毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

10万人にひとり

2012-09-05 23:42:42 | パワーアップな日々 2012

 

今日は鍼灸治療を受けに行ってきました。

普段はあまり意識してないのですが、いや、意識してるけど身について認めてしまってるというか、

暮らしの、日常の私の一部分として馴染んでしまったのが、視野欠損

これって、もう10年以上前になるのですが、脳動静脈奇形の破裂で、

脳内に溜まった血の塊で視神経が潰れちゃってね、

お、こう書くとひぇ~なのですが、両目の左側の視野が欠けてしまったんです。

これで済んだからラッキーだったのですが。

今は慣れて、こんなもんよねと言えますけど、、当時は打ちひしがれたなぁ(笑)。

発見、手術までは全然平気だったけど、退院したら、世界ががらっと変わってた。

なにせ見えませんから、怖い。見えない側は壁に沿って歩くとか、誰か左側についてもらうとか。

今でも人と並んで歩くときは、我がまま言える相手かによりますけど、右側チョイスしてしまいます。

物にはぶつかるし、本を読むなんてもっての外だった。

文字が流れてね、横書きが特にぐにゃ~っと崩れて溶けて読み取れなかった。

おまけに立体感がつかめないし。あ、これは今でも調子悪い時はなります。

道の凹凸や、段差、石ころ、傾斜、窪み。

陰影は見えていても立体的に把握できないというか、奥行きが不思議とつかめない。

3次元ではなく2次元の平面の世界。

雪道なんて最悪。見えない把握できないプラス股関節もきたもんだ(笑)。

変でしょ(笑)。脳ってほんと、すっごいのよね(笑)。

ハンガーをポールにかけられない(笑)。

かけてるつもりでも、見えてるポールと実際のポールの奥行きのズレで、スカっと空を切る。

信じられないけどこうなります。

地下鉄や駅のあの長い階段の段差が見えてるけど平面に見えるんです。絵?写真?そんな感覚。

目の前に長~い滑り台。転げ落ちる~。つるんつるん。

違う、これは階段で、足をおろせばちゃんと靴裏が段にのっかり、滑り落ちたりしないんだと自己叱咤。

それでも一度落ちて左大腿骨骨挫傷で痛い目にあいましたけど。

あぁ、ふり返ればいろいろあるわ。

車の運転も止めたし。

で、なんでこんな話になったかというと、

鍼を打ってもらいながら、あぁ、私は視野欠損してるんだと、今更ながら思ったから。

う~ん、気持ちと状況を文字にするのは難しいなぁ。

 

それでね(笑)、この脳動静脈奇形は、10万人にひとりの割合だと脳外の先生が言ってたんです。

今日書きたかったのは、ここ、ここ。たどりつくまで長すぎる。

私は入院しているときも、今現在も、同じ病気の人にあったことないんです。

娘の住んでる町にある、行きつけの美容室のおにいさんが、この病気だと聞いたことはありますが。

あ、私の同期の友人もこの病気だといってたな。その後、大丈夫?かわりないでしょか。

彼だけだわ。同じ病気で会ったことのある人。

これで30万人分の3人?

札幌市の人口は、2012年08月01日現在 1,928,209人。

となると、札幌市に同じ病気の人は、約19人。たったの19人よ。

西区の人口となると、2012年08月01日現在 210,862人。

ふたり。たったのふたり。私と、誰?

さらに広げてみた。

日本の総人口は、2010年の国勢調査の結果によると 128,057,352人。

約1280人。これっぽっちしかいないんだ。あ、単純計算で考えたらの話ですけど。

ね、私ってレアだったんだ(笑)。

おひとついかがでしょ。いらんってね。

 いえ、そんなんじゃなくて、同じ病気のかたが見てたらすごいなと。

ともに、いろいろあるでしょけど、同じ国のどこかで暮らしていきましょう。

 

 

 

味覚のふきだまり。ふきだまるのか、味覚って?と、ひとりウケた帰り道でした。