演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

幽霊探偵シリーズ

2011年06月10日 08時38分13秒 | 読書

昨日は一日かけて図書館から借りてきた幽霊探偵シリーズを読んだ。

「幽霊探偵からのメッセージ」
「幽霊探偵の5セント銅貨」
「幽霊探偵と銀幕のヒロイン」
「幽霊探偵と呪われた館」

3巻目の「幽霊探偵とポーの呪い」は残念ながら貸し出し中だった。まあ、どのシリーズも似たような話で一巻ぐらい飛ばしてもどうということはない。主人公の幽霊探偵をはじめ女主人公ペネロピーが魅力的と称するさ男性がみんな筋肉質なのが笑える。
ただ、横文字の登場人物のため、これはいったい誰だったのだろう、とわけがわからなくなったり、名前の長さにうんざりすることも。
あと、この登場人物は結局なんだったのだ、というのも。「幽霊探偵と呪われた館」のオフィーリア・タトルなどがそうだ。
推理小説として読むよりは、軽い町おこしのお話として読むほうがいいかもしれない。

以下ミステリ散歩道からの引用。
http://www.sgy2.com/vic/mystery/nakajima/honbun/06.html

夫を亡くしたペネロピーは、ひとりで息子を育てるため、生まれ故郷の小さな街でミステリ専門書店〈バイ・ザ・ブック〉を伯母と共同で経営している。「夢で会おうぜ、ベイビー」ペネロピーにささやきかけるのは、私立探偵ジャック・シェパード。だが、その姿は夢のなかでしか見られない。

 フェドーラ帽とダブルのスーツの似合うジャックは、50年前、事件に巻き込まれて落命し、なんの因果か幽霊となって〈バイ・ザ・ブック〉に縛り付けられ(こういうのを地縛霊というのだろうか?)、これまたどんなはずみか、その声はペネロピーにしか聞こえないのだ。

 次々起こる殺人事件を解決するため、ハードボイルドな幽霊探偵と書店主の素人探偵がコンビを組んで推理を繰り広げる。

 コージーとちょっぴりハードボイルドを同時に楽しめるのが、このシリーズのいいところである。古今のミステリの名著や映画が随所にあらわれるのが、ミステリファンには嬉しい。現在進行中の事件の合い間を縫って、ジャックを死に至らしめた50年前の事件が少しずつ明らかにされていく。