、マーチンも10台に1台鳴るギターが有ると言われます。
◆プレーバック写真
▼懐かしい写真① ちょっと古く写真が汚れていますが・・・。
左がマーチン D-28(1979年製)、右がヤマハ FG350(1970年製)
マーチンが白い~!
▼懐かしの写真②(26年前?)
左がD-28、真ん中がヤマハ FG-350
マーチンは、ほとんど同じように(他の2台)焼けた色となっている。
◆カタログや音楽雑誌(主にマーチンのトップ材について)
▼東海楽器&マーチン カタログ (東海楽器がマーチンの販売代理店の時代) (771120)
販売店 カワセ楽器店(D-28を買った時<1979.12.19>のカタログ?
ベストセラー“28” “ベリー グッド ベーシック スタイル”として他のギターの
良きサンプルになっております。
D-28 TOP スプルース
▼マーチンカタログ (1979)
ドレットノート D-28
その豊かな深い低音の響きとクリアーな高音・・・、美しくしかもパワフルなサウンドはまさに
永遠のアコースティック・ギターとよぶにふさわしいモデルです。
▼アコーステック・ギター・ブック 創刊号 (1995.02.02発行)
アコーステック・ギター基礎知識 素材
表板 スプルース(ヨーロッパ ジャーマン、北米 シトゥカ)
木目、個体差あり
▼アコーステック・ギター・ブック日本のフォーク特集号 (2000.11.09発行)
基礎知識 2 アコーステック・ギターの材料
トップ材
ジャーマン・スプルース・・・音色はきらびやかである。
シッカ・スプルース・・・・・・日本語ではシトカと表示されることが多いが、発音はこちらがより正確。
立ち上がりの良いパンチの効いた音質が特徴。
※ちなみに、英語が得意な、家内(ギターの事は知りません)に何て読むの(発音)と聞くと。
Sitka Spruce (シッカ スプルース) と答えました。
▼マーティン・ヴィンテージギター・ガイド (2013.10.14発行)
BODY TOP (ボディ・トップ)
〇シトカ・スプルース
アメリカ北西/カナダ産のシトカ・スプルースがジャンマーン・スプルースに代わって
ボディ・トップ材として採用となる。
〇ジャーマン・スプルース
70年代初頭頃までのものに、ヨーロッパ産のジャーマン・スプルースが採用されたことで、
希少を高めている。
▼マーティン・ヴィンテージギター・ガイド2 (2014.05.14発行)
スプルースの基本
〇シトカ・スプルース・・・・・経年変化で赤褐色に変化する
音も硬質かつクリア。倍音成分はやや少なめの傾向。
〇ジャーマンスプルース・・・白めの材、見た目はイングルマン・スプルースとほとんど見分け
がつかいない。クリアで抜けの良い音を持つ。
〇アディロンダック・スプルース・・・音質はシトカに似るが、よりパワフル。
レスポンスもよい。一部高級モデルのみに使用。
〇イングルマン・スプルース・・・ほほ純白に近い白、音の傾向はシトカより柔らかめ、レスポンスのよさ。
▼ヴインテージ・ギター 丸ごと一冊 マーティン D-28 (2000.01.31発行)
〇マーティンD-28使用材の特性について
マーテイン社では、他にD-28の表板として、アルバイン・スプルース(別名
ジャーマン・スプルース)、スペシャルエデション・モデルにシダー、ラーチを使用した。
〇D-28年代別仕様変遷表
シトカ・スプルース
▼ザ・マーティン・サウンド (2005.08.10発行)
〇ドレッドノートの主なスタイルと素材解説
▼ゴールデン・エラーのきらめき (2012.02.07発行)
〇対談 : 大塚康一 × 染村哲也
【大塚】
木目のきれいさからいうとイングルマンとかが好きだけどね。
あと、経年変化で焼けた時の色が、シトカだと茶色になってしまいますけど、アドィロンダック
はレッド・スプルースというくらいで、ちょっと赤みの飴色というんですか、いい色となりますね。
イングルマンはどちらかというと黄色くなりますね。
今はヴィンテージ系のモデルにはトナーで同じような色をつけていますよね。
▼マーティン プレーヤーズ タイム (2013.05.27発行)
〇D-28 ヒストリー
ボディー・トップ・マテリアル
フイニッシュ
トップ材の塗装仕上げはナチュナルの他に、写真左からヴィテージトナー、エイジングトナー、
サンバーストの3種類の仕上げ方法がある。
◆マーチンD-28(1979年製) × マーチンD-18(1974年製)比較
▼D-28
黄色っぽい
▼D-18
少し赤っぽい
※カメラ(写真)だと色の違いが・・・。
▼2本比較 (左:D-18、右:D-28)
※トップの色の違いが分かりますか?
▼D-76(1976年製)のトップは、 経年変化で赤褐色に変化しています。
★シトカ・スプルースは、茶色く変色、ジャーマン・スプルース、イングルマンは、
黄色く黄金色に変色するのですね。
さて、皆さんのマーチンギター D-28(1970年代)トップの色、経年変化後は、
何色ですか、教えてください~♪。
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