明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

12・3明治HD社前 明治乳業争議支援共闘会議の松本悟議長が訴える。

2015年12月07日 16時07分56秒 | お知らせ
全労連・東京地評争議支援総行動 争議の当事者である明治HD浅野茂太郎会長に解決を求める

明治乳業争議支援共闘会議議長(千葉労連議長) 松本さん挨拶

明治乳業争議を解決させるため、明治ホールディングス社前にお集まりの争議団のみなさん、支援の仲間のみなさん、お疲れさまです。また、ご近所のみなさん、お騒がせしますが、しばらくよろしくお願いします。
私が、明治ホールディングスにきた目的は、浅野茂太郎会長に話し合い解決を求めに来ました。
 明治乳業争議の本質は何か。明治乳業がたたかう労働組合を潰すため、賃金差別を行った不当労働行為事件です。
 
 明治ホールディングスと業務提携している「リストラの毒味役」のIBMは、成果主義賃金の名で、下位評価を受けた人に毎年15%も賃下げを行い、労働者から訴えられていました。このやりすぎに対し、裁判官も制度に不信感を持ち、会社が原告の請求を認め、裁判は勝利しました。
 一方、明治乳業大阪工場の糸賀さんは、高卒40年勤続して退職時の賃金は基本給15万円台、手取り18万円台でした。人事考課の名の下に、一回も昇格させませんでした。この生存権侵害を労働委員会も裁判所も明治HDと癒着し、免罪してきたために、長期争議になっています。他の大企業は、同業の雪印もネスレも話し合いで解決しています。
 
 なぜ、明治ホールディングスは、都労委や東京高裁などの4回の和解提案を蹴飛ばしたのか。なぜ、明治ホールディングスは、30年間も明治乳業争議を解決しないのか。それは見せしめのためです。労使一体で労務管理をしているからです。社員が、食の安全を守れ、労働者の人権を守れと主張すると、争議団のように賃金差別をするよという脅かし、見せしめのためです。
 もう一つは、浅野茂太郎会長は、明治乳業市川工場で労組役選に立候補し、労働組合潰しの不当労働行為をやった当事者だからです。自分のメンツのため、私利私欲のために解決を拒んでいるのです。 その結果、明治HDはどうなっているのか。食品事故32件、死亡事故7件繰り返しています。明治乳業と明治製菓の統合による相乗効果も発揮されず、海外事業は赤字、株価は低迷、株主は激減し疲弊しています。
 
 原発事故後、子ども達の甲状腺がんが増加しています。福島県、茨城県でもがんが増えています。千葉県でもがんの疑いのある子ども達が増えています。
 チェルノブイリで甲状腺がんが増加したのは、汚染牛乳を飲ませたからです。 私たちは、株主総会でも子ども達の命を守るため、乳製品の50ベクレル以下も隠ぺいせず公表するように求めていますが、明治は安全だとして、拒否しています。
 
 私たちは、明治HDの浅野茂太郎会長に求めます。まともな食品企業として発展していくためにも、長期争議を話し合いで解決しようではありませんか。すでに64人の争議団中、12人が60代の若さで他界しています。これ以上の引き延ばしは、人道上からも許されません。 私たちは、この争議を解決するまでたたかい抜くと言うことを申し上げ、訴えてとさせていただきます。ありがとうございました。
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明治は、CSR宣言方針から、実際に行っていることがこれほど違う企業も珍しい

2015年12月06日 16時04分22秒 | お知らせ
12・3全労連・東京地評争議支援総行動が終日展開されました。
 
スローガン
  ①すべての争議の早期全面解決を!  ②裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
  ③許すな労働法制大改悪、なくそうブラック企業!   ④戦争法廃止!   ⑤安倍内閣退陣!
  ⑥憲法を職場とくらしに活かそう!

明治ホールディングス社前 230名参加で明治は長期争議解決に向きあえと抗議・要請
主催者あいさつ 東京地評副議長 井手口さん

 全労連・東京地評争議支援総行動、明治ホールディングス社前行動に参加されたみなさん、寒い中、大変ご苦労さまです。ご紹介いただきました東京地評の井手口です。主催者を代表して一言ご挨拶申し上げます。

 明治乳業争議は、全国事件の申立から21年、市川工場事件からは30年が経過しました。その間、争議団の皆さんの不屈の闘いは、働く仲間をおおいに励ましてきました。改めて敬意を表するものであります。
 一方、明治乳業は、争議団の一切の要請を拒否続けてきました。その結果、最後の大企業差別事件という大変不名誉な呼称がついてしまいました。誠に残念なことであります。

 全国事件中労委の審査は、いよいよ山場となります。同時に、労使での自主的解決を求め、闘いを強めることが必要です。30年争議に決着をつけるために、共に全力をあげようではありませんか。
 明治は、明治グループのCSR報告書で、企業の社会的責任を果たすこと、多様性や人格・個性を尊重するとともに、安全で働きやすい職場を確保することを、グループの大方針として宣言しています。
 しかし、明治乳業で実際に起こっていることは、粉ミルクのセシウム汚染など製品事故の連続であり、職場での重大労災事故の多発です。
さらに、明乳争議団に対しても、要請に一切応じない、そして、本日の要請行動でも入口にガードマンを並べるという有様です。

 いま、ブラック企業が社会問題になっていますが、名だたる大企業のなかで、社会に向けて宣言し誓っていること、実際に行っていることがこれほど違う企業も珍しいと思います。
明治乳業が社会に向けて宣言している大方針を実践に移し、自らの経営判断で争議を解決し、企業の社会的責任をはたすこと、このことを改めて強く求めるものであります。

 最後に、東京の仲間の力を結集し、明治乳業争議の解決に向けて全力をあげるとともに、全ての争議の早期解決に力を尽くすことを表明し、主催者挨拶とさせていただきます。ご一緒に頑張りましょう。
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