ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

今市ダム

2016-12-13 09:00:50 | 栃木県
2016年12月11日 今市ダム
 
今市ダムは栃木県日光市の鬼怒川右支流砥川上流にある東京電力の発電用重力式コンクリートダムで、今市ダムを下部池、月山を挟んで北に位置する栗山ダムを上部池として今市発電所で最大出力105万キロワットの揚水式発電を行っています。
1973年(昭和48年)のオイルショックにより原油価格が高騰、水力発電が再評価されます。とくに火力発電や原発と連携が図れ余剰電力を有効に活用できる揚水発電に注目が集まり、電力各社は揚水発電の建設計画を推進しました。
東京電力は鬼怒川支流の砥川に着目、1979年(昭和54年)に着工、1998年(平成元年)に竣工したのが栗山ダムと今市ダムです。
なお2020年(令和2年)の東京電力ホールディングスの組織改編により今市ダム及び関連発電施設はすべて同社の100%子会社である東京電力リニューアブルパワー(株)に移管されました。
 
今市市街から国道121号を北上、栗原交差点を左折して日光広域農道に入り原宿の十字路を右折して砥川沿いを北上すると今市ダムに到着します。
竣工記念石碑。
 
堤体中央にあるゲートビア
天端は車両通行可能です。
 
ダム湖(今市調整池)
正面の山が月山で、山の向こう側に栗山ダムがあります。
 
減勢工
河川維持放流が行われています。
 
右岸から天端とゲートビア
奥は管理事務所。
 
下流面。
 
上流面。
 
ダム湖北岸にある揚水式発電の放流口。
 
ダム湖上流から。
 
0579 今市ダム(0732)
栃木県日光市佐下部
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
利根川水系砥川
75.5メートル
177メートル
㎥/㎥
東京電力リニューアブルパワー(株)
1988年