第38次座り込み行動継続 株式会社明治 (京橋エドグラン) 2月21日 12時~13時
第38次座り込みには24団体・50名が参加されました。(延べ、58日間、1080団体、2283人、83時間)
明治乳業争議支援共闘会議・松本議長の主催者挨拶
また、掲げている看板内容の一部を書き換え(株)明治の企業姿勢を批判しています。
全国的に宣伝を強めるためにつくりあげた宣伝マニュアルCDを流して訴えました。
【全国統一宣伝マニュアル紹介】
ご通行中のみなさん、ご近所のみなさん、大変お騒がせいたしております。私たちは、明治乳業で働いていた元社員です。現在の社名は、株式会社明治です。私たちは明治に対し、30年を超えてなお続いている労働争議の解決と、食品の「安全・安心」を担う社会的責任を求めて運動している明治乳業争議団です。
みなさん、株式会社明治の職場では、長い間、労働組合活動を行う労働者らを差別するため、思想・信条を理由に紅組・白組・雑草組に分類し、働く者の人権や食品の「安全・安心」を求めて運動する労働者たちに対して昇給・昇格をさせないといった仕事差別など人権侵害、パワハラを続けてきました。例えば、大阪工場では、真面目に働きながら女性労働者の要求や声を会社に届ける活動をしていた女性組合員を、明治は下請け会社に11年間も出向させ、まともな仕事も与えず「一畳半のプレハブ小屋」に隔離したのです。この事件は、「人権問題」として国会でも追及されました。そして、世論と多くの皆さんのご支援によって大阪工場への復職を勝ちとりました。
また、勤続40年間、他の労働者らと同じ仕事をしながらも、一度も昇格することなく、定年退職時の手取り給料が、新入社員なみの18万円にもみたない労働者もいました。これは明治による、あきらかな昇給・昇格差別です。
皆さん、私たち明治乳業争議団は、株式会社明治の差別や人権侵害を労働委員会や裁判所に訴え、会社に対し差別等をやめさせるための話合いを求めて頑張ってきました。また、労働委員会や裁判所も株式会社明治に対し、何度も「話合いによる解決」を提起しています。例えば、2017年1月の中央労働委員会命令は、明治が上司などにやらせていた労働組合の役員などに対する誹謗・中傷や昇格差別など、組合活動への介入の違法行為を認めた上で、明治に対し長期に及ぶ異常な労働争議を話合いで解決することを強く求めました。
しかし、株式会社明治は多くの市民や団体などからの要請にも固く門を閉ざし、一切の話合いを拒否しています。こうした働く者の人権が守られない明治の職場では、消費者である皆さんの信頼を裏切る、不祥事や不正行為が後を絶たない深刻な状況にあります。
皆さん、ご存じでしょうか。株式会社明治は、「大腸菌に汚染された脱脂粉乳」を密かに再利用し、保健所に摘発され「食用流通停止処分」を受けました。また、菌が正常に添加されないヨーグルトを市場に出荷して販売しました。最近では、「学校給食用牛乳異臭事件」の原因を隠し、なんとその責任を子供たちの感性や牛乳生産の酪農家に責任を転嫁したのです。さらに、「R-1ヨーグルトがインフルエンザに効く」等の薬事法違反スレスレの誇大広告や、テレビ報道を悪用したステマ放送も告発されました。
また、「高カカオチョコレートで脳が若返る」と比較検証も論文発表もない宣伝をするなど、消費者をだます「儲け本位」の姿勢は、昨年の国会で厳しく追求されました。マスコミも「隠ぺい止まぬ明治」、「消費者無視の労務屋経営」などと告発しています。こんな異常体質の明治が、2020東京オリンピック組織委員会とパートナーシップを結び、世界の参加者に食材を提供するというのです。こんな無責任な会社からの食材提供で本当に良いのでしょうか。
皆さん、結局「労働者の人権を守れない明治には、消費者の皆さんが願う『食の安全』も守れない」ということではないでしょうか。私たちは、この様な食品企業としての社会的責任に背を向け、「外にバレなければ何でもあり」の異常企業体質を改めさせるためにも、労働争議を一日も早く解決し、健全な社風を取り戻すことが必要だと痛感しています。
ぜひ、皆さんお一人お一人の世論で大きく明治を包囲し、「食の安全をまもりなさい!」、「賃金差別争議を解決しなさい!」という声を、株式会社明治に届けていただけないでしょうか。ご理解とご協力をぜひよろしくお願いいたします。
最後に、全国各地で行っている私たちの訴えに賛同された方々から、明治が労働争議を解決し信頼できる会社になるまでは、「明治の製品は買わない、食べない」等の不買の声が多く寄せられていることをご紹介し、この場所での訴えとさせて頂きます。大変おさがわせしました。ご静聴、ありがとうございました。
参加者へのお礼と株式会社明治・松田社長へ解決を呼びかける 小関団長
【申入書】
2019年 2月24
株式会社明治 代表取締役 社長 松田 克也 殿
明治乳業争議支援共闘会議 議長 松本 悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団 団長 小関 守
申 入 書
━━ 松田社長、差別・不当労働行為の存在を歴史的事実と認め清算すべき局面です
私たちは地裁不当判決を控訴審で闘いながら早期全面解決をめざし奮闘します ━━
中労委命令取消訴訟の地裁判決(昨年11月29日)から3ヶ月弱が経過します。私たちは、中労委が命令の中に「付言」を特記して長期争議の全面解決への道筋を示し、殊に、会社に対して「より大局的見地に立った判断」を提起した積極面を評価していますが、多くの命令例・判例に違背する主文「棄却」の取消訴訟は譲れない闘いです。
中労委命令は、明治乳業時代の昭和40年代にまで遡及し、格差の存在を「紛れもない事実」と認定。そして、不当労働行為についても「会社は非難を免れ得ない」と判断するなど、明治乳業事件で初めて第三者機関が歴史的事実を明確に認めたのです。
そして、地裁判決は中労委命令の判断の枠組みを踏襲し、「付言」には言及することなく維持したのです。私たちは控訴審を闘いながら、同時に、地裁判決でも維持された「付言」の立場に基づき、貴社及び明治HDに全面解決を求めて奮闘します。
松田社長、正月の要請でもお伝えの通り、今年は平成の30年が幕を閉じ元号が改まる歴史的節目の年です。残念ながら、明治乳業争議は昭和の時代から平成を経過し、さらに新元号に及ぶことになれば、その長期化は極めて異例な事件となります。私たちは、新元号への改元を節目に異常な長期争議は終結すべきと決意しています。
歴史の節目となる今年こそ争議を解決し、勇躍して五輪・パラの商機を活かす時です中労委命令など第三者機関の事実認定を待つまでもなく、旧明治乳業が1960年代後半から職制らを中心に全国主要工場に、「インフォーマル組織」を結成し昇給・昇格や仕事差別で、会社の意に添う労組支部に変質させてきた歴史的事実は、松田社長も承知の事と思います。そして、この「負の遺産」を清算する責任が(株)明治の現経営陣にあることも、十分にご承知のことだと私たちは確信しています。
明治HDの12月期決算(18年4月から12月期)は、医薬事業の好調により純利益22%増の618億円の報道です(2/7付日経)。しかし、食品セグメントは売り上げ減(前年同期-1,5%)であり、貴社の主力製品(機能性ヨーグルトやチョコ)の低迷は深刻です。五輪・パラ大会を来年に控え国際市場への飛躍が課題の明治グループにとって、国際社会に通用する企業体質への回復は「待ったなし」の緊急課題です。松田社長、歴史の節目となる今年こそ古い企業体質からの脱皮を決断すべきです。
以上
【シュプレヒコール】
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い全面解決を決断しろ!
一、不祥事・不正行為の原因を解明し消費者の信頼に応えろ!
一、(株)明治は、争議団の要請を真摯に受け入れ解決に向けた話し合いに応じろ!
※明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう
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