毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

おばさんがずり落ちてきた

2020-05-31 23:46:46 | 2020

 

昨日も今日も暑かった。

昨日、この暑い中を走りに行ってきたのですが、

コースは途中何ヵ所か道路の下を交差する部分があり、そこだけ低くなっている。

アップダウンでいうとダウンのずんどこ(どん底というのが正しいのか)箇所。

 

その交差ポイントに向かい走っていると、

横からザザザザザーっと音が聞こえ、慌ててそちらを見ると、

おばさん(推定年齢75歳とみた)が後ろ向きのまま背中を向けしゃがんだ姿勢で斜面をずり落ちてくる。

私の身長が170cm、斜面はその倍近くの高さ、片手には草刈りのカマ(途中で手放した)、

後ろ向きだったのが反転し、亀がひっくり返った形で頭を下にずり落ち、

サイクリングロードの路面に後頭部をゴンとぶつけ(鈍い音が聞こえた)、

私のすぐ先で止まった。

 

唖然。

おばさんが降ってきた。

いつもの私ならすぐ手助けなり救助なり駆け寄るけれど、

コロナのこの時期、おばさん感染しているかもしれないし、

私が感染しているかもしれないし、

駆け寄る→近くで接触することになりうるわけで、さすがに躊躇、カラダが固まってしまった。

 

見ると、おばさん動かないがマスクはしているし軍手をはめている。

一方私はランニング用の自作マスク、目はサングラス、手もグローブ着用、

一応装備らしきものをしている。

他に誰もいないし前後に人の姿も見当たらない。

これはやはり人として放置はいかんでしょう。コロナの馬鹿。

 

とりあえず離れた位置から声をかけてみたら、目を開けた。

痛みとショックで放心状態というかそんな感じ。

近寄り、頭をうっていたので急に動かないように、吐き気はしないか、

他に痛い箇所はないか、

だれか呼ぶ人はいるかなど、ゆっくり質問するとちゃんと答えが返ってきた。

 

落ち着いてきたようなので上体を起こすのをできるだけ距離をとり手伝い、

背中についた草や土を払ってあげると、

ぐちぐちぐちぐちと文句を言い始めた。

私に対してではなく、市や国の管轄区域のはざまにこの斜面はあるらしく、

自分がいつも草刈りをしなければならないと私に訴えるのだ。

怒れるならきっと大丈夫。

家はすぐそこということなので、送らずにここで私は退去、

その後なんともなければよいのだけれど。

コロナ感染のことを考えると人を助ける幅も狭まってしまうのか。

これから先またこんな場面があったらどうすればいいのか偉い人教えてほしい。

 

いやぁ、私ってこういう場面に遭う機会が多いような気がする。

比較できるような統計ってあるのかな。

1年に1度あるんじゃないか、倒れている人に出遭ってしまうことが。

なのに私が倒れた時、橈骨遠位端骨折と大腿骨骨挫傷ですが、

運よくなのか運悪くなのか周囲に誰も居らず、結局自力で立ち上がり自宅まで帰ってきた。

骨挫傷のときは看護師さんから救急車呼びなさいと叱られたし。

松葉杖生活を送ることになりましたが、

誰か、今度どこかで私が倒れて苦しんでいたら救いの手を差し伸べてほしい。

って、そうならないよう用心注意日々怠るべからずですが。