毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 211

2017-08-19 23:33:33 | 本 3

 

おお! もう8月19日だ! 

次回8月29日には北海道マラソン終わっているんだ! 

走れるかなぁ、距離は心配してないけれど(ファンランです)、膝と脇腹痛が心配だ!

この脇腹痛、忘れた頃にやってくる(笑)。

最近一度左腹にきて、それはまだ軽度だったのでだましだまし走れたけれど、

冬に某所(ジム)で走っているときにひどい右腹痛に襲われて、

これも試練だ、なんとか解消する方法を学べと、

痛むところを掴んだり押し込んだり伸ばしたりカラダを屈めて走ってみたりしたけれどどれも効果なし、

もしそれが腸のガス溜まりが原因だとすれば推進力に利用するという秘策もあるけれど、

できん、できん。

ああ、心配だ。

あ、でも、忘れていないからやってこないという発想もありか。

 

さてではいつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは感想にも紹介にもならない雑文です。

 

 

 

 

 

 

  不眠症 上/スティーヴン・キング 芝山幹郎訳

を指し示しているにすぎない。もっと明快にいうなら、ありよ

 

 

 

 不眠症 下/スティーヴン・キング 芝山幹郎訳

際、夫のつとめとは車を運転することであり、妻のつとめとは

 

 

キングファンですが、これはあまり読んでいてわくわく度が足りなかったかな。

場所はデリー。デリーだ、デリー。

キングの小説には彼が書いた他の小説とリンクしていることがあって、

デリーやキャッスルロックといった架空の町が絡んでくることもあり、

この本の主人公ラルフが住んでいるのが、そのデリー。

 

ラルフは70歳の老人。奥さんの死をきっかけに不眠症になる。

不眠症というとなかなか寝付けない入眠障害が思いつくけれど、

早朝覚醒、早い時間に目が覚めそのまま眠れなくなるのもそうで、

ラルフはその早朝覚醒が続き、そして見えないはずのものを見るようになってしまう。

 

キングのパターンで《必ず最後に愛は勝つ》のだけれど、

ちょっと物足りない読後感。

でもね、ベンジャミン・ハンスコムの名前が出てきたときには声が出てしまったわ。

ベンよ、ベン、私の大好きなベン・ハンスコム!

著名な建築家ベンジャミン・ハンスコム(彼は一時期、デリーの住民だった)の建物、デリー市民センターとでてきた。

私の棺桶に入れて欲しいとリクエストしたキングの小説「IT」にでてくるベン、ふとっちょのベンが建てたのね。涙。

「IT」自体は最後があれだし、ベヴァリーも好きだけどあれはそれでいいのかという突っ込みも多々あるのだけれど、

やっぱりキングの描く少年時代、きらきら輝く姿や心理、この「IT」と「スタンド・バイ・ミー」は死後でも読み直したい。

でも「IT」を再読したのはもう10年以上前でひょっとしたら私必要以上に美化してしまっているのかも。

この年齢、キングもキング以外も読書歴を重ねてきた今の私が読んだらどうなんだろう。わ、それも考えたらショックかも。

《焼いたパンはもとにもどらない》

何度も出てきた名文。焼いた私ももとにもどらないけれど。

 

 

 

 

 

  陸王/池井戸潤

たのだ。

 

 

陸王→バイクではなく足袋作り100年の老舗がつくる裸足感覚のランニングシューズ。

「下町ロケット」を未読で、且つランニング歴がなかったら、もっと楽しめたのでは。

キングもパターンだけれど、この陸王もお約束が透けてみえてしまって、どうも感情移入できなかったなぁ。

そういうの一切取っ払って「無」で読むってことも大切なんでしょうけれど。

 

 

 

 

 

  世界一やせる走り方/中野ジェームズ修一

 

 

ネーミング勝ち? 

どうせ走るのならお得に走りましょう的気分で借りて読んでみたのですが、

こういうところに気をつけて走るといいとかノウハウ盛りだくさんではなくて、それ以前の話の本でした。

つまり、走ることを習慣化しようという本で、

すでに何年も走る続けている私が読んでも、まぁ損はないにしろこれといった収穫わんさかというわけではなく、

ただ一番印象に残ったのが、ランニングを1年継続してできるのは4人に1人の割合という話。

へええ、そうなんだ。長距離を走ることなんてまるっきり分野外、考えられなかった私が続けています。

私でも出来るんだから、みなさん、走りましょう、やらなきゃ何も始まらない。

 

 

 

 

 向田理髪店/奥田英朗

 恭子は理容学校にこそ通わなかったが、通信教育で簿記の勉強をし、理髪店の妻としての日々

 

 

奥田さんの小説は数冊読んでいますが、思うに「ブラック奥田」と「ぬくもり奥田」があって、

これは後者に属する本かな。

北海道、過疎、炭鉱町、経営破たん、映画祭というと、メロンは出ずとも浮かぶ町はひとつ。

でね、重箱の隅をつつくおばさん発言となってしまうのですが、

どうもこの会話にでてくる北海道弁がむず痒い。

北海道だからといってあんなに「べ」や「だべさ」ばかり使って喋っているわけではない。

地方に住む親戚を思い浮かべてみたけれど、酔っててもあんなに「べ」や「だべさ」の連呼してないぞ。

むしろ語尾が「っしょ」はよく耳にするし私も使うわ。そんなことないっしょって感じでつかいます。

そうか、本州の人は北海道人の言葉は常にべやだべさという構図になっているのか?

それとも過疎感をうんとだしたかったのか。

 

それとまたつつきますが、雨戸。

北海道の家には雨戸がない。私は見たことありません。

台風が滅多にこないからなのか、それとも雪(積雪・凍結)があるからなのか、

はっきりした理由はベン・ハンスコムに訊けなのですが(無理だ)、

雨戸を閉めて家にこもっていることだろうなんて書いてあるけれど、それってありえない。

カーテンを開けずにぐらいしかできません。

「べ」や「だべさ」はまだしも「雨戸」はどこかで引っかかりそうだけど、

そういうチェックなく本になってっしまうものなんだ。

時代考証ではなく地域考察というか、もったいないっしょと思ったのでした。

北海道人だなぁ(笑)。

 

 

 

 

 メモリークエスト/高野秀行

これではないかと思う」という活動の名前を教えてくれた。

 

 

あなたの記憶、探しにいきます。

WEB公募で「この人(この物)を探してきて欲しい」と呼びかけ、

集まった中から高野さんが選び世界各地に探しに行くという企画で、

南アフリカ共和国の大脱走の男リチャードと、ユーゴ内戦に消えた友ボブの話には、

これが同じ地球で起こっている話なんだよなと、考えてしまう場面もあった。

が、高野さんはやっぱり高野さんで、話がなかなか面白い。

面白いというより、本人も書いているけれど、前世はイタコだったのかというほど、

よくもこれっぽっちの情報を元に依頼された人を探し出したなと。

運というか縁というかタイミングというか。そういうものを持っている人なのかもしれない。

私の記憶でいうならば、高校生のときにお世話になった旭川日赤病院の看護婦さんを探してきて欲しいな。

名前は忘れてしまったけれど、顔と姿はよく覚えている。

 

以上、211回目でした。