2019年 5月28日
第41次座り込み行動として、株式会社明治・松田克也社長と親会社明治HD・川村和夫社長に対し申入れを行い、真摯に受け入れるならば、即、行動を取りやめることを宣告し実施しました。 申入書を紹介します。
株式会社 明治
代表取締役 社長 松田 克也 殿
明治乳業争議支援共闘会議
議 長 松本 悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長 小関 守
申 入 書
「付言」に基づく全面解決の決断は、株主の理解も得られる大義ある道筋です 松田社長、差別・人権侵害の長期労働争議を抱えていては世界に通用しません
明治乳業争議団の闘いは、市川工場事件から34年が経過し、東京高裁に係訴中の全国事件からでも25年となる等、この種事件では他に例を見ない長期争議であり、しかも都労委には未審査の事件が併せて39件も残留している異常さです。しかし、私たちは、今の局面で「全面解決への道筋を切り拓く」決意で頑張っています。今日は、松田社長にその決意を率直にお伝えし解決への英断をお願いするものです。
私たちは、一昨年の中労委命令によって貴社が、「話合い解決」に応じられる大義が明確になったと確信しています。中労委命令は、労組法27条2項(除斥期間)を理由に、「不当労働行為」事件としての救済は回避しましたが、昭和40年代にまで遡及して不当労働行為の事実を認定し、格差については「紛れもない事実」とまで強調して認定するなど、明治乳業時代から存在する歴史的事実として明確に認めました。だからこそ「付言」を特記し、「殊に会社に対して、より大局的見地に立った判断が強く期待される」と、解決に向けた判断を強く促したのではないでしょうか。国が所轄する中央労働委員会の提起を受け入れることは、社内的には勿論のこと多くの株主にも、「大義ある判断」として受け入れられるものと私たちは確信します。
五輪・パラ競技大会を前にして迫られる、海外飛躍とグローバル化に向けた経営判断
2019年3月期の明治HD決算報道によると、医薬品部門などの牽引によりグループ全体では増収増益であり、厳しい経済状況のもとでの結果として評価されます。しかし、グループ主力である貴社単体の業績では、売上高は前期を下回り営業利益は前期並みに低迷するなど、極めて厳しい状況が続きます。明治グループは、その「グローバル化」や「海外売上高比率20%目標」達成を掲げますが、第10回株主総会を前に「経営体質」の改善など、厳しい経営判断が迫られるのではないでしょうか。150億とも推測されるスポンサー料を投入して迎える東京五輪・パラ競技大会が来年に迫ります。しかし、不当労働行為や差別等の人権侵害の事実は、双方の話合いに基づく「全面解決」に至るまで、「負の遺産」を抱える異常企業体質の象徴として、これからも消滅することなく様々な形で告発・包囲され続けることになります。松田社長、「付言」を踏まえた「大義ある決断」を当事者としてなすべき局面です。
以上
第41次座り込み行動を2日連続で実施しました。5月28日~29日
(第41次時点延べ=62日間、1151団体、2439人、87時間)
41次座り込み行動は、30日に行われる全労連・東京地評共催の争議支援総行動にエントリーして、午後4時50分からメイン行動に配置していただき、その前段で連続2日間座り込みは、長期争議の自主的解決を強く求めるために行いました。
2日間を通して、主催者・松本議長から、41次に及ぶ継続して行われている目的は、自主的に話し合いのテーブルをつくることを求めている事を強調し、今、申入れに行っている要請団に真摯に受け入れることを改めて主張しました。
行動に駆けつけていただき激励の挨拶をいただきました。
新宿区労連・福島常任幹事
JAL争議客室乗務員原告団・杉山副団長
申入れを行い報告の明乳大阪・井村原告
関東ダンプ・田中委員長(明乳争議支援千葉県共闘会議副議長)
戸田地区労・横田議長(明乳争議支援する戸田の会副会長)
争議団を代表してお礼と決意を米元事務局次長と武田団員が行いました。
2日間の行動宣伝チラシには、不買宣言署名「明治の製品は、買わない飲み・食べない」チラシを約150枚配布。通行人のご婦人が共鳴し署名をして手渡していただきました。感謝申しあげます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます