小島教育研究所

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東大推薦入試について。

2014-02-04 | 国公立大学二次試験

 既報の通り、東大推薦入試の概要が発表された。後期試験廃止に伴う措置である。

学校推薦とするが、内容はきわめてAO入試に近い。特色ある生徒を募集することが狙いである。

単純なAO入試だと応募者多数で、事務処理が大変なものとなる。そこで、学校推薦で各校からの応募者を1,2名に限定し、最低学力保証として、センター試験得点の下限を8割り程度とした。しかし、慶應義塾大学が一昨年までセンター試験を利用していたのを、廃止した背景を勘案すると、東大の推薦入試の合格者のセンター試験は合格者の平均得点率が95%前後になることは容易に想像がつく。学力的にハイレベルでかつ高校生離れした、卓越した才能を発掘しようとする強い意欲を感ずる。そうなると、一部進学名門校の寡占が予想される。サンデー毎日、週刊朝日の学校別進学実績に名を連ねる学校の独壇場となる可能性が極めて大きい。残り数パーセントを地方の無名校が座席を奪い合う形になるだろう。そうなると、事実上の推薦指定校が出来上がるのではなかろうか。試験は型どおりで、暗黙の推薦校指定枠が出来上がるかもしれない。

やはり、今後の動向が気になる。

 


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