晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

マーチンギター D-18(1974年製)とD-28(1979年製)の比較【追記】 718

2013年12月31日 21時23分02秒 | 音楽・楽器
■本日(2013/12/31<火>)は、大晦日でしたが、仕事で出勤していました。
先日購入したマーチンギターD-18と先に保有しているD-28を比較したので
紹介します。MARTN “マーティン”ですが、敢えて“マーチン”と表記しています。
(1970年代はマーチンと呼んでいたので・・・・)


★2019.11.12:追記、マーチンD-28ブログ・リンク追加

■マーチンギター D-18(1974年製)とD-28(1979年製)の比較

◆マーチン D-18

シリアルナンバー 348145
製造年        1974年 (39年経過)
購入店        東京 御茶ノ水楽器店街 ウッドマン
購入期日       2013年11月23日 
購入金額       235,000円  中古(ヴィンテージ)
(マーチンD18(1974年製)ギター)


◆マーチン D-28

シリアルナンバー 414148
製造年        1979年 (34年経過)
購入店        東京 御茶ノ水楽器店街 カワセ楽器
購入期日       1979年12月19日
購入金額       240,000円  新品
(その時代のマーチン D-28 定価 320,000円の25%引きで購入)
(参考にマーチン D-18 定価 250,000円)
※D-28の定価はその時の給与3ヶ月分であった。高かった~。
(マーチンD28(1979年製)ギター)


★ブログ・リンク追加(お勧めブログ)


マーチンギターD-28(1979年製) プレーバック「①マーチン編」 


▼D-18とD-28(下:D-18、上:D-28)



▼ハードケース
D-18
ブルーケース(ブルーグレイ・ケース)、MARTINのエンブレムも凹凸となっている
ハードケースを開けると、ブルーのビロードが綺麗



D-28
ブラックケース MARTINのエンブレムは凹凸なし
KAWASEのエンブレムが貼ってある。
ハードケースを開けると、茶色のビロード




▼ヘッドストック / ブランドロゴ
ギターメーカーの特徴であるヘッドとロゴマーク(デキャル/デカ-ル)
D-18

ナット材はプラスティック製


D-28

ナット材はNASAが開発したミカルタ 経年変化でベージュに変色



▼指板 / インレイ
D-18
ローズウッド指板
ポジションマークのドットは 5、7、9、12、15フレット


D-28
エボニー指板
ポジションマークのドットは 5、7、9、12、15、17フレット
エボニー(黒檀)は重い



▼表板 / トップ
D-18
スプールス(マツ科) ほどよく焼けている
バインディングはブラック・ボルタロン
一番膨らんでいる部分を測定すると 400mm


D-28
スプールス
バインディングはボルタロン
一番膨らんでいる部分を測定すると 398mm



▼ロゼット
サウンド・ホールの回りの装飾
D-18
白、黒 1本 9本 1本  シンプル


D-28
白、黒 5本、9本、5本



▼ブリッジ
弦の振動をボディーに伝える
D-18
ローズウッド・ブリッジ、サドルはプラスティック製、ブリッジピンは黒
ブリッジピン・ホールの弦ガイド(切れ込み)なし


D-28
エボニー・ブリッジ、サドルはミカルタ、ブリッジピンは白黒のドット
ブリッジピン・ホールの弦ガイド(切れ込み)あり



▼ピックガード
ギターメーカーの特徴である、ピックガード(アセテート製)。
ピックで弾いたときにトップの傷がつくのを防止する、ティアドロップ型、黒色
D-18
マーチンクラックではないが、ピックガードが一部めくれている(メンテ不要かな)。

※マーチン・クラックとは、トップ塗装前にピックガードを貼っていたので、経年変化で
ピックガードの収縮により生じるクラック。
(1984年より塗装後、貼付け方法に変更、それに伴いアセテート製からナイトレイト製に変更)

 ★2016.04.09 成清楽器工房にてピックガード張り替え 10,000円


D-28
購入後、16年経過(1995年)した段階で、ピックガードが浮いた状態となり、
カワセ楽器にてピックガードを張り替える(15,000円)。



▼エンドピン / ボルタレン
D-18
黒のストラップとエンドピンは黒色


D-28
白のストラップとエンドピンは白色に黒色のドット



▼側板 / サイド
D-18
ホンジュラス・マホガニー


D-28
インディアン・ローズウッド



▼ヘッド裏 / チュナー
D-18
ダイヤモンドヴォルートなし
グローバーのロトマチック102C


D-28
ダイヤモンドヴォルートあり
グローバーのロトマチック102C
マーチン社は1979年チューニングペグをシャラーに変更(シリアルナンバー 416625から)



▼ネック
D-18
マホガニー
ネックの握り、D28に比較すると少し細い、ヒールキャップなし


D-28
マホガニー
ヒールキャップ(白色ボルタロン)



▼裏板 / バック バックストリップ
D-18
ホンジュラス・マホガニー   


D-28
インディアン・ローズウッド 、バックストリップ



▼ネックブロッグ
型番とシリアルナンバー
D-18
348145


D-28
414148



▼ブランドスタップ
D-18
薄いので読み取りづらい


D-28

C.F.MARTIN &CO
NAZARETH.PA
MADE IN USA

▼側面内側の補強材の布テープ
D-18


D-28

guitar life 1977 No17記事抜粋委
マーチンのボディの中をのぞくと、ボディの側面にあたる部分に、約10ミリ
ぐらいの布テープが何10カ所かに貼ってあるのを見ることができる。
これは、他のどのギターメーカーもやっていないことで、マーチンのように
充分に乾燥されている材料を使用していると逆に、部分的に強い衝撃を
うけた場合は場合、木の木目にそってヒビ割れをテープで最小限に食い止
めるための物。

1986年側面内側の補強材の布テープをなくすし、ローズウッドのみ
片側2本ずつ補強。


▼質量
D-18   2,000g

D-28   2,300g


★D-18、D-28とも外観は殆ど同じであるが、D-18は価格の面で装飾等
は簡素化(シンプル)し、マホガニーなので軽く明るい音がします。
一方、D-28は装飾等、標準でローズウッドやエボニーを使用しているので
重く、重量感のある音がします。

それと、私は三線を少し弾きますが、音を決定するのは、材質の違いによる
竿(ネック)や胴(ボディー)です。
(三線の紹介/ギターとの比較)

D18、D28もネック、ブリッジ(材質の違い)、ボディー(材質の違い)により
音も違うのでしょう。

★同じ曲をピッキングやカーターファミリー、スリーフインガー、アルペジオで弾き比べる
と違った音色がして、ギターを弾くのが楽しくなります。
初めてマーチンを購入する方は、幅広い演奏ができるD-18がお勧めです。

※でも、私と同じで、D28を購入するとD18の音が欲しくなり、
また、D18を購入するとD28の音が欲しくなるのでしょうね。

★★★

マーチンギターD-18(1974年製 vs 2009年製)

マーチン三兄弟

マーチンギター用ブルーケース&ブラックケースの紹介


◆ギターコレクション

 ★参考:マーティン・ギターの取り扱い方

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (丸に橘)
2015-09-20 14:39:48
こんにちは。
すごく詳しい比較ですね。サイズの微妙な違いまで!
70年代も、終わり頃にはブラックケースになってしまうんですね。
「ブルーケース」とセットでいいかもしれません。
D-18、D-28、いい兄弟です。
ああ、私も早くD-28がほしい。。。
金策開始。(笑)
返信する
Unknown (晴走雨楽 風の又三郎)
2015-09-22 22:47:15
<色:#000000>>丸に橘さん

コメントが遅くなりました。

○自分の持っているギターを紹介し、その内容が
今後、購入する人の参考になればと思い、記事を
書きました。

○丸に橘さんのマーチン(D45、D35、D18)やギルド
を紹介しては如何でしょうか。~♪</色>
返信する
Unknown (丸に橘)
2015-10-12 14:32:17
このページ、改めて拝見しました。
うーん、読み落としがありましたね。
深いですよね、風の又三郎さんのblogは。
返信する

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