円山動物園に新施設「ホッキョクグマ館」が3月13日にオープンしましたが、
北極男、
といっても今年の初めに南極点無補給単独徒歩到達に成功したニュースを見た人も多いかと思いますが、
荻田泰永さんが来園し、
北極で出会った野生動物の話を直に目の前で話してくれるという、胸の高鳴るイベントが円山動物園で催され、
いそいそわくわくどきどきしながら荻田さんに会いに円山動物園まで出かけてきました。
荻田泰永さん。
もっとフルマッチョな感じかと思っていたのですが、そこまで大柄でもない。
さすがに南極点に到達する間に10キロ体重が落ちたそうですが。
画像でもわかると思いますが、コープ(生協)のトドックがスポンサーだったようで、
そちらの事前予約の家族連れが多数、一部私のようなマニアック気味の人が少数。
誰が聴いてもわかりやすく飽きのこない話にあっというまに時間が経過、
残り20分間は質問タイムとなったのですが、
子どもたちの質問は絶妙でした(笑)。
・「どうちてそんなに北極や南極に行きたいんでしゅか?」 -爆笑ー
・「なんでトドック君を連れてったんですか?」 -失笑ー
トドックくんとは生協のキャラで、荻田さんは北極にトドックくんのぬいぐるみを持参し一緒に写真を撮っている。
大人はそれは事情があるからと暗黙の了解だけど、
幼い子どもからみると、大の大人の男がなぜぬいぐるみをとなるのだろうか。おじちゃんさびちいのだろうか。
荻田さんは「ふるさとをみせてあげるのに連れて行った」とナイスに答えていました。
・「どうしてスキーを履いてるんですか?」
年齢が上がってくると、質問内容もいいとこついてくる。
「歩くには足をあげなければ進まないけれど、スキーは足をあげなくてもいいのですごくラクなんです。
それに薄い氷面などでは点で重さがかかるより、板で分散したほうがいいんです」
咄嗟にスコット隊のことが浮かびました。
実際に極地を歩いている人からこういう言葉がきけ、ただただ感激。
(余談ですが、スコットの最後の日記(手紙)の日付は1912年3月29日となっており、今日は3月25日。
猛吹雪のテントの中で飢えと寒さと絶望の真っ只中でした)
・「いままでで一番ひどい忘れ物はなんですか?」
一番ひどい出来事とくるかとどきっとしたけれど、一番ひどい忘れ物はという質問に、荻田さんの答えがすごかった。
「僕は忘れ物はしないんです。現地にものを置き忘れてくることもない。」
忘れ物などもってのほか、物を忘れてくる、すなわち死につながるわけです。
アムンセンが南極点を目指したとき、ビスケットやチョコレートのかけらまできちんと重さを量り記録し詰め込んでいた。
何から何まで緻密に念には念を入れ準備をし怠らず、そうしたものにだけ成功を掴むことができる。
準備するのは楽しいと語っていました。
山に行くには山の道具を売っている店に行けば道具は買えるけれど、
北極や南極へ行く道具を売っている店はどこにもないから、自分で作らなければならない。←特注という意味合い。
そうすると構造がわかるから修理もしやすいんですよと。
その道具ですが、会場に並べてありました。
これが南極点無補給単独徒歩のときに食糧や荷物をつめ曳いて歩いたソリ。
ブーツとグローブが巨大なのには驚いた。
人が多いので比較対象物を探し並べて写せなかったのが残念。
下の白いテーブルは、一般的な会議とかで使うテーブルですから、30センチ近くはあったのではないだろか。
荻田さんのHPから写真を拝借してきましたが、実物だぁ。
ニオイも試してみたかったけれど、人目があるので自己抑制。
でもきっとクリーニング済みよね。
テントも設置してあったのですが、興奮して写し忘れました。
なぜ興奮し映し忘れたかというと、
サイン&一緒に写真撮影をしてくださったからであります!
いえ、私が頼み込んだのではなく、荻田さんの厚意により、来場者にサインと写真撮影の時間を設けてくれた。
あ、テントが後ろに写ってた(笑)。
私のほうが大きいかもしれない。
そう、最初にもっと大柄かと思ったと書きましたが、私と並ぶとわかりやすかったかも(笑)。
そしてサインは、
アイフォンか!!
いえ、なにも用意してなくて、これしか浮かばなかった。
これからは苦しいとき辛いときにはアイフォン握り締め念じよう。
感謝です。
暖かな一日。
例の場所ではキバナノアマナが手を振っていました。私にはそう見えるんだけど。あぶないか?(笑)。