また9のつく日がやってきました。
あっという間ですね、毎回毎回思うのですが。
さすが12月に入るとなにかと忙しい、いや、忙しいほどではないのだけれど、
やっぱりなにかとしなければならないことが多くて、
のんびり本をひろげている時間がすくなかった。
いよいよですね、今年もあとのこりわずかとなりました。2週間ないよ。
ではいつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
夢野久作 ちくま日本文学全集
と村の者の云うことをきいていた巡査は手帳から目を離した。
・いなか、の、じけん 抄
・瓶詰地獄
・押絵の奇蹟
・氷の涯
・人間腸詰
・猟奇歌
・謡曲黒白談 より
・杉山茂丸
瓶詰地獄がかなり気に入った。夢を見てしまったもの。
読みやすいのもあればそうでもないのもあって、
これって気持ちが入るかどうかなんでしょけれど、
少女地獄がちょっと気になっています。
岩波ジュニア新書66 南極情報101/神沼克伊
四・五度といちばん高くなり、西に移動するにしたがって
古本屋「らくだや」さんで50円で買ってきた南極やさしくざっくり解説本です。
1983年発行なので情報が古いといえば古いのですが、氷河とは氷床とは棚氷とは、
極地本を読んでいると何度も出てくる言葉ってこれなんだとか、
ジュニア新書ですから激ムズなことは書いてなくて私レベルでとても嬉しい。
ただページの関係上おさまるように省いて省いてあわせているのがちょっと残念。
地図や図解も載っていて、これで50円とはありがたい。定価は530円となっています。
説教師 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ 原邦史朗訳
ると、彼はブツブツ言って上掛けを引っ張りあげて被り、エリカに背中を向けた。
シリーズ2作目読破。面白い。
明るいのよね、事件は別物で陰湿で残酷なんだけど、
軸となるエリカとパトリックがやけに明るく元気で頼もしい。
北欧ミステリって、まだそれほど数は読んでいないけれど、
どれもなんというか重苦しさが漂っていて、
ミレニアムはまだそう暗くはないけれど、かといって明るい話ではないわけで。
事件さながら追う刑事が私生活破綻していたり、とんでもない過去をかかえていたり、
奥さんが出て行ったとか、奥さんに愛人がとか、奥さんが殺されたとか・・・。
ところがこのシリーズ(まだ2冊しか読んでいないけど)では主人公が明るくしあわせ真っ盛りなのだ。
なんと今回エリカは妊娠後期でくじらのようになっている(笑)。
「ラブコメ&しをんさん入っている?」なんて前に書いたけど、
その印象は今回も変わらず。
次を読むのが楽しみだけど、どの本も結構な厚みがあるのでそれなりの心構えと安定期(妊婦か)が必要かな。
以上、189回目でした。眠い。さぁ寝るぞ。