ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

4年ぶりの・・・

2010年12月07日 | 自分のライブで
 
 ふと気づくと、サイドバー上のカウンターが30万を超えている!
 覗いてくださっている皆様に改めてお礼申し上げます。
 記事の更新頻度もヨタヨタになってしまったこのブログですが、常に毎日結構な数のアクセスが記録されていて、本当に恐縮の極みです(^^;)。
 このままヨタヨタと書き続ける所存ですので、今後とも生温かく見守ってやってくださいませ。


 閑話休題


 演奏活動をしている人ならだいたいがそうでしょうけど、ぼくも自分の演奏をMDに録りためています。たいていメンバー、場所、そして年月日などのクレジットを記録しているのですが、いま棚を見てみると、2007年以降のものがない。ステージから遠ざかってもう4年になっていたんですね・・・。
 

 5年前に体調を崩しました。
 病名を告げられる直前は、演奏後ほとんど必ず頭痛と吐き気に襲われ、帰りの運転もままならないありさま。やっとのことで家にたどり着くものの、そのまま玄関に倒れこんだまま身動きできなかったり、吐いたり。
 通院しても事態は好転せず、それでも弾き続けてはいましたが、この頃はもう10分間弾き続けられるかどうかが限界でした。最終的に当時のドクターからは、「ストレスは大敵。楽器を弾くのは休みなさい」と言われてしまいました。


 衰えることが恐ろしかったので、ベースを弾くことを止めるという選択肢はぼくの中にはなかったのですが、あまりのしんどさにとうとうドクターの言う通り楽器を置いてしまいました。たしかにこれでムリな演奏活動から逃れられたかに思ったのですが、逆にそれまでの「弾き続けなければ」という張りつめた気持ちまでがプツンと切れてしまったんです。同時に立ち直る体力も気力も失せてしまい、楽器はホコリをかぶるがままになっていました。


 たまにベースに触ってみてはいたのですが、練習を止めてしまったせいで指は動かないし、グルーヴ感は無くなっている。それどころか「アイデアやイマジネーションが湧いてこない状態」に陥ってしまっていたのです。
 指の動きは練習で回復できるけれど、鈍った感性はどう取り戻したらいいのだろう・・・。好調の時と比べるとその当時の自分の音は情けないほど貧弱で、自分の衰えを目の前に突きつけられた気がしたものでした。みじめでした。
 ただただ辛く、「こんな音はチャージを払ってくださっているお客さんには聴かせられない。もう潮時かもしれない」との思いから、人前で演奏することはあきらめるに至りました。
 そのうえ、支えだったボスである有末佳弘さんの死。涙も出ないくらいの衝撃でした。その痛みはいまだ引きずっているほど大きいものです。この精神的打撃でとうとう楽器に触れることすらやめてしまいました。お通夜の席で、有末さんの奥様に「MINAGIさん、必ずまた演奏してくださいね」と声をかけてもらったのに、ぼくは弱々しく笑うことしかできませんでした。


 決して音楽を嫌いになったわけではなかったのですが、ここ数年は、感覚がすっかり鈍ってしまったというか、音をじっくり聴きこむことにすら消耗を余儀なくされる状態だったんです。何を聴いても何も響いてこない、心が枯渇した状態、とでもいうのか、それとも、音楽を聴くこと自体が苦痛、というか・・・(不思議とキング・クリムゾンだけは聴けた)。音楽だけでなく、DVDを観ることも本を読むこともしんどい状態でした。今になって思い返すと、細々と綴るこの拙ブログだけが気持ちのはけ口でした。
 ところが今年の春頃に、どういうわけか再びピアノに触ってみようという気になりました。あくまでイタズラ弾きとして気楽に遊んでいたんですが、それが結果的に良かったのかな。


 先月半ばには何年ぶりかで楽器の弦を張り替えてみたんです。
 ウッドベース弦はお店に在庫がなかったので、アコースティック・ギター、エレキ・ギター、エレキ・ベースの弦を買いました。
 張り替えると弾いてみたくなるのが人情。それまで何度も自分の衰えた音を聴いては辛い思いをしていたはずだったのに、懲りずにオソルオソル弾いてみると・・・、なんと、どう説明したらいいのか、つまり「生きた音」が出たんです。知らず知らずのうちに、ピアノを弾くことで感覚を取り戻していたのかなぁ。


 その数日後、なんの偶然か「有末佳弘3周忌追悼ライヴ」のお誘いのハガキが届きました。
 少し迷いましたが、「(筋力の衰えがひどいためウッドベースはまだムリだから)一応エレキ・ベースは持っていこう。しんどかったらおとなしくしておこう」と決めて、出席の返事をさせて頂いたんです。


 そして迎えた12月4日。場所は神戸市中央区にあるライヴハウス「ホリーズ」。
 企画は、ベーシストの宗川信さんと、有末さんの生徒さんで、今は姫路を拠点に関西方面で活躍している名定澄子(pf)さん。ホスト・バンドには三浦敦子(pf)、宗川信(b)、鈴木久美子(sax)、高野正明(drs)の各氏。みな有末さんとゆかりのあるミュージシャンです。

     
     ライヴ・ハウス「ホリーズ」の外観。


 神戸ルミナリエで賑わっている週末ということで、駐車場確保のために早めの神戸着。昼間は久しぶりに三宮センター街や元町通り周辺などをブラブラしましたが、さすがにカップル率高し!(T_T)(羨) あとはブーツの女性と、オシャレな40~50代の女性が目につきました。


     
     久々のJR三宮駅。

     
     賑わう元町通り。

     
     クリスマスの雰囲気満々の南京町。

     
     北野坂。有名なジャズの老舗ライヴ・ハウス「ソネ」があります。


 5時半頃「ホリーズ」に入り、6時にステージ開始です。
 ホスト・バンドの演奏のあとは、食事タイム。しばしの歓談のあと、ジャム・セッションが始まりました。
 ぼくはうわべは平然としてましたが、昼間人混みの中を長時間うろついていたせいで(ストレスからだと思うけど)頭痛が起こり、テンションは下がりっぱなしでした。おまけに久しぶりに人前で弾くかもしれないという緊張から、少し震えていたかもしれません。
 そんな時に名定さんが声をかけてくれました。「MINAGIさん、弾きませんか」


 ぼくはついにステージに戻りました。
 4年ぶりでした。
 有末さんの奥様は涙ぐんで喜んでくださいました。 
 下に貼ったのは、その時の演奏です。曲は、マット・デニス作の名バラードで、有末さんのお気に入りのひとつである「エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー」。
 三浦さん、高野さんともに、関西で活躍している実力派ミュージシャンです。4年ぶりの演奏がこういう素晴らしいミュージシャンとの共演、もったいないくらいです。




※イヤホン、またはヘッドホンを繋ぐと鮮明に聴けますよ



 そして、この12月4日は、有末さんの命日でした。



     
     ワタクシです(b)

     
     高野正明(drs)

     
     三浦敦子(pf)

     
     神谷友紀(vo)




 ベースはまだまだ不安定ですが、語りたいことが楽器からこぼれ出してきているようです。
 イマジネーションが枯れてしまっていたかつての自分からは想像もできません。
 今の時点の自分のすべては出せました。今はそれだけで満足です。
 ここまで戻れたんだなぁ。長かった。


 本格的な復帰に向けての、小さいけれど重い一歩が踏み出せた、と信じたいです。


 文字通り命がけで難病と闘っている大分在住の友人が、夢だったライヴ・ハウスの経営をもうすぐ実現させそうです。
 「オープンしたら弾きに来てください」、そう言って頂きました。
 ベースを持って、必ず行くつもりです。
 ミュージシャンは、お呼びがかかればそこがイラクだろうと北朝鮮だろうと、喜んで行かせて頂くのです。



人気blogランキングへ←クリックして下さいね
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NOVEMBER BLUE ライヴ

2005年11月07日 | 自分のライブで
          ♪有末佳弘&NATSUKI


 昨夜は、関西からピアニストの有末佳弘さんをお招きして、岡山セカンド・シンプソンでライブを行いました。
 ボーカルはセカンド・シンプソンの歌姫、NATSUKIさん。ドラムの響美輝さんは、詩人として詩集なども発表している、多才な方です。
 キーボード・プレーヤーとして、姫路で活躍している名定澄子さんにも来て頂きました。


     


 有末氏の、感性が鋭く美的なピアノ、素晴らしかったです。反面、有末氏のオリジナル曲では、ほかでは味わえない実に個性的な世界を見せてもらいました。
 キュートでしっとり、かつエネルギッシュなNATSUKI嬢の歌、勢いがあって、曲にさまざまな広がりを与えてくれる響美輝さんのドラム、的確なサポートの名定嬢のキーボード。5人がうまく調和したステージになりました。


 お客さんの反応も上々でした。
 温かいアンコールの手拍子、とても嬉しかったです。できるだけたくさんの人に喜んでもらいたかったので、お客さんの笑顔を見ることができてホッとすると同時にうれしい気持ちにもなりました。


 無事にライブを終えることができましたが、メンバーみんな、店長の和田忠之氏をはじめとするスタッフ、温かいお客さんたちがいたからこそ無事にステージを務められたのだ、ということ、あとでしみじみ思いました。
 ひとりでは絶対にできなかったことです。多くの人に支えてもらって、感謝でいっぱいです。 


人気blogランキングへ←クリックして下さいね
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

難波フラミンゴ・ジ・アルーシャ

2005年11月03日 | 自分のライブで

♪外観も中も、とってもおしゃれでステキなお店でした。むしろお客として来たいです。


 いや~、この1ヶ月のうち何度目の大阪だろう・・・。すでに、大阪に行っているのか、はたまた大阪に戻って来ているのかわからない状態です。
 そういうわけで、昨日は浪速区桜川にあるライブハウス、「フラミンゴ・ジ・アルーシャ」に行ってまいりました。


     
      二階席からステージを見下ろすと


 昨夜は、大阪のポップ・ロック・ユニット「COLORS」で活躍中のRYOKOさんのソロ・ライブのお手伝いでした。
 伸びやかな歌声がステキなRYOKOさん、ステージをとてもしっとりした雰囲気に染めていました。


 バックにはギターの矢野サトシさん、パーカッションの築尾嘉寿さん。
 矢野さんのギターは温かみがあって、丁寧にRYOKOさんをサポートしています。築尾さんのパーカッションはホットで、曲のもつさまざまな表情を引き出しているようです。


     
      ハラ減ったよ~、、、じゃなくて、本番前の真剣な面持ち。


 彼女の書く曲、「耳について離れない」というか、「口ずさむことのできる」部分が必ずあって、とてもポップで親近感を覚えるんです。実は、ひそかにぼくもファンになってしまっているのです。演奏後には「COLORS」のCDを買ってしまったくらいです。


 ちなみに、「COLORS」は、関西各地のライブ・ハウスのほか、難波周辺でストリート・ライブも行っているようです。機会があればぜひ一度は聴いて欲しいユニットです。おすすめですよ~


     
      リハーサル中。


 客席には「COLORS」のベーシストのユートさんもいて、あとで少し話すことができました。とっても好青年です。
 ギタリストのryoさん、クラリネット奏者のtomokoさん、「パシフィック・コースト・ハイウェイ」のボーカリスト、ナカニシ・トシカツさん、キーボーディストのなる@さん、「スパイラル・ソウル・ストーン」のボーカリスト、ちさとさんなどの顔も見え、旧交を温めあいました(といっても長い人でせいぜい2週間ほど顔を見てなかっただけなんですけどね、ヘヘヘ


 大阪での演奏は刺激に満ちていて楽しいんですが、こうして少しずつでも知り合いが増え、輪が広がっていくのは、とても楽しいものです。
 皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです!
 


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「初心」

2005年10月30日 | 自分のライブで
♪六甲ライナーの先頭車両から見る景色。運転席がないので前がよく見えます。神戸には何十回も行っていますが、これには初めて乗りました



 今日は神戸市の六甲アイランドにある、「アートカレッジ神戸」の学園祭へ行ってきました。


     
      賑わってます。


 たこ焼き、喫茶、焼きおにぎりなど、いろんな種類の出店や、フリー・マーケットなどでたいへん賑わっていました。美術系の学科があるだけに、ペイントしてオブジェ風に飾ってあった車などにも目を引かれました。人・人・人でごった返す中を歩いているだけで、学生時代に戻ったような気分です。


     
      ペイントされた車。カラフル!


 といっても、きょうこの学園祭に来た目的は、ボーカル科の学生たちが作ったオリジナル曲の伴奏をするためなのでした。
 みんなとても明るくて元気が良い。さすがに青春の真っ只中にいるだけのことはあります。それに素直でカワイイんですよ~ 
 バンドは、最近ご一緒させて頂くことの多いギタリストのryoさんが中心となっています。ぼくはひそかにryoさんのギターのファンなんですが、今回は彼のアレンジのセンスの良さにも感服させられました。


 これが最後の学園祭となる人もいるので、伴奏するこちらも気合いが入ります。今日のステージをみんなの楽しい思い出にしてもらえるように。
 気後れなどせず、みんな全力を尽くして歌っていました。そういうステージって、すがすがしいものがありますね。ボーカル科で学んでいるだけあって、表現もしっかりしていましたし。
 歌っている姿を、伴奏しながら見ていると、「初心」という言葉が頭をよぎります。「あ~、自分もこんな時があったんだ」・・・


     


 確かに、今日歌ったみんなは、まだキャリアも浅いし、発展途上かもしれません。伴奏したぼくらは、彼ら・彼女らからすると、彼ら以上の経験とか技術などがあるように見えたかもしれません。でも、逆にぼくから彼らを見ても、今のぼくにはないもの、忘れかけているものがあるような気がしたんです。それが、「初心」や、「がむしゃらな気持ち」です。


     
      みんなハツラツとしてました。


 自分たちのそれぞれの思いを込めて歌を作り、ステージの上で「今の自分」を出し切ることだけに集中しているその姿、ほほえましくもあり、うらやましくもありました。
 今の自分は、年齢を重ねていろんな物が見えるようになっている反面、純粋に何かを追いかけることを忘れてるな~、なんてことを考えたりしました。
 自分から発するエネルギーが小さくなったり、迷路に入り込んだような気がしている時こそ、「初心に戻る」べきなんですよね。


 そういうことを考えさせてくれただけでも、今日伴奏した甲斐があった、というものです。一生懸命歌っていた皆さん、感謝いたします。


     
      六甲ライナーから見た六甲アイランド大橋。


人気blogランキングへ←クリックして下さいね
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小林万里子ライヴ

2005年10月29日 | 自分のライブで
          ♪小林万里子(左:vocal)&鷲尾悠持郎(右:guitar)



 今夜は箕面市在住のシンガー・小林万里子さんの岡山ライブに、サポート・メンバーとして参加してきました。


 ジャニス・ジョプリンに心酔している、と言う小林さんは、カルト的なブルース・シンガーとして、地元関西のライブ・ハウスを中心に活動を続けています。
 小林さんのメジャー・デビューは、あの杏里さんとほぼ同期だそうです。


     


 強烈なメッセージをギャグでくるんだ過激なオリジナル曲を、良きパートナーである鷲尾悠持郎さんの朴訥で温かいギターにのせて歌い、叫ぶ小林さんのステージ、限りなく熱いです。
 社会の偽善にキツい突っ込みを入れ、権力や有名人をものの見事にぶった切った歌詞は抱腹絶倒、客席を笑いのウズに巻き込みます。


 バックを務めるのはサックスの赤田晃一さん、ドラムスの竹本洋朗さん。
 赤田さんは、岡山を拠点として、サックスによるフリー・インプロヴィゼイションなど、独自の世界を展開している素晴らしいサックス奏者です。


 ステージでは、予想どおり熱く、濃い世界が繰り広げられました。
 ジャズのスタンダード・ナンバーをブルージーに歌い、雰囲気を盛り上げてから繰り出す、強烈な「ネタ」を散りばめたオリジナル曲の数々。ぼくも弾きながらウケるやら、噴き出しそうになるやら。
 曲と曲の間のしゃべりがまた関西風味全開で、とってもオモロイ!


     
      鷲尾悠持郎(左:guitar)&赤田晃一(右:sax)


 過激なステージとは正反対に、おふたりともとても気さくで温かい人柄です。音楽に打ち込んでいる姿にも頭が下がります。個人的に、ぼくはふたりのファンでもあるんです。


 小林万里子&鷲尾悠持郎さんのライブ、もしお近くで開かれているようでしたら、ぜひ一度覗いて、小林ワールドを体験して見てください。 


人気blogランキングへ←クリックして下さいね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月16日、クタクタだけどちょっと達成感

2005年10月17日 | 自分のライブで

                           ♪「問題児」ことデヴィッド・パブリナのステージ。ワタクシは左端。


 この日は昼は加古川市のショッピング・モール内でのイベントで演奏、夜は大阪市内でライブです。
 自分の中で、この日の結果にある高さのハードルを設定しているため、少し緊張していたんですが、朝から天気も良く、なにやらいい予感さえします


 昼前に加古川市内に入りました。天気に恵まれた日曜日、家族づれ、恋人同士、友達同士で現場のショッピング・モール内はごった返しています。
 1時間ほど店内をウロウロ。CDショップでは山中千尋のニュー・アルバムを、本屋さんでは「月刊メジャー・リーグ」「東京奇譚集(村上春樹)」を買いました。


 本番近くなってステージ付近に戻ってみてちょっと安心。かなりお客さんが集まっている。なんとなく動物園のゴリラの気分がわかります。


     
      ステージの周りはこんな感じ。
      あまりの混雑に上から2、3人こぼれ落ちてました(ウソですよ 笑)

 無事ステージを終えて、今度は大阪市・梅田界隈に向けて出発し、1時間ほどで到着。ちょうど今夜共演するギタリストのryo君が、「パシフィック・コースト・ハイウェイ」のゲリラ・ライヴにサポート参加しているらしいので、ちょっと覗きに行ってきました。いや、すごくカッコいいバンドでしたよ!


 夜は鳥取を拠点にユニークな活動を続けている「問題児」ことデヴィッド・パブリナ君のライヴのサポートです。共演のryo君、YAMATO君ともすご腕のミュージシャンです。それに底抜けに明るいデヴィッドがハジけまくりで歌うというので、緊張半分、楽しみ半分、といったところです。


     
      本番前のひととき。左からryo、デヴィッド、YAMATO。


 本番はホットに押しまくりました。お客さんの反応も上々!


 とにかく緊張感の高いステージを一日2度務めると、さすがに疲労感も濃いのですが、クタクタにならなければ味わうことのできない「達成感」も心地よく感じることができました。
 ま、「苦あれば楽あり」ってとこですね。昔のひとはうまいこと言ったもんだなぁ(笑)


人気blogランキングへ←クリックして下さいね

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪、8月7日

2005年08月08日 | 自分のライブで

♪演奏前なのに早くも打ち上げっぽい昼ごはん。真ん中の帽子のお方は、海の家でヤキイカを売っている人、ではありません。



 土曜日午後9時過ぎにその夜のお店に入り、日曜日午前3時前に帰宅。支度してすこーしウトウトしたのち、朝5時に出発。7時20分頃大阪市着。
 三々五々とメンバーが集まり、11時過ぎからサウンドチェック。その後、打ち上げによく似た(ワハハ)昼食。13時30分過ぎからリハーサル。
 19時20分本番スタート。22時過ぎから打ち上げ。午前3時半くらいから仮眠をとり、朝9時前に大阪発、昼12時少し前に帰宅。フー、濃い36時間でした


 音を通じてお互いを認め合うことができたり、
 一緒に音を出すたびに徐々に結びつきが固くなっていくのが実感できたり、
 顔を合わせるごとにどんどん仲良くなっていったり、
 新しい出会いに嬉しい思いをしたり。


 昨日は「もし良ければ自分のユニットでベース弾いてください」なんてすごくすごく嬉しいオファーがあったり
 なんかここんとこ大阪に行くたびに充実して帰って来ることができているのです。
 そして彼らのお陰で若くいられます。
 みなさんどうもありがとう!




コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒いバッグの中味

2005年07月18日 | 自分のライブで

                                          ♪小物類の持ち運びに便利な愛用のスポーツバッグ



 現場で起こるトラブルは、カツドンにトンカツが乗ってるくらい当たり前、と思っていますので、少々のことにはすぐ対応できるよう準備をしてから、出かけるようにしています。


 この前の仕込みの時、「誰か持ってるーー?」の声に、立て続けにガムテープ、延長コード、マイナスのドライバー、アルカリ電池を出してあげたら、まだ若いボーカルさんが「すごいですねぇ~~~」と感心してくれました。
 ちょっとトクイになったけれど、「それくらい準備しておくのは当たり前ですはっはっは」、と大人の余裕を見せておきました。


 以前にも少し書いたんだけど、移動の時には楽器・アンプ類などのほかに、My譜面帳入りの手提げバッグと、黒いシンプルなスポーツバッグをいつも持っています。
 楽器を扱う方なら何のためのバッグかすぐ察知したりされたりで、時には「役に立つ小物情報」の交換などしたりしてますが、歌い手さんや、演奏者の生徒さんたちには「それ何が入ってるんですか?」と聞かれることが時々あります。
 ま、ぼくだって女性のバッグの中味にはとても興味を持っていたこともありますから、気持ちはわかりますね。(ちょっと違うな・・・


        
     ①ケーブル類        ②譜面台

①ケーブル類=まず楽器とアンプを接続するシールドです。内部が断線していることもあるので、必ず予備も含めて4~5本は持って行きます。電源の位置とステージが離れている場合がありますし、3つ以上のコンセントを使うこともよくあるので、延長コードは必需品です。
②譜面台=スチール製は丈夫なんですが、重い! 今は合成樹脂製の軽いものを愛用しています。しかし、野外ステージで風のある時は倒れそうになるので要注意。


        
     ③MD類           ④小物類その1

      
③MD類=プレーヤー、MDマイク、MDなど。セルフ録音が必要な場合もありますからね。
④小物類その1=チューナー、松脂、指板潤滑剤、タオル・布類、電池の予備など。松脂はピラストロを使っていますが、他にいいのないかなぁ。


           
     ⑤小物類その2       ⑥小物類その3


⑤小物類その2=ビニールテープ、工具(ドライバー、ラジオペンチ、レンチ類など)、洗濯ばさみなど。野外ステージでは洗濯ばさみは欠かせません。風で譜面を飛ばした経験のある方、きっと多いはずです。(かくいうワタクシも)
⑥小物類その3=筆記用具、靴クリーム、つめきり、名刺いれなど。歌い手さんから譜面を渡されることが多いので、書き込む必要のある時は鉛筆類で。また爪は適度な短さが必要だから、気になる時は本番前に切ったり研いだりしています。



 楽器以外の隠れた脇役に助けられることも多いのです。
 名脇役さんたちにはただただ感謝しております!




コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レコーディング

2005年07月17日 | 自分のライブで



 昨日は大阪市在住のシンガー、「うたうたいしんご」さんの作品

      「飛行船の上から」 
      「メモリー」
      「It's Good To Love Somebody」



      うたうたいしんご

の録音に参加させて頂きました。ハートフルで、とってもアツいボーカリストです。


 プロデュース兼ギターは東大阪市在住の「RETROsimoR」ことryoさんです。大胆かつ繊細に楽器を歌わせる、ぼくがイチオシのギタリストです。


      「RETROsimoR」ことryo


 アコースティック・ギターとウッド・ベースをバックに、魂をふるわせながらしんごさんが熱く歌いかけています。


     

        
 音楽の好みよりも、共感できる姿勢のミュージシャンと一緒に音を出せるのはたいへん幸せなことだと思うのですが、昨夜はまさに充実感あふれる時間を過ごすことができました。
 作業後はふたりの友人であるアスカさんが腕をふるってくれて、たいへんオイシイ夜食をごちそうになりました。オイシカッタ


      
     特別サポート・しんごくんの飼い猫「チー君」


 8月7日には大阪市・梅田アムホールで

     うたうたいしんご & ART SOUL BROTHERS

 のライブがあります(ぼくも参加させて頂く予定です)。
 昨夜録音したCDはまずそこでお届けする予定だそうです。  




コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音楽のある休日Ⅱ at MAGATAMA

2005年07月12日 | 自分のライブで

前回(2004年9月19日)とても好評だった「音楽のある休日」。
今回もメンバーに加えていただいたので、ウキウキしながら大阪へ向かいました。
秋晴れの、爽やかな日曜日です。





今回は、前回の4人に、パーカッションの広瀬克郎さん、ボーカルの井上ちか子さん、同じくボーカルの村山克巳さんが加わり、総勢7人とにぎやかな編成です。
村山さんと井上さんは、大阪のアカペラグループ「アプレ・ミディ」のメンバーでもあります。
アプレ・ミディとは、フランス語で「午後のコーヒー」という意味だそうです。オシャレ








途中からお客さんが踊りだしました
聞けば、ブラジルから来ているミュージシャンたちだそうです。





広瀬さんとは妙に波長が合うというか・・・、いてくれるだけで安心するパーカッショニストです。
杉江さんは言うまでもなく百戦錬磨の関西のベテランドラマー。
このふたりのコンビネーションはまさにテッペキ





途中からドラムもシットイン。
外国人ミュージシャンの一団のバンドリーダーだそうです。








さっきダンスをしていた男性もパーカッションでシットイン。
とても盛り上がりました。





ギターの下茅くんもピアノの藤本さんも相変わらずのスゴ腕!
藤本さんの搬入を手伝ったんですけど、彼女の愛器ウーリッツァーの重いこと!女性にはたいへんです。





ダンディな村山さんと笑顔がとてもキュートな井上さん。
このふたりがフロントに立っていると雰囲気が穏やかで温かくなります。





今回のセットリストは、
 ①My Latin Brother
 ②Spain
 ③True Lies
 ④Reunited
 ⑤Iberia
 ⑥You Are the Sunshine of My Life
 ⑦Georgy Porgy
 でした。
1ステージ、約1時間半の演奏でした。





音楽のある休日Ⅱ
2004年11月21日(日)
玉造MAGATAMA(大阪市中央区玉造)
杉江稔グループ
 杉江  稔(drums)
 下茅  良(guitar)
 藤本 亜紀(keyboard)
 皆木 秀樹(bass)
 広瀬 克郎(percussions)
 井上ちか子(vocal)
 村山 克巳(vocal)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音楽のある休日 at MAGATAMA

2005年07月11日 | 自分のライブで

MAGATAMAは大阪市中央区玉造にある喫茶ダイニングです。
大阪城公園の1kmほど南、JR環状線玉造駅の150mほど北側になります。
昨年9月のことですが、大阪のドラマー、杉江稔さんにお声がけいただいて、喜びいさんで行ってきました。
杉江さんは、ぼくの亡きボス有末佳弘さんとともに、アロー・ジャズ・オーケストラやMBSジャズ・オーケストラで活躍された関西の重鎮、故・津田清さんのバンドで活躍されていたドラマーです。





ギターの下茅良くんは「ロックからジャズまでなんでもござれ」の、実に頼れるギタリスト。
ライブはもちろん、スタジオ・ミュージシャンとしてさまざまなレコーディングにも参加しており、音楽専門学校の講師でもあります。





キーボードは藤本亜紀さん。クールな実力派、と言ったらいいのでしょうか。
落ち着いた演奏ぶりと、幅広い音楽性の鍵盤奏者です。そしてキュート。





鋭いドラミングでグルーヴィーな演奏を繰り広げる杉江さん。
最後に演奏したブルース「リラクシン・アット・カマリロ」でのドラム・ソロは圧巻の一言でした!





セット・リストは、
1stセット
 ①Black Nile
 ②Footprints
 ③Watching the River Flow
 ④Continuum
2ndセット
 ⑤Limon De Nate
 ⑥Over the Rainbow
 ⑦500 Miles High
 ⑧Relaxin' at Camarillo
でした。





たくさんのお客さまに来ていただき、ほぼ満席になりました。
共演者がとても素晴らしい方々だったので、臆することなく安心して、そして楽しく演奏することができました。
お客さまからの評判も良く、お店から次回のオファーをいただきました。


2004年9月19日(日) 
玉造MAGATAMA(大阪市中央区玉造)
杉江稔カルテット
 杉江 稔(drums)
 下茅 良(guitar)
 藤本亜紀(keyboard)
 皆木秀樹(bass)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いざ出陣!

2005年06月15日 | 自分のライブで

                                                 相棒です△



 さあ、やってきました週末が。天気が下り坂みたいですが、多くの方々に楽しんでいただけたら、と思います。


 今日は、現場に着くまでのいろんな支度についてちょっとだけ話してみます。


 まあ楽器・機材の積み込みは当然のこととして。


 忘れちゃならない手書きのMy譜面帳2冊。力作なんですよ~。B5版の黒いバインダーに今のところ300曲近くストックしています。もうそろそろ記憶力がヤバいので、これがあると、何かの時に助けになってくれます。


 それから爪のチェック。伸びてたら当然切るし、切った後は必ず爪切りに付いているヤスリで仕上げます。



 時間があればお風呂!(ない時はシャワー)。さっぱりしたところで洗濯したてのぱんつをはいて、気持ちを引き締めます。気合いってね、ぱんつ履き替えただけで入るもんなんですね~。


 服装も結構考えてしまいます。あんまり「衣装持ち」ではないんですが。


 黒いブーツが好きなんで、携帯用の靴クリームは必需品。運転中、知らないうちに靴がこすれてることがあるのです。


 銀のクロスはお守り代わりに必ずいつも身につけています。そのわりには、風呂あがりに忘れてしまうことがある…


 書いててふと思いました。出発前の準備って、もちろん純粋に「支度」という意味があるんですが、ぼくの場合、「気合いを入れるための儀式」になってるな、と。段取りよく準備がこなせると、「今夜もいい演奏ができそう」と思えるんです。


 単純ですが、知らず知らずそういうジンクスめいたものにすがる、気弱なぼくでもあるんです。


 さて、用意して出かけよう。今夜も良い音が出せるよう気合いで弾いてきます。




人気blogランキングへ←クリックして下さいね

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MCは楽しい

2005年06月02日 | 自分のライブで

 
 月も改まり、鬱陶しい日本の梅雨が日ごとに近づいてくる今日この頃であります。
 天気が良くないと外へ出るのも億劫だったりするワケですが、家にこもっていると余計に湿気とカビにジワジワ生気を吸い取られたりしますので、せいぜい風流に梅雨時を楽しむ余裕を持っていたいですね。
 で、ライブハウスなどに顔を出して雨の夜の生演奏など楽しんで頂きたいと考えます(あ、これは別に晴れの夜の生演奏でも構いませんよ)




 ベースという立場上、ボーカルさんやピアノさんの後ろでモクモクと弾くことが多いのですが、ステージではまた別の楽しみがあります。
 週末だとOLが多い?いやいや、そんな夜はそれはそれで楽しいワケですが、ボーカルでもリーダー(=バンマス)でもない私がMC(曲の合間のしゃべり)をさせて頂いておるからです。
 いや~、ハッキリ言って演奏しているより楽しいぞ



 とにかくヘタすると演奏よりもMCのほうが長い時があるくらいなんだけど、満場の視線が全部自分に集中するチャンスなんて滅多にないから(ベースなんてボーカルやピアノに比べると地味ですから)、充分その雰囲気を味わわせて頂いているわけです。ボーカリストの気分の良さが少しはわかるな~。
 ましてやこういう感じの時などがあると、もうアナタそりゃやめられません!!!



 誰だってたまには主役になりたいですもんね



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする