真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

バンパイア

2006年11月05日 12時50分26秒 | 虫プロ
1968年10月3日午後7時から12月26日木曜日 年が変わって1969年1月4日から4月5日土曜日まで、フジテレビ系で全26話が放送された、実写とアニメの合成モノクロ作品でした。バンパイヤの変身シーンと変身後のバンパイアをアニメーションで描いている。パイロットはカラーで8分作ったが、まだモノクロテレビの多い時代で、(テレビの番組表もカラー作品は、カラーとしるしがあった。)モノクロ作品となった。アニメや合成は江古田スタジオで、実写はロケーションと、スタジオでのブルーバックで行われた。
江古田スタジオは江古田駅から千川通りを超え13間通りを渡り歌手の南春夫さんの邸宅方面へ坂を下った交差点を右に曲がった右側であった。倉庫と言うより、劇団が使っていた練習場後と言う感じであった。日本に2台しかないと言う合成用の撮影台が売りでコマーシャルなどを制作していた。
 虫プロから出向でスタッフが移っていった、進行の渋江 靖夫 さんもその一人であった、彼は主人公のロックが使う車を探した。石神井公園近くの中古車屋で、オープンカーのスポーツカーを見つけ紹介して購入した。ロケのため山口県の秋吉台まで、車を持っていかなければならなくなった。貨物列車で運ぼうか、など思案していたが、スケジュールと、予算の関係で、渋江君が自分で運転して運ぶこととなった。まだ今みたいに高速道路が無い時代、石原裕次郎がジープを九州まで運ぶ、映画があったが、彼はそれを地で行った。

 早朝のビル街の、スチール写真を何枚も撮ってきた。セルの大きさに引き伸ばして、そこに移っている不要な人物や車などを、背景の人がピース(ブラシ)などを使って消していた。その背景と合成して撮影していた。
虫プロと商亊は、少し確執があったのか、積極的な交流が少なかった、親友が居たので、そんな思い出がある。
 そして母屋の庭での撮影エピソード(お母さんが、なにしているのと撮影を中断させた)や社長室の様子(先生と秘書の宮下さんは、ご本人)スタジオの様子なども写っているので、そうゆう意味でも貴重な作品。
おなじ10月3日午後9時から佐武と市捕物控  第1話  三匹の狂犬  が NETで放送開始された。そして1月2日NHKで放送される「ワンダー君の初夢宇宙旅行」の制作が始まった。

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