毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 177

2016-08-09 23:55:55 | 本 2

 

今日も暑い一日でした。

札幌で暑いといっては申し訳ない気分になるのですが、暑いっ(笑)。

知らぬ間の脱水に気をつけなければ。

 

さて、暑くて本を読む気にもならない今日この頃、字面を追うだけの読書でした。

気がつけば居眠りしていたとか悲惨な姿で、でも夏は夏でいい感じだし、

秋は秋で、冬は冬でいい感じ。歳をとったんでしょか(笑)。

 

 

いつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 未来国家ブータン/高野秀行

 

 

 

17ページはブータンの地図でした。

カッコいい国王と美しい王妃が来日したときのことをよく覚えていて、

一発でブータン好きになってしまったのだから、王室(皇室)外交というのはすごい力、カードだと思います。

で、面白かったです、この本。

ブータンを紹介する本ではなく、高野さんがある任務を遂行すべくブータンを歩いた記で、

「雪男」が出てきたときは「またか」と正直思ったけど、

その「雪男」に関する話を行く先々任務そっちのけで現地の人たちに訊き歩く、

ブータン版遠野物語というか、人との交流のなかでのやりとりから「へぇぇぇ、日本とこんなに違うんだ」という事柄が浮かんだりで、

高野さんの本のなかで一番面白く読後感がよかった。

やっぱりあれですね、ブータンは私の行ってみたい国リストの順位アップです。

 

 

 

 

 

 我が家のヒミツ/奥田英朗

べて帰ってきたら、明日の弁当のおかずにするつもりだ。

 

 

家シリーズ3作目。伊良部シリーズを読んでいるようだなと思ったのは私だけ?

描写も展開もとてもわかりやすく読みやすい長さ(短編集)。

薄っぺらいわけでもなく、仰々しくもなく、説教じみてもなく。

次作も絶対読むこと間違いなし。

毎作ラストにでてくる「里美さん」の話(シリーズ一作目から必ずラストは里美さんの話になっています)、

次はどうなっているのでしょう、離婚とか考えられないことがおきていたりして。

 

 

 

 

 

 リフォームの爆発/町田康

 そう。暴力である。

 

 

私は町田さんの家を知っている。

お邪魔したことはないし住所も知らないけれど、私は町田さんの家を知っている。

「猫シリーズ」や「犬シリーズ」、ブログやインタビュー記事、そこに町田さんの家(部屋)がたびたび登場していて、

何度も目にしていたからである。

その予備知識があったからなんとか話についていけたけど、

これは町田家の青写真というか予備知識がなかったら前半で挫折していたかも。

でもね、この本一冊で結構リフォームをするにあたっての流れや仕組みや大切なことが、

大雑把だけど素人でも見えてくるようになるのだから、

きっと町田さんはあとに続くリフォーム予備軍のために書いたのかななんて考えてしまった。

いやぁ、やっぱり読むのは大変だけど町田さん、好きだ。

今読んでいる町田さんの「パンク侍、斬られて候」はどうしようもなく大変で苦戦していますが。

 

 

 

 

 

 ジョイランド/スティーヴン・キング

くのどこが不足だったのかを知りたいと思っている。

 

 

ああ、読んでしまったわ。

キングの本を読むのはなんだかいつももったいないような気がして、

なんというんでしょ、好きなおかずは一番最後に残しておくというか、

残して食べずに冷凍保存しておきたい、いくつもいっぱいとっておきたい、そんな気持ちになるのですが、変でしょか。

う~ん、怖くはないし、ミステリというほどのことでもないし、感涙必至と言われても困るし、

じゃあどうなのよというと、そこはキング、やっぱりキングで、少年の描き方がうますぎる。

いつもの分厚さがないからか、なんだか食べたりない感じが。

ぐちゃぐちゃの寄り道キング節や、汚い得意の言葉、あったっけ?

訳もどちらかというと白石朗さんが好きだし・・・。

私キングの未読本、積んであるのが何冊あるのか・・・。

明日死んだら読めないよな。

もったいないのはどっちなんだ(笑)。

 

以上、暑さで脳も朦朧とする177回目でした。