ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

丸塚池

2021-12-10 08:00:00 | 高知県
2021年11月24日 丸塚池 
 
丸塚池は高知県安芸郡芸西村馬ノ上の和食川水系谷内川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
芸西村一帯は年間降水量1400ミリ以下の少雨に加え村内を流れる河川は集水面積が小さく、戦前より複数の溜池が作られてきました。
終戦直後の食糧難を受け食糧増産機運が高まる中、1965年(昭和40年)に農林省(現農水省)の補助を受けた高知県の事業で建設されたのが丸塚池です。
丸塚池は貯水容量30万立米超と芸西村の農業用貯水地中最大規模を誇り、当池の完成で既存の水田のみならず丘陵上畑地の水田へ転換が可能となりました。
しかし、その後の減反政策により稲作から園芸農業への転換が相次いだことで用水不足が顕在化、これを補完するために小規模ため池だった岩倉池の嵩上げ再開発や新規貯水池として奥出ダムが建設されました。
現在では芸西村は村内各所にビニールハウスが立ち並ぶ全国屈指の園芸農業地帯となっています。
 
残念ながら訪問時、丸塚池は改修工事中のため立ち入りできませんでした。
 
工期は2022年1月までの予定。
でもこの池のためだけに高知まで出かけるのは難しいな。
 
2318 丸塚池
ため池コード 393070001
高知県安芸郡芸西村馬ノ上
和食川水系谷内川
28.2メートル(ため池データベース 30.5メートル)
70メートル
305千㎥/305千㎥
芸西土地改良区
1965年