毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 271

2019-09-09 23:59:59 | 本 3

 

一昨日家具2点を運んだのですが、「食器棚」が重い&持つ場所がなく、

こうなるとほぼ腕力で強引に持ち上げ、

その日のうちに腕がぷるぷる、お茶碗が重くてご飯食べるの大変(笑)。

案の定、両腕上腕二頭筋が筋肉痛。

足腰は丈夫な部類かもしれないけれど、腕は鍛えてないし、こんなに重いもの持ち上げることないってね。

そうよ、「持つ」ではなく「持ち上げる」はキツいわ(笑)。

腕の筋肉痛なんて、娘が小学校のときのレクでの綱引き以来でないか(笑)。

腕、さらに逞しさアップ。

 

というわけで、今日は17ページの日。

ごくごく簡単に進めたいと思います。

 

 

 

 

 

 時をかけるゆとり/朝井リョウ

 声をかけ、驚いたように振り返るおじさんに、私はいきなり「腹が限界だ」という旨

 

「風と共にゆとりぬ」を先に読んでいるので、

やはり注目してしまうのが朝井氏の腹事情と痔事情。

が、なんということか、朝井くんも100キロ歩いていた!

地獄の100キロハイク。二日間かけて埼玉県本庄市から早稲田大学まで歩き通すというドM行事。

実際の距離は125キロもあり、しかも全員仮装することが必須条件、

世界一長い仮装行列とも呼ばれているそうな。

そうか、歩いていたのかと急に親近感をもってしまった。

地獄の500キロバイク、東京新宿区から京都三条大橋までの自転車記もあり。

いやぁ、朝井くん、50歳になったとき何を書いているのか。

読んでみたい。長生きしなければ読めんけど。

 

 

 

 

 

 東海道でしょう! /杉江松恋 藤田香織

 日本橋→三条大橋。距離にして実に492km。

 

朝井くんにあわせたのではなく、偶然重なった東海道本。

歩きたくて歩くのではなく、ちょっとした一言から東海道を歩くことになってしまった二人。

お二方とも歩くのはまるっきり得意ではない。

杉江さんの博学多識は圧巻。ガイド本にして歩いてみたい。

私はおそらく歩ける側なので、逆に歩くのが苦手な人の気持ちというか苦悩というか、

気づかされた一冊でもありました。

余談ですが途中から準レギュラー的位置になった銀色夏生さん。

いやぁ、私今の今まで銀色夏生とはおじいさんの詩人で、ギンイロカセイと読んでいた。

なんも、女性で1960年生まれ、ギンイロ(ここだけはあっている)ナツヲが正しい読み。

上書き保存できるだろうか。

お金がわんさかあったなら歩いてみたいぞ、492km。

 

 

 

 

 死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件の真相》/ドニー・アイカー 安原和見訳

はそろって安堵のため息をついた。しかし、ここの様子になんとなく尋常でないところがある。

 

3年か4年ほど前にディアトロフ峠事件のことを知りネットでいろいろ調べたことがある。

今回この本が出たということで飛びついたわけだけれど、

まずはディアトロフ事件を知らなければ話にならないので、興味のある方はこちらをどうぞ。

ディアトロフ峠事件

 

で、この先ネタバレになりますので、知りたくない、本を読むという方は飛ばしてください。

《真相》と書いてありますが、実際現地で実証したわけではなく、

長年に渡り調査をし続けてきたドニー・アイカー氏がだした結論は「カルマン渦列」と「超低周波音」の同時発生による恐慌。

パニックに陥り靴も履かずテントを中からナイフで切り裂きマイナス30度の雪の中に飛び出し、

低体温症や峡谷に転落し怪我を負い、結果死に至ったのではないかと。

彼の説明だと、ずたずたになった衣服の謎や靴を履いていなかったことなどさまざまな点で納得がいく。

が、私としてはここまで調査したのだから現場でテントを張り「カルマン渦列」と「超低周波音」が起こることを証明してほしかったなと。って危険すぎるか。

 

 

 

 

 生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある/岡 壇

が、深く掘り下げた内容ではなかった。

 

時間がないので省略しますが、なかなか面白い本で、

内容もそうだけど岡さんの説明の仕方がわかりやすく、

調査解析統計ととっつきにくいところをうまい具合にカバーしてくれて、

より多くの人に読んでほしいという気持ちが伝わってきます。

 

 

 

 ぼくの死体をよろしくたのむ/川上弘美

 

 

 あじフライを有楽町で/平松洋子

こういうの。

 

 

残念ながら川上さんと平松さんの本は時間が足りなくて(力仕事だったと言い訳)、

三分の一を残し返却。

延長する手もあったけれど、読みたい自腹本が数冊待っているのでそのまま返却。

また縁があったらどこかで読むことになるかも。

 

 

以上、271回でした。

 


17ページ 6行目 271

2019-08-29 23:59:59 | 本 3

 

動画を見入ってしまった。

ちょっと興味のあるものからどんどん派生していってしまうからYouTube恐るべき。

 

ではいつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 傍聞き/長岡弘樹

 病院の交渉の結果を室伏に伝える永野の声には、苛立ちよりも諦めの方が強く出ている

 

 

何年も積んだままだった「傍聞き」を読了。

更正施設長、消防士、刑事、救急救命士と私が興味を持ちそうな職業ばかりの短編集。

最後は人の善意で終わるのだけれど、個人的には『899』が腑に落ちない。

私が厳しすぎるのかなぁ。

乳児を留守宅に置きっぱなしで隣家が火災、やっと見つけた乳児の手足の指の間には虐待とみられるやけどの痕がある。

私ならこの母親をぶちのめしたくなるのだけれど、どうもそうにはならなくて、みな優しい。

そしてレビューを読んでみても同様で、逆に自分の人間性ってどうなのかと疑問を持ってしまった。

 

 

 

 

 

 私の遺言/佐藤愛子

まった。

 

 

前回読んだ本「老い力」に佐藤さんが住んでいた北海道の別荘の超常現象の話が書いてあり、

それを一冊の本にまとめて書いてあるということで、今回この本を読んでみる。

なぜなら、北海道の別荘とは浦河町の丘の中腹にあるらしく、

私も浦河町の丘の公務員官舎に住んでいたことがあり、

時期を調べるとかなり近い。

私が浦河町に住んでいた期間はとて短いのだけれど、佐藤さんが住むころと短期間かぶっていた可能性がある。

それで超常現象そのものよりも、その別荘はどこに建っているのか、そちらをメインで読み進めていくと、

場所がわかる文章が書いてあった。

佐藤さんは東栄、私が住んでいたのは栄丘。

地名は似ているけれど、私の住んでいた栄丘から西にひとつ小さな山を挟み直線距離で4,5km離れていた。

で、読みながら当時のことを思い出してみたのだけれど、

まつげが長くて瞳の色がグレーがかった茶色の子が何人かいた。

あの子達はアイヌだったのかといまになって気がついた。

浦河町に住んだことがなければこの本は読まなかったはず。

にしても、佐藤さんってこういう話を書いていたんだとあらためて驚きでした。

 

 

以上271回目でした。

 


17ページ 6行目 270

2019-08-19 23:59:59 | 本 3

 

先週図書館から5冊借りた本のうち3冊に挫折。

読もうとする力のなさと、選り好みしてしまうクセと、選書力のなさというか自分の勘の鈍さが嫌だなぁ。

それでも残り2冊のうちの1冊はなかなか楽しく読めた。

 

今回は2冊しか読んでないでのすが次回に持ち越さず。

ではいつものようにこの10日に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 彼女のいない飛行機/ミシェル・ビュッシ 平岡敦訳

 しかし未来の読者は、わたしより狡猾だと自任しているしていることだろう。きっと執拗に調べを

 

 

20ページから抜粋します。

《イスタンブール発パリ行きエアバス五四〇三便が、一九八〇年十二月二十二日から二十三日にかけての深夜、フランスースイス国境恐怖の山に墜落した。乗客、乗員百六十九名のうち百六十八名は、激突の衝撃、および直後の火災により死亡。ただひとり、生後数ヶ月の乳児だけが墜落時、キャビンが炎に包まれる前に機外に放り出され、奇跡的に生存が確認された》

 

この飛行機には身体的特徴が良く似た出生日の近い二人の赤ちゃんが乗っていて、どちらの両親も事故死。

二組の家族が女の子は自分たちの孫だと主張する。

それってDNA鑑定でしょと思いきや、1980年当時はまだ行われておらず、さてどうなるのか。

 

もやもやっとする箇所はいくつかでてくるし、

中盤あたりでこれはもしかしたらとやんわり先の想像が見え隠れするし長いけれど、

最後に見つけた手がかりが意外で拍子抜けというか、そこに着地するのかと結末より驚きでした。

前回のトマス・ハリスがあれだっただけに、なんだかんだいっても最後まで楽しめた。

でもやっぱりもやもやっとするかなぁ(笑)。

登場直後はドン引きだったマルヴィナ、

これミスキャストというかどうしてこのキャラを作ったんだと疑問符が浮かんだけれど、

読み進めるうちになんだかどんどんナイスな存在になってくる。

何気に表紙はマルヴィナだし。キャラ濃いし。

ああ、もやもやを次々指摘したいのだけれど、それをやってしまうとネタバレ直結で、

いやぁ、さらにもやもやするというもやもや連鎖に陥っています(笑)。

 

 

 

 

 老い力/佐藤愛子

 子供、老母、家事手伝いなどという弱い者を虐めるのは私の本意ではない。

 

ひょっとしたら、佐藤愛子さん初読みなのでは。

いかに上手に枯れるか、五十代~八十代と書きつないできた「老いと死」についてのエッセイ。

が、ここでとても興味をひく話がでてきた。

北海道の浦河町の丘に立つ別荘、ここで超常現象多発したらしい。

佐藤さんってそっちの話を書くのかと驚いたのと、

北海道の浦河町の丘に立つ公務員官舎で私は子供時代の何年か過ごしたことがあり、

え、それって同じ場所? え、どこどこ、何があったのと、

「老いと死」よりも浦河にロックオン。

このことについて一冊書いてあるらしく、さっそく予約をいれてしまった。

次回はきっとこの本が登場することと思います。

 

 

以上、270回目でした。

 

 


17ページ 6行目 269

2019-08-09 23:55:55 | 本 3

 

ユニクロに買い物に行ったらセルフレジになっていて焦った。

なんだかセルフレジって使えるか使えないか試されているみたいでえらい緊張してしまう。

無駄に緊張する。

ユニクロセルフレジ初体験(笑)。

おばさんにもわかりやすい流れになっていてとまどうことなく無事終了。

世の中の流れなのか、セルフレジ、多くなってきています。

全て同じ流れ手順ならいいのだけれど店によってそれぞれ違うから、

その都度心拍数が上がってカラダに悪いかも。

 

私の中で一番難易度の高いセルフレジはゲオだな(笑)。

頻繁に利用するなら覚えられるかもしれないけれど、年に数回だと前回の記憶が消失している(笑)。

驚き度の高いのはGU。カゴをBOXにいれるのにはびっくりした。

今回のユニクロもそうだけど、あれ中に小さな店員さん入っているんでしょ? 違うってね。

バーコードをかざすことなく自動的にスキャンしてしまうのだからすごい。

 

いや、違う、今日はセルフレジの話ではなく17ページシリーズの日。

あまり読んでいないけれど、簡単にぱぱぱっと感想などを。

 

 

 

 

 カジュアル・ベイカンシー 突然の空席/J.K.ローリング 亀井よし子訳

かたわらにマイルズのでっぷりと腹の出た、ベチベルソウとすえた汗のにおいのする身体がある

 

 

読んでみたいと前から思っていた本で、

ひょっこり図書館の棚に上下(1と2)揃って並んでいたのを見つけ喜んで借りてきたのですが、

なんというか、どうもページが進まず、序盤で挫折。

 

 

 

 

 傷痕/桜庭一樹

「は? あぁ、さっきのニュースのことか」

 

久しぶりの桜庭さん。

桜庭さんの書く少女の話が好きなのですが、

予備知識ゼロで読み始めてみるとどうもこれはマイケル・ジャクソン?

マイケル・ジャクソンが強烈すぎて常に顔がちらついて、それでいて舞台が日本というのに馴染めず、

娘の傷痕(名前です)の視点での話というわけでもなく、

返却日が迫り時間切れで読了できませんでした。

 

 

 

 

 カリ・モーラ/トマス・ハリス 高見浩訳

 

 

トマス・ハリスの新刊が出ると新聞で知り、その日のうちに書店へいき購入。

「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」のような話を期待しすぎた私がいけないのか拍子抜け。

初めてトマス・ハリスを読むのならいいのかもしれないけれど、

過去に読んだことのある読者ならどうなんでしょ、いいのかこれって思ってしまった。

トマス・ハリス独特の生理的嫌悪感はそこかしこに出てくるけれど、

心理的恐怖よりも視覚的恐怖を優先しているように思えて、映像ウケするように書いたのかなぁ。

面白くないことはないのだけれど、物足りないというか読み終わったらあとになにも残らない。

 

 

 

 

 自重ストレッチ/比嘉一雄

 

 

使える本だと思います。

難しく考えずにその場で「んんんん~」とできそうなものばかり。

って、一番の基本は読んだときにだけするのではなく、日常生活の中での習慣化、

「するぞ」ではなく普段の動作の流れから伸びちゃってるよが理想。

化粧しながらとか歯磨きしながらとか、新聞読みながら机の下では足首まわしてるとか。

 

 

以上、読み終えれなかった本が多かった269回目でした。

さて次は何を読もう。困ったな。

 


17ページ 6行目 268

2019-07-29 23:01:01 | 本 3

 

前回の267回目は6月19日。

思いっきり間が開いてしまいましたが、その理由はというと100kmウォークでしょね。

私にとって一大イベントでしたので。

それでも時折ちまちま読んでいたので溜まってしまっています。

今日はこの間に読んだ本を大放出。

17ページの6行目は書き写してありますが、感想雑文その他はほぼなしあるいは数行で。

 

 

 

 

 

 最初の悪い男/ミランダ・ジュライ 岸本佐知子訳

ど、フィリップのためにすべてをきちんとさせておきたかった。「敵機襲来!」とジムが言った。

 

衝撃波という言葉がでてきたけれど、感動とか心に残るとかではなくて衝撃波がふさわしいと思う。

 

 

 

 

 探検家、40歳の事情/角幡唯介

「あのね、聞いて。私は心配なの。あなた結婚するまで年金払ってなかったでしょ。だか

 

母牛の怨念、牛天神にお祓いに行った話だけ読み直す。

 

 

 

 

 NHKラジオ深夜便 絶望名言/頭木弘樹 

目次でした。

 

 

今回はどうものめりこめないなと思いながら読んでいたのだけれど、

わかった、100kmウォークの準備でうはうはしていて絶望とはあまりにも逆方向な精神状態。

 

 

 

 

 生きるとか死ぬとか父親とか/ジェーン・スー

しかも彼女は不動産に強い。

 

意外な話の内容で、今まで読んだスーさん(ベビメタではない)の本で一番良かったかも。

 

 

 

 

 イノセント・デイズ/早見和真

 

札幌から弟子屈町へ向かうJRとバスに乗りながら読んでいたのだけれど重くて(本の重量)しんどかった。

 

 

 

 

 桃仙人 小説 深沢七郎/嵐山光三郎

出した。その日もざんざん降りの雨だった。大型台風がやって来ていた。その

 

異色の選書。

 

 

 

 

 ウズタマ/額賀澪

「今日は水族館に行ってきたよ。真結はやっぱり大人しかった。まだ俺のこと、紫織のお友達く

 

まったく同じあらすじ内容で、横山秀夫、藤沢周平、小川洋子がそれぞれの文体で書いたらどんな風になるのだろうとなぜか浮かんできた一冊。町田さん(町田康)は無理だな(笑)。

 

 

 

 

 

 名画と解剖学『マダムX』には なぜ鎖骨がないのか?/原島広至

と呼ばれている。広頚筋は下顎骨の下縁から鎖骨を超えて胸部の皮膚にまで広が

 

図書館へ返却が迫っていてじっくり読めなくて残念。

骨とか筋肉とか芸術作品とか三つ巴な一冊。

 

 

 

 

 天上の葦 上/太田愛

 鑓水と知り合ったのは修二が十八の時、少年鑑別所を出て小さな建設会社の作業員をしていた頃だ

 

 

 天上の葦 下/太田愛

「音楽の授業に使うものを征一さんに貸してもろうておったのです」

 

太田さんの作品はどの本をとっても読み応えがあるのでおすすめです。

 

 

 

 

 この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ/新井美枝香

 

 

カリスマ書店員さんの本というので興味を持ち読んでみたのですが、文体というか、

この本は思ってたほどではないみたいでした。

 

以上、久しぶりぶり268回目でした。

 

 


17ページ 6行目 267

2019-06-19 23:39:39 | 本 3

 

スタート時間が遅くなってしまったので、今回もざざっと簡単に。

 

 

 

 猫とあほんだら/町田康

 どういうことかというと、例えばこれが映画監督だったらそうはいかない。「あ、

 

 

猫シリーズ三冊目、再読。

私は1度読んだ本を再び読み返すということはあまりしないほうで、

たとえばミステリでラストが驚愕すぎてすぐさま最初に戻るとか、

複雑で理解できていない、伏線回収不明、あと個人的にキャラが好きとかで読み直すことはあるけれど、

こういう本を読み返すということはずばり好きだということで、

そういえば今回登場する本は全部再読本なのに今気がついた。

ついでなので書いてしまうけれど、ここ数年でぱっと浮かぶ再読本はというと、

IT、刑務所のリタ・ヘイワース(共にキング)、世にも奇妙なマラソン大会/高野秀行、

刑事ヴァランダーシリーズ/ヘニング・マンケル、その女アレックス/ピエール・ルメートル、

犯罪/シーラッハ、東京日記1~4/川上弘美かと。

他にも何冊かはありそうだけど、今思いついたのは上の数冊と今回登場する本たち。

 

 

 

 

 しずかな日々/椰月美智子

含めてだ。

 

この本も再読本。

これはかなり好きな本となりました。タイトルにもなっているように、しずかにしずかにページは進みます。

静かといっても小川洋子さんのしーんとした、温度でいうと低温的な静謐さではなく、

光も色も音も溢れているのにモノクロームというかトーキーというか、おだやかな静けさに満ちている。

椰月さんの他の本は読んでいないし、不思議と読まなくてもいいかなと。

あと数回は読み返しそうな本です。

 

 

 

 

 一生痛まない強い腰をつくる/金岡恒治

 

 

 体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニング/金岡恒治

 

 

体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニングは再読本。

腰痛とは無縁だったのに、5月から腰痛というものを経験しています。

腰といえば金岡さんということで、この2冊を飛ばし読みしてみた。

私が腰痛のなった原因はこれじゃないかというのがなんとなく特定できているので、

あとは改善するようやってみるだけ。

そこまでひどい痛みではないけれど、腰痛ってつらいものなんですね。

 

 

以上、267回目でした。

 


17ページ 6行目 266

2019-06-09 23:34:34 | 本 3

 

昨日今日とかなりのスピードで本を読み続けていて、

「目が、目が、目がぁ」になっています。

ああ目薬が気持ちいい。

これに自動的に眉間をもんでくれる電動眉間もみもみマッサージ器でもあれば嬉しいのに。

鍼灸院に行き眉間や目の周りに鍼をどひゃどひゃ打ってもらいたい気分です。

 

ではいつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 任務の終わり 上/スティーヴン・キング 白石朗訳

救急車にそのまま前に進むように手をふって合図を送ってきた━パトカーのルーフで青い緊急

 

 

 

 

 

 任務の終わり 下/スティーヴン・キング 白石朗訳

してるんです?」

 

 

上下2巻まとめて。

ホッジス三部作ついに完結。

キングは大好きなのにどうもホッジスが第一部からあまり好みのキャラではなくて、

キングの作品って主人公が小説家だったり学校の先生だったり、どこかキングを反映しているのだけれど、

今回はどちらも登場することなく、となるとすい臓がんのホッジスと重ねているのか?

キングはなにか病気を抱えているのかと心配してしまった。

あまり好みじゃないといいつつもそこはさすが巨匠だけあって後半は一気読み。

もっとホッジスの最期を書くのかと思いきやあっけない幕切れがかえって切ないなぁと。

にしても、下巻の表紙が「終わり」というのはなにか含むものがあるのかと考えてしまいます。

 

 

ではシリーズ外ですが、恒例のキングの上下本をつなげてみましょう。

 

 

 

 

 

読んだ人にはわかるピンクの魚。

催眠・潜入・ローリングパワー。

 

 

 

 

 

 パン屋の手紙/中村好文X神幸紀

 

17ページはお店の写真でした。

 

小屋好きの建築家と小屋好きのパン屋がつくりあげたこだわりのパン屋小屋。

私も小屋好きなほうなのでかなり興味を持って読んでみたのですが、

ここまではこだわれないし自分の考えを貫けないというか、できないなぁ、きっと。

金銭面もあるし子供の成長もあるしいろいろなことを考えてしまうとフットワークが鈍くなる。

それが悪いということではなく、そこまで貫いた責任というかそういうものを背負いきれそうに無いぞと。

それは別にして、ゲストハウスが素敵すぎるのだが、住居にしても生活臭がなさすぎで、

こんなに荷物がない暮らし、収納スペースの少ない家はどうなのかとも考えてしまったけれど、

そこはやはりこだわり度合いが違う、レベルが違うのかなぁ。

にしても羨ましいのか妬ましいのか(笑)。

基本やはり熱意・想うだけではダメなんだなと。

 

 

 

 

 

  人生パンク道場/町田康

 と友達は言うでしょう。そこで友達を呼び止めて言います。

 

 

町田さんも大好きな作家で、その町田さんが懇切丁寧に回答していて、

回答する側もどれだけ考え悩んだかがうかがえます。

内定をもらった会社にあまり行きたくないという女性への答えがなんというか奥深くて心に残っているのですが、

なんといってもラストのペットロスを乗り越えられない女性への回答には泣いてしまった。

映画や本で泣くことなんて滅多にないのに、

人生相談の回答でまさか泣くことになろうとは。

町田さん、ありがとう。

 

 

 

 

 

 猫にかまけて/町田康

・・・・・・・・拙宅の守旧派

 

 

 

 猫のあしあと/町田康

ないところへ走って行って毛づくろいを始める。

 

 

 

二冊まとめて。

先ほどの「人生パンク道場」のペットロスを乗り越えられない女性への回答、

これは町田さん自身への救済の言葉のように思えて、

「猫シリーズ」を再読しはじめています。

4年前に読んだ時は町田夫妻の悲しみや痛みよりもなぜここまで猫を手厚く保護し時間もお金も惜しみなくそそげるのか、そこがちょっと特異に思えたのですが、

あの回答を読み、あらためてヘッケやゲンゾーの死を読むと、

ああここまで町田夫妻は悔やんでいたのかと。

 

さきほどから「猫とあほんだら」を読み始めていて、ここまでは揃えてあるのに、

四作目の「猫のよびごえ」が未購入なのよね。図書館本で読了していたので。

慌てて近隣の書店で検索しているのだけれど在庫なし。

アマゾンでぽちっとするか、市の中心部まで出かけて買ってくるか。

4冊揃えたい。

 

いやぁ、まさか町田さんの人生相談の回答で泣くとは思ってもいなかった266回でした。


17ページ 6行目 265

2019-05-29 22:41:41 | 本 3

 

心ここに在らず。

10日前の9のつく日もそうだったけれど、今日も他の大会に心を奪われていて、

パソコンの前で検索検索検索を繰り返しています。

申し込みの締め切りが近いのにまだ決断できずにいて、

いやぁ、どうしよう。

今回はこんな本を読んだ程度で。

 

 

 

 

 絶望書店 夢をあきらめた9人が出会った物語/頭木弘樹・編

人のもあれば遺族の方のもある)を読んだが、どれも重くて、とうとう私にはその中の一篇

 

 

 

 絶望図書館 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語/頭木弘樹・編

 手をのばしてひたいにさわってきた。すうっと、何もない空間に落ちこんでゆくよ

 

 

 

2冊まとめて。

頭木弘樹氏がまとめたアンソロジー本。

両冊に載っていた山田太一氏の書いてあることが興味深く、

機会があったら読んでみたいと思うけど、

この連日の心ここに在らず状態なのでどっかにいって忘れてしまいそう。

 

 

 

 

 収容所から来た遺書/辺見じゅん

 そのとき、開け放しの扉近くにいた男たちのあいだから、「スターリン元帥閣下万

 

お正月頃から読み始めやっと読了。

人が人を思う気持ちは尊い。

三角山で無断伐採する人に読ませてやりたい。って絶対本なんて読まないんだろな。

 

 

 

 

 

 そして父になる/是枝裕和 佐野晶

 だが、決して手が出ない値段ではない、と良太はハンドルを切りながら思った。

 

意外と面白かった。山田太一氏とともにさらに読んでみたいリストに追加。

 

 

 

 

 身体のホームポジション/藤本靖 

 

う~ん。前半は◎、後半は疑問符というかマニアック。

全体を通してもマニアックだけど、

こういう本って大概みんな己の信ずるところを極めているからマニアック化しやすい。

さらに読むかというと、これ一冊の前半部分を忘れずにでいいかな。

 

 

 

他にスティーヴン・キングの上下本の上巻は読み終えているのだけれど、

それは下巻と対で。

そうよ、先日のくそ(失礼)連発の元はここにあり(笑)。

今回のキングはそこまでお下品ではないですが。

 

 

以上、雑でごめんなさいな265回でした。

 

 


17ページ 6行目 264

2019-05-09 23:28:28 | 本 3

 

 

 平成の終わりは、令和の始まりは明るく希望に満ちた本を読みたかったのだけれど、

逆の本ばかり集まり、やはり新元号もこの路線で読み進めることになるのかな。

今日は図書館に行ったのですが、もういったい何を読んだらいいのかわからなくて、

おおそうだ、川上さん(弘美さん)の東京日記を久しぶりに読みたいなと棚の「か」の前で探すものの、

肝心の東京日記5がない。蔵書していないのか貸し出し中なのか。

それにしても、手にする本の作者がもうこの世にいない、

そんな場面が多すぎてなんというか悲しいしゅーんとした気分になります。

 

ではいつものように読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き出し、

あとは感想にも紹介にもならない雑文です。

ざざっと簡単に。

 

 

 

 

 薄情/絲山秋子

いがなぜかやめられない。雪国のように除雪車もなければ雪捨て場もなく、雪かきの仕方だ

 

 

地元の人、都会から移住して来た人、とりあえず戻って来た人。

私は親も夫も転勤族で、生まれつきのよそもの気質というか、長く住めない環境が当たり前だったので、

もしもずっと定住の生活で、幼い頃からの友達や逃げる事のできない環境のもとで成長していたら今の私とは違ったテイストの、もっとまともな人間になっていたのではないかと考えることがあります。

リセットできない中で大きくなった人にはかなわない何かがどんと中心にあるような。

もっと輝かしい転校歴をプラスにもっていける人間だったらなぁ…って遅すぎ。

 

 

 

 

 

 悪党/薬丸岳

カラン18年。名前やだいたいの値段は知っているが、薄給の身なのでもちろん飲んだことはない。

 

 

暗く辛く重い本でした。

 

 

 

 

 

 半所有者/河野多恵子

じであった。

 

河野多恵子さんには個人的に借りがあって(勝手にそう考えているだけだけど)、

図書館でこの薄さに惹かれ中も見ずに借りたけど、

開いたら驚きの字の大きさ、紙は袋とじ、そしてたったの44ページ。30分もあれば読み終える。

この短さを一冊の本にするなんて無茶なことするなぁと思いきや、

いやぁ、読んで驚きの内容。悪い意味で。

あまりの不快感不愉快さにかえって読後考えてしまった。

河野さんは何を書きたかったのだろう。

夫の愛なのか、夫のエゴ丸出しなのか。

エゴだな、エゴととったよ私は。

そういう読み方をするとだからタイトルとなるのか。うーん。

この短さでこの深さにもとれるということは河野さんってすごい人なのか?

あまりに不快だと考えてしまうものなのですね。

 

 

 

 

 死体格差/西尾元

らかの異常が起きていると考えられている。

 

 

令和の始まりはこの本を読んでいました。

考えることありません? 私なんてたまに考えてしまうのだけれど、

或る日突然家の中で夫が死んでいたらどうすればいいのか。

救急車は命を救うためであって、息をしていない人は対象にならないのではないか?

警察? どうすればいいんだ? 私疑われるのか?

解剖にも種類があるそうで、身元確認のための解剖、死因確認のための解剖、事件に伴う解剖など、

病院で病気で死んだなら医師がいるので死亡診断書を書いてもらえるけれど、

医師の診断のないはっきりとした死因がわからない場合は解剖となるそうだ。

たとえば私が三角山のどこかすみっこで死体となって発見されると、

心臓発作や脳出血で息絶えたのか、滑落して命に関わる致命的な怪我をして息絶えたのか、

自分で落ちたのか、誰かに突き落とされたのか、それともまさかの毒きのこを拾い食いしたのか。

解剖はきまりがあって内臓や悩を全部体外に取り出すのだそうな。

それを考えると、病院で死ぬのがいいのかなぁ。選べないけれど。

 

 

 

 

 

 佐野洋子対談集 人生のきほん/佐野洋子 西原理恵子 リリー・フランキー

と思ってたみたいですよ。それで家に入れて、最後、死ぬまで息子と娘との四人家

 

 

今回読んだ本の中で一番希望というか力強い本でした。

佐野さんの本は何冊か読んでいるけれど、今回の対談でいままで読んできた本の内容が集結納得というか、

ばらばらだったパーツが集まってきた感じ。まだ完成ではないけれど。

 リリーさんの(私は泣いていますではなくて)東京タワーは珍しく私買っていて(すべて図書館というわけではない)、

正直あまりピンとこなかったのだけれど、この対談を読んでからまた読み直すときっと違ってくるのではなかろうか。

探してみよう。どこか奥の方にある気がするけれど、処分してなければよいのだが。

 

 

 

 

 文学ムック たべるのがおそい vol.5

 

 

う~ん、ついていけませんでした。

 

 

 

以上、もっと明るく喜び溢れる本を読みたい264回目でした。


17ページ 6行目 263

2019-04-19 23:24:24 | 本 3

 

前に「本を読めなくなってきた」みたいなことを書いたけれど、

今回はわりと読めたかも。

宮の沢に新しくブック○フがオープンしたらしい。

デポとニトリとブック○フ。良い組み組み合わせかもしれない。

今度行ってみよう。

ではいつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 

  風と共にゆとりぬ/朝井リョウ

 隙、を取り戻したい。喫茶店のアイスティーを一瞬で飲み干した先生を目の前にして、

 

 

今回の1冊はこれでしょか。

圧巻は第三部の「肛門記」。

発症、手術、入院、そのすべてを綴った肛門界激震の一大抒情詩と解説してあるとおり、

お尻なのに包み隠さずむき出しの内容となっています。

肛門に違和感を抱きはじめた4年前から退院して三ヶ月までの記録で、

いやぁ、エッセイ・手記というより実用書というか、

お尻まわりに不安を抱えている人必読かもしれない。いや、その前に病院へ行けなのですが、

その病院での疑問、素直に場所が場所だけにどんな恰好でどんな体勢でどんなふうにどんなことをと、

これを読んで下調べというか心の準備にはばっちり、不安解消の一冊ように思えます。

いやぁ、痔瘻にはなりたくない。

 痔瘻にならずに一生を終えられますように。

そういえば…。

亡くなった父の話ですが、今思うと痔瘻だったのかもしれない。

私が中学生頃の話で、激しく痛がり苦しんでいたのを覚えている。

母からナプキンをもらい処置をするところは朝井リョウ氏と同じ。

でも手術をした記憶はないので、痔瘻ではなかったのかなぁ。

痔だったことは確か。

血は引き継いでいる。気をつけなければ。ああ、恐ろしい。

 

 

 

 

 

 見えない誰かと/瀬尾まいこ

 だから、この校長先生の下でずっと働きたい。そう思っていたのに、校長先生は

 

 

数年ぶりに瀬尾さんの本を読んだ。

瀬尾さんの人となりがよくあらわれていると思う。

瀬尾さんじゃなくても、ああ、○○さんの書いた文だなって思うことってあるじゃないですか、読んでいて。

同じ日本語を使って書いているのになんででしょね。

確か本屋大賞受賞されたはず。

多くの教え子さんたちが喜んでくれてるのだろうなと。

受賞作も読んでみたい。そのうちに。

 

 

 

 

 茨木のり子の家/詩 茨木のり子

 

 

茨木さんといえば「自分の感受性くらい」と他数編しか知らないけれど、

家の写真と詩の本ということで読んでみた。

自分の死後にだす(出した)挨拶状、こういう人に私はなれるだろうか。

 

 

 

 

 アンマーとぼくら/有川浩

置いてあり、位牌と一緒に父の写真が飾られている。

 

 

何か面白い本はないかと図書館で探しているとき、

ふと「有川さんならいけるんじゃないか」と棚に向かうと、この本があった。

未読だし、こういう本が出ていたことすらしらなくて開いてみると、

あ、やはり文が有川さんだった(笑)。

さきほどの朝井リョウ氏が実用書だとするとこちらは沖縄ガイドブック。

主要人物のひとりが沖縄でガイドをしているのでまぁそうなってしまうのだけれど、

個人的に人が死ぬ話はあまり好きじゃないというか(ミステリは別)、

そこで死なすのは反則だよと思ってしまうほうなので、

どう読んでいいのやらというのが正直な感想でした。

 

 

 

以上、263回目でした。

 


17ページ 6行目 262

2019-04-09 23:08:08 | 本 3

 

図書館にも書店にも本はいっぱいあるというのに、

いったい何を読んだらいいのかわからない時期がある。

目に入るものすべてが面白そうに見えるときもあるし、

その逆のときもある。

なんでだろ。

ここ半月ばかり何を読んだらいいのかどれもピンとこない時期かなぁ。

そういう時って、借りた(買った)はいいけど読んでみたら「あれ?」ということが多くて、

どこにいけば突き抜けるような面白い本と出合えるのか、

ああ、どこにいるのでしょ、たまらん本は。

 

 

 

 

 自分が高齢になるということ/和田秀樹

 

17ページは目次でした。

タイトルで借りたのに開いてみたら全然タイトルのイメージとは違っていた本。

やられた、というか、中を確かめずに借りた私が悪い。

選書力なし。

 

 

 

 凡人の怪談/工藤美代子

「知らない。憶えていない」の一点張りだった。写真もないし、住所も忘れたという

 

再び選書力というか選書眼なしでした。あくまでも個人の感想ですが。

分類は147。小説やエッセイの分類ではなく超心理学・心霊研究。わお。

江原啓之さんの本も147に収まっていた。

工藤さんの体験談よりも工藤さんの常識的感覚のほうがなんだか怖いと思ってしまうのは私だけ?

 

 

 

 

 ダ・ヴィンチ 2019年1月号

 

 

 ダ・ヴィンチ 2018年10月号

 

 

今回はダ・ヴィンチ 2019年1月号が一番面白く使えたように思う。

なんといっても「BOOK OF THE YEAR」だし。

ストレスが溜まっていたのか、片っ端から興味ある本をチェックしメモし、

図書館に予約予約予約。予約欄、すべて埋まってしまった。

予約を入れても、ほら、新しい本ばかりだからすぐ届くわけではなく、

順々に待って待って待って、やっと手元に届いた時には何でこの本を予約したのかわからなくなっていたり、

予約していたことすら憶えていないこともある。

本当に面白いのだろうか。

なんだか面白い本に飢えてるな(笑)。

ミステリでもエンタメでもノンフィクションでも海外国内問いませんから、

おっもしろい本が読みたいなぁ。

 

 

 

 


17ページ 6行目 262

2019-03-29 23:54:54 | 本 3

 

今日も雪が降りました。

東京ではサクラが満開とテレビから流れていて、

おお、なんだかんだいっても日本は長いというか広いというか、

桜前線はまだまだだけど白い世界も好きだからいいのだ。

元気に過ごしていれば今年もまた逢えることでしょう。

おおそうなると走らなければならないのか(笑)。

いつまで走れるのかなぁ。

なんていいつつ、練習用の半袖Tシャツ2枚と長袖Tシャツ1枚買ってうはうはしています。

気持ちはあるようだ。

実力は、ない(笑)。

 

今回はきちんと読み終えた本は1冊だけ、あとは読みかけやら進まないものを数冊抱えています。

ではこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あと紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 女子漂流/中村うさぎ 三浦しをん

唯一できるのは、漫画を読むことだけ(笑)。でも、そんな部活はなくて、私に残され

 

 

 

 

 あとは死ぬだけ/中村うさぎ

『山椒大夫』を読んだ時も、全然感動などしなかった。既に知っていた話と

 

 

2冊まとめて。

「あとは死ぬだけ」はまだ半分残っているけれど、結構きつい内容で、

最後まで読み終えるか、飛ばし読みするか、それともここでアウトか…。

中村うさぎさんというと整形、ホスト、買い物依存症がまず浮かび、

あまり良い印象はもっていなかったのだけど、どこかで心肺停止状態になったと読んだことがあり、

死の淵から蘇った彼女はどんなことを書くのだろうと興味をもち2冊借りてみた。

 

三浦しをんさんは大好きな作家で、このふたりの対談はいったいどうなるのだ?と開いてみたら、

これが面白い。

あまり私は対談本というものを選ぶほうではないのだけれど、

いやぁ、キャッチボールではないのね、野球やらないから言葉をしらないけれど、

投げたらカキーンと打って、それをイチローのようにすぱっと捕球したかとおもうと、

レーザービームでばきゅーんと投げ返したらカキーンと打ち返す。わかるかな、わからないわよね。

どういう方向に話が進むかわからない、

中村さんの鋭い観察眼に対ししをんさんの回路がそう繋がるかという、

持ち味互いに倍増していくのが読んでいて面白いし、

書いてある内容も「女子漂流」なだけに痛さもあれば、もっと言ってやってもわんさかでてくるから楽しい。

 

Girls' Drift と小さく書いてあり、

このドリフトは漂流という意味もあるけれど、

車のコーナーを回る時の後輪滑らすドリフト走行、

なんだかこっちのほうがぴったりのような気がするな(笑)。

女の人生ドリフト走行(笑)。

機会があったらもう一度読み直したい。

 

この「女子漂流」は心肺停止の前に出された本で、

「あとは死ぬだけ」はその後に書かれた本。

あまりにも文体が違っていて、これは遺書であり形見分けと本人も書いてある。

きちんと読まなければと思うのだけれど、結構きびしいなぁ。

 

そういえばしをんさんのエッセー、最近どうなっているのだろう?

古いのはよく読んだけれど、ここ数年のはチェックしていない。

しをんさん力、再認識。

以上262回目でした。

 


17ページ 6行目 261 

2019-03-19 23:30:30 | 本 3

 

今年に入ってからなんだかんだでこのシリーズの回数ががくんと減っています。

これからは10日ごとの9のつく日というのは無理かなぁ。

ときどきなんとなく9のつく日って感じでしょうか。

面白い本にあたるとがんがん読むのだけれどねー、

そうともいえない本の場合、どうも読み続ける根気というか読書筋というか体力不足がひしひしと。

映画のようにむこうで勝手に進んでいってくれないものねー、読書って。

音楽も聞き流すことはできるけど、本は読み飛ばすことはできても読むという根っこは自分だ。

いやそんなこと考えている場合ではなくて、やらなくちゃね(笑)。

 

ではいつものようにここしばらくの間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならい雑文です。

 

 

 

 

  老後の資金がありません/柿谷美雨

 子供たちが小さかったときには、自由な時間が一時間でいいから欲しかった。子供たちの成長と

 

老後の資金、暗雲よね、心配よね、何が起こるかわからないから。

タイトルだけで借りてきたら。

娘の派手婚、舅の葬儀と新しい墓所、これで老後のために貯めていた資金が激減してしまう。

ここまではわかる、だれにでも起こりえる範囲のことだと思う。

そのあとがてんこ盛りで、姑の高級老人マンションの生活費、よりによって夫婦揃ってリストラ、

新婚の娘のDV&洗脳疑惑、友人の不倫、年金詐欺と、

小説に何を求めるかによって答えは違ってくるのだろうけれど、

どうも私はありえない話(ジャンルによって違う)というか日常の生活を描いておきながらそこまで満腹になるまでいろいろ書き並べる必要ありかと引いてしまうのは損な読み方なのかなぁ。

 

 

 

 

 極夜行前/角幡唯介

に到着したが、旅がそこで終わったわけではなかった。五月半ばにこの集落を再出発し、今度

 

逆に現実以外のなにものでもない角幡さんの「極夜行」の準備編「極夜行前」。

たまごが先かにわとりが先かという言葉が浮かんできたのだけれど、

「極夜行」を読んでから「極夜行前」を読むのと、

「極夜行前」を読んでから「極夜行」を読むのと、これはどちらからでも読めるというかループ化しそう。

どうしてそこまでするのか、しなければならないのかということは個人の問題として、

角幡さんの書く文はなんというのか、私が普段から抱えているもやもやしていることがらを、

うまいことピントぴったり言葉であらわしてくれていて、

こうすとんと説明ができるのは角幡さんと村上春樹さんか。

極地を旅したことを本に書き、その売り上げで探検の借金返済にあてる。

アムンセンと同じ。私としては珍しく図書館本ではなく2冊購入して貢献したつもり。

次の極地本期待してまっています。

 

 

 

 

 

 ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上/A・J・フィン 池田真紀子訳

空行

 

 

 

 ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 下/A・J・フィン 池田真紀子訳

ルディングの低くしわがれた声。

 

 

いやぁ、これは面白かった。上巻の後半で動き始めてからはほぼ一気読み。

サイコスリラーというか、あまり読んだことのないパターンの本でした。

ネタばれになるからあまり書けませんが、

広場恐怖症のアナはハーレムの高級タウンハウスの窓から覗き見を趣味としているのだけれど、

そこで人が刺されるのを見てしまう。

だけどアルコール依存、薬物過剰摂取の彼女のいうことをだれも信じてくれない。

 

三分の一だけは当たっていた(笑)。

読みおえ落ち着いて考えてみると、このアナっていったいと疑問符が浮かんでくる。

傷ついた女性なのかとんでもないことをしでかした女性なのか、彼女に救いはあるのか。

イヤミスではないけれど、面白かったはずなのに後味悪いかな。

 

 

 

 ずぼらヨガ/崎田ミナ

 

何年も何年もヨガを習ってみたいと思っております。

ストレッチにバランス、普段絶対しないような体勢。おもしろそうで。

だけど、どうもスピリチュアル的な面が苦手というか、

瞑想しましょうとか大地のパワーを感じましょうとかになると走って逃げ出してしまいそうだ。

スポーツとしてのヨガならやってみたいけれど、スピリチュアルがからむといやだ。

それさえなければと思うのだけれど、すべてのヨガスクールがそうだと限らないのかもしれないが、

割り切って集団に紛れ込むことができればもっと違う世界がまっているのかもしれないけれど。

そうやってどんどん婆になってしまうんだな。

 

 

 以上、久しぶりの261回でした。

 


17ページ 6行目 260  

2019-02-19 23:59:59 | 本 3

 

「本を読む気にならない病」がまだ続いています。

図書館本は骨折の翌日に娘に頼みすべて返却済み、

予約をいれていた本も順番が近いものはキャンセルをいれたので、

期限がないというのも本を手に取らなくなった原因のひとつなんだろな。

 

今回はどうにか一冊読了。

どうにかとと書くと面白くないのかと思われるかもしれませんが、そのようなわけではなく、

内容がかなり濃いので、一気にがーっと読むタイプの本でなかったというだけです。

 

 

 

 

 

 極夜行/角幡唯介

て瞬きをくりかえした。新しく飛び出した世界に怯え、ただ当惑しているようだった。

 

覚えてらしゃる方もおられると思いますが、私、極地本好き&角幡さん好きで、

この本もでてすぐ購入したのに読み始めるまでに1年もかかってしまった。

中はというと、太陽の上がらない真っ暗な極夜の中を4ヶ月間犬と橇を引きながら歩いた記録で、

脱システムとかかげている通り、GPSはもたず六分儀と地図とコンパスで進路を決めるはずが、

出発してすぐ大ブリザードに襲われ六分儀を失ってしまう。

星を、星座を追って歩くことになるのだけれど、今の私ってどれだけ星座をしっているのだろう。

アウトだな、北極星とオリオン座カシオペア座ぐらいしか指差せないのでは。

デポ小屋も北極熊に襲われ、望みをたくした英国隊のデポ小屋も熊に襲われていて、

連れて行った犬を食べるしかないような状況に2度襲われている。

いやぁ、よく生きて返ってこられたと思う。

ツァンポーの話(空白の5マイル)もよく生きて返ってきたと思ったけれど、

今回の話もただただ凄い。なんだか凄すぎて自分の想像力の乏しさが悔しい。

 

さきほど知ったのだけれど、2月15日に「極夜行前」という単行本が発売されたそうで、

これは買いに行かなければといいつつ、本屋さんに行けないではないか、この腕では。

アマゾンという手もあるし、あ、某所(ジム)の近くに書店があるか。

こういう刺激で、脱「本を読む気にならない病」となればいいのですが。

 

以上260回目でした。

 

 


17ページ 6行目 259

2019-02-09 23:24:24 | 本 3

 

無断で休んでいた17ページシリーズ。

1月9日からほぼ1ヵ月ぶりということになります。

骨折していたら本を読む時間がいっぱいあると思うでしょ、私もそう思っていたのだけれど、

本って片手だけではどうも都合が悪いんですね。

右手と左手で持っておさえてページを捲って読むのに慣れていたものだから、

いざ左手だけでとなると、アイフォン乗っけてページを押さえたり、バナナを文鎮にしたり、

書見台を出してはきたけれど、たまたま読んでた本がキングの超ぶ厚い本でバランスがとれない。

でもなによりも、読む気力が起きませんでした。

ぱたっと本を読む習慣が途絶えた。

せめて読みかけにキングだけはなんとか頑張ろうと鞭を打ち読了。

 

 

 

 

 

 IT 上/スティーヴン・キング 小尾芙佐訳

めるように口のすみからのぞいている。おかしい? そうさ!

 

 

 

 IT 下/スティーヴン・キング 小尾芙佐訳

彼がボスとしてそなえていたあの冷酷さが一瞬、その声音にし

 

 

下巻だけでも528ページ、文庫版だと全4巻で刊行されています。

十数年ぶりに読み返してみると、面白いのは確かなのだけれど、

いやはやごく一部しか覚えていなかったのにはちょっと自信をなくしてしまった。

ITそのものを理解していなかったし、死の光に対し彼らの行った生の光の輪の意味すらすっかり抜け落ちていた。

あらためて私はこの本のどこにそんなにひかれていたのだろうと考えた時、

自分の子供時代になかったもの、得られなかったものがここにはせつないくらいの郷愁で描かれていて、

そこかなぁ、なんて考えながら読んだのですが。

そう、読んでる最中に骨折したのですが登場人物の一人エディも同じように腕を骨折して、

いやぁ、これはITの呪いかなんて自分のギプスを擦ってしまいました(笑)。

面白かったのは確かなのだけれど、ちょっと恋焦がれすぎていたかなぁ。

ベン(子供時代のベン)はやっぱり大好きだなぁ。かなしいくらいの一途さ。

まぁ私なりに今回はかなり理解できたように思えてます。

 

 

 

 

 

 

  廃礦にて/渡辺淳一

有村が言うと三人は一様に顔を見合わせた。

 

 

こちらも再読本。独身の頃に読んだから○○年ぶり? すごい。

若い頃渡辺淳一の本を結構読んでいました。

まだエロスバリバリ降臨の前で、「四月の風見鶏」あたりで読まなくなったのかな。

失楽園はもっと後。

 

「廃礦にて」の廃礦は道東にあった雄別炭鉱、そこの炭鉱病院に渡辺淳一が勤務していたときの話。

全4篇の小説集なのだけど、いまの時代だからそう感じるのか、

個人的な感想ですが渡辺淳一って女性を畏怖しているようでいて蔑視している?

いきなりで何ですが、「駄目っ」「許して」って妄想というかなんというか、言う?

ひっかかる言葉や場面が何回もでてきて、あれ?っと思った。 

そういえば本のタイトルは忘れてしまったのに忘れられない一文があって、

それが「頂戴、あなたのホルモン頂戴」こんな感じだの文だったと思う。

あの時もなにそれとは思ったけれど、まだ若すぎてなんのことやらだった。

 

この本の単行本は昭和46年刊行で、いまとはずいぶん時代が変わってはいるけれど。

そういえば聴診器が何度もでてきた。

昔は風邪を引いて病院にいけばまず最初に服を捲って聴診器をあてられたよな。ひやっと冷たいのよ。

先日循環器クリニックでいくつか検査を受けたけれど、循環器科ですら聴診器あてなかった。

いまでも聴診器ってあるんでしょうかね。