ああ本を買いに行きたい。
古本屋さんへブック〇フへ行って、ひたすら背表紙と見つめあいたい。
掘り出し物の一冊をゲットしたい。
ああもう何か月古本屋さんやブック〇フへ行ってないのだろう。
空調悪そうでセキが出るのが怖いし(わたしはセキがすぐでる体質だ)、
行って5分で出てこられるわけがない。
書店なら何回か行ったけれど、欲しい本があるとは限らない。
古本屋さんで「おお!」な一冊を発掘するのがなにより楽しいのだ。
図書館もいまだ休館中。
過去に予約していた本が続々と届いているようだけど、
休館中なので取り置きのまま。
休館解除後いったい何冊の本を一気に抱えこむことになるのだろう。
図書館の電子図書という手もある。
これなら休館中でもPCで読むことができるけれど、
書籍数が少ないのと、本はやはり紙が好き派なので手を出さずにいる。
アマゾンでぽちっとしようかと何度も思ったけれど、
いや、自粛生活が解除されるその日まで待とうではないかと人差し指にストッパーをかけている。
解除されてもあの空間は場所によっては密だし空気悪そうだしだれが触ったかわからないし、
今までのようにほいほい気軽に行けるかというと、ちょっとためらってしまうかな。
では読んだ本をざざっと簡単に。
翼がなくても/中山七里
「嫌!」
タイトルがベタだなと思ったけれど義足ランナーの話だというので借りてみた。
で、どうして走りの話に殺人事件を絡ませなければならないのかイラついたのだけど、
そういう経緯で義足の代金がでたわけだと最後にわかった時、
帯に「どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー」と書いてあるけれど、
私としては逆に嫌な思いがじわーっときたのだけれど、
これって私の性格が歪んでいるのでしょか。
(感動の声続々!とも書いてある。同じに感じなければまずいか!)
特捜部Qーカルテ番号64-上/ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田薫訳
「自分であいつに訊いてみるといい」カールはそう言うと、空港で”爆弾”という言葉を口
特捜部Qーカルテ番号64-下/ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田薫訳
か?
いやぁ面白かった。下巻はほぼ一気読み。
ラスト100ページはスピード出しすぎでもったいない読み方をしてしまい、
あとからもう一度自制しながら読み直し楽しもうと考えています。
内容は今回も酷なのだけれど本って面白いぜと推したくなる一冊です。
さらに熱く語りは続くのですが、
ーカルテ番号64-は私にとって特捜部Qシリーズ突破口的な作品なのです。
北欧ミステリで「特捜部Qは面白い」という口コミをいくつも読み、
数年前に書店でシリーズ1作目のー檻の中の女ーを買ったのですが、
これが合わなかった。
カールのアクの強すぎる度大なキャラとアサドのセリフの言い回し、
事件の複雑さと緻密さにアタマも気持ちもついてゆけず、
正直買って損をしたと投げ出してしまったわけです。
その後見向きもせず、
古本屋へ持っていくか図書館へ寄贈するか処分するかしか道は残っていなかったのですが、
数年後、ひょっこりWOWOWでシリーズ4作目ーカルテ番号64-(映画)をやっているのをみつけ、
何の気なしに観てみたら、これが滅茶滅茶面白かった。
いい。アサドがいい。カールがいい。嘘だ、面白いではないかと。
で、アタマのなかでこの二人を動かしながらー檻の中の女ーを読み直してみたら。
許せる、カールのあのアクの強さもアサドの妙な言葉使いも全くOK、
いやだ、どうして私この面白さを理解できなかったんだろう、
この先えらい損をするところだったと、ころっと考えが一転。
で、今回は映画の原作であるーカルテ番号64-の小説を読んだのですが、
これまた映画と話が違っていて、なにこれ一度で二度美味しい仕組みじゃないと感激。
おすすめします、特捜部Qシリーズ。
タイトルベタだけど心配なし。
シリーズ4作品読み終えたけれど、
ー檻の中の女ーとーカルテ番号64-が1位2位を争うかな。
5作目を早く読みたいのだけれど、手元にない。
ちょっとカールが下品になってきたのが気になるけれどキングほどではない(笑)。
グアテマラの弟/片桐はいり
た。
再読。
これは穴本というかいい本です。
手元にある本を10冊だけ残しその10冊だけしか死ぬまでの間読めないとしたならば、
この本は10冊の中の1冊に選ぶな。
5冊くらいはぱぱっと浮かぶからきっと私はこの5冊は断トツ好きなんだと思う。
あとの5冊はというと直感ではなく後悔しないようにとことん考え込みそうな。
そういえば片桐さんは先日観た番組で「今直感を鍛える訓練をしている」と言っていた。
真似をしよう。
セブンでパンはもう迷わない。
彼女は本当味のある素敵な人でいいなぁと思う。
で、前回読んだ時には特に感じなかったラストの1ページに今回は胸が崩壊してしまった。
おすすめします。
その後片桐さんの4冊目の本は出ていないようだけれど、もっともっと書いて欲しい。
どうやったらこの気持ち伝わるんだろ。
いやぁ、片桐さんといい特捜部Qといい、なんだか熱く語ってしまった。
以上、熱いときもたまにはある287回目でした。