昨日もちらっと触れましたが、小川洋子さんの「いつも彼らはどこかに」を今日読み終えました。
で、そのなかに「断食蝸牛」という短編があり、
まぁ、詳しいことやあらすじは書きませんが、蝸牛がわんさか登場する話なんです。
蝸牛の触角が寄生虫にやられる。
私は彼をつまみ上げました。驚いた彼は逃れようとしていっそう激しく縞模様を回転さ
せ、はち切れそうに太々とした触角を左右に振りました。近くで見ると縞の色の鮮やかさ
がなお際立って伝わってきました。神々しいと言ってもいいくらいでした。そこにはレモ
ンイエローもあれば緑もあればすみれ色もありました。回転に合わせて若草色やコバルト
ブルーや茜色も出現しました。雨に濡れるのも構わず、私は彼を掌に載せ、しばらく見と
れていました。
寄生されている蝸牛と知らずに、これが終わりにはかなりなことになるのですが、
いやぁ、小川さんS・キングみたいだなんて思ったのですが。
ちょっと何かが引っかかる。この蝸牛の寄生虫って小川さんが頭の中で作った産物ではなく、
実際にこういう寄生虫がいるのではないのか?私が知ってないだけなのでは…。
そこで検索をしてみると。うわぁ、出た出たこれでないかい、きっとこの寄生虫のことじゃないのか。
ロイコクロリディウム(学名:Leucochloridium)は吸虫の属の一つで寄生虫。レウコクロリディウムとも。
とてもわかりやすいけど、まぁ苦手な人にはやめてくれと叫ばれそうな動画がありました。
無理にとは言いませんが、まぁどうぞ。
この動画を観た後に、さきほどの小川さんの断食蝸牛のラスト付近を読み直しましたが、
寄生された蝸牛可哀想だな。
とまぁ、小説からひとつ、新たなことを学びました。
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