毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

断食蝸牛 

2014-02-04 23:21:21 | パワーアップにもならぬ日々 2014

 

昨日もちらっと触れましたが、小川洋子さんの「いつも彼らはどこかに」を今日読み終えました。

で、そのなかに「断食蝸牛」という短編があり、

まぁ、詳しいことやあらすじは書きませんが、蝸牛がわんさか登場する話なんです。

蝸牛の触角が寄生虫にやられる。

 

 私は彼をつまみ上げました。驚いた彼は逃れようとしていっそう激しく縞模様を回転さ
せ、はち切れそうに太々とした触角を左右に振りました。近くで見ると縞の色の鮮やかさ
がなお際立って伝わってきました。神々しいと言ってもいいくらいでした。そこにはレモ
ンイエローもあれば緑もあればすみれ色もありました。回転に合わせて若草色やコバルト
ブルーや茜色も出現しました。雨に濡れるのも構わず、私は彼を掌に載せ、しばらく見と
れていました。

 

寄生されている蝸牛と知らずに、これが終わりにはかなりなことになるのですが、

いやぁ、小川さんS・キングみたいだなんて思ったのですが。

ちょっと何かが引っかかる。この蝸牛の寄生虫って小川さんが頭の中で作った産物ではなく、

実際にこういう寄生虫がいるのではないのか?私が知ってないだけなのでは…。

そこで検索をしてみると。うわぁ、出た出たこれでないかい、きっとこの寄生虫のことじゃないのか。

 

ロイコクロリディウム(学名:Leucochloridium)は吸虫の属の一つで寄生虫。レウコクロリディウムとも。

 

とてもわかりやすいけど、まぁ苦手な人にはやめてくれと叫ばれそうな動画がありました。

無理にとは言いませんが、まぁどうぞ。

 

 

 

 

この動画を観た後に、さきほどの小川さんの断食蝸牛のラスト付近を読み直しましたが、

寄生された蝸牛可哀想だな。

とまぁ、小説からひとつ、新たなことを学びました。


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