【Live Information】
去年の秋にお招きいただいた香川県まんのう町での「森の音楽会」。
今回も「Hot Club of OKAYAMA」のサポートとして演奏させていただきました。
天気は良いし、空気も澄んでいるし、木漏れ日の射す森のなかで演奏するのは格別な気分です。
「森の音楽会」
【開催日】2024年5月18日(土)
【場 所】香川県仲多度郡まんのう町造田 琴南の森
【出 演】彩まじょりん(vocal)
Hot Club of OKAYAMA
重松洋昭(violin)
安井亨(guitar)
美藤剛(guitar)
河原功明(guitar)
皆木秀樹(bass)
ミュージカル『夢の降る街』が、岡山市民会館閉館事業の一環として行われました。
ぼくも、前回に引き続き『夢降る』へバンドとしての出演させていただきました。
上演されたのは3月16日~17日の2日間。
前回はコロナのため観客席数を3分の1に制限しての公演でしたが、今回は1718席が2日間とも埋まったそうで、関係者も感慨深かったことと思います。
ぼくは、「ひたすら自分の演奏のグレードを上げる」ということを今回のテーマにしていました。
当たり前のことですが、前回公演は完璧ではありません。
それならば、自分のできることはスキルもベースラインも前回より良いものを追い求めることだけです。
そういう意味で、今回は自分のことだけを考えました。
公演は、一部をのぞいて土日のダブル・キャスト。
前回から引き続き出演する、顔なじみのキャストさんもたくさんいらっしゃいました。
バンドメンバーは、前回と同じく
土肥隆弘(piano)
朝田恵利(keyboard)
井上充隆(drums)
皆木秀樹(bass)
です。
自分で言うのもなんですが、非常にいいバンドだと思います。
このフレーズは歌の邪魔にならないだろうか、自分のグルーブ感で踊りやすいだろうか、歌いやすいベース・ラインだろうか、いろいろ考えながら、悩みながら、ベースのパートを再構築してみたんですが、キャストの皆さんの後押しになった、と思っていたいです。
でも自分のやったことは自分が一番分かっているので、、、プレイバックを聴くのが正直怖くてたまりません
千秋楽は午後から雨でしたが、それでも大勢の方がいらしてくださったようです。
ありがたい、の一言に尽きます。
1964年に開館した岡山市民会館は、この3月末で閉館します。
たくさんの方々の胸の中にはいろんな思い出が詰まっていることと思います。
その閉館事業に自分も関わることができたのは、たいへん光栄なことでした。
初日の夕方。開演2時間前なのにもう長蛇の列
写真担当のKさんには、いい写真をたくさん撮ってもらいました。うれしい~
開場前に、受付係の方々に挨拶に行きました。昨年5月のミュージカル『星の王子様』では事務作業でとても助けてもらった方々です。
初日開演ベル40分前。バンドのブースから撮りました。
バンドブースの中。
これが今回の仕事場です。
今回は写真を撮られないようにしていたwのですが、写真担当のKさんからは逃れられませんでした(^^)
梅役の武田絵美さん、歌も素晴らしいですが、笑顔がこれまたとってもキュートです。
バンドブースでの演奏の様子。左から土肥隆弘(piano)、朝田恵利(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)
千秋楽のカーテンコール。台上は初日の出演者。
ダブルカーテンコール。左端の黒い服4人がバンドです。
【Live Information】
神様の前で演奏させていただく機会というのはそんなにあることではないのですが、今年の七夕(正確には7月8日)には、岡山市の北にある御津金川にある七曲神社の拝殿で演奏させていただきました。
「七曲七夕みたま祭り」です。
声をかけてくれたのは、以前ミュージカルの伴奏をした時にステージを共にして以来仲良くしてくださっている地元御津金川の女優・歌手の川上遥菜さん。
「皆木さん、ピアノをお願いしてもいいでしょうか」
ピ、ピアノ
ぼくはベースがメインなのは知ってますよね、ミュージカルで一緒だったもんね
そりゃ確かに多少は弾けますし、なんなら(どうしてもピアノが見つからない時限定で)弾きに行くこともありますが、歌の伴奏なんて・・・
大丈夫かしら
助けてくれるベースがいれば、という条件で引き受けてみたものの、誰かに頼ることばかり考えず、やっぱりまず自分がしっかり弾くことを考えねば。
とりあえず頼れるベーシスト、ブンちゃんが「ハイハイやりたいやりたい」な感じで引き受けてくれて、まずは安心しました。
ピアノのほか、「たなばたさま」のアレンジもしました。
これは自分で言うのもアレですが、まあまあいい感じなんじゃない?、と自画自賛してみます
いやいや、そんなことより心配なのは天気です。
6月下旬からずっと不安定な天気の岡山市。予報を見ると当日は傘マークなのです。
でも、荒天でない限り雨でも決行するということなので、雨が降った時の準備だけはぬかりのないよう整えておきます。
七曲神社はかつては七曲大明神と称されていて、もともと戦国武将松田氏の氏神だったのですが、長禄元年(1457年)に相模国(神奈川県)の七曲山から御津に移ってこられたそうです。
550年前の文明5年(1473年)、松田元就が七曲大明神を金川城下に移しました。しかし松田氏は、455年前の永禄11年(1568年)7月7日に宇喜多氏によって滅ぼされてしまいます。それ以降御津金川の地では七夕が盛大に祝われることはなかったんだそうです。
宇喜多家の治世では七曲大明神は顧みられることがありませんでしたが、江戸幕府が開かれた慶長8年(1603年)に日置忠俊が御津金川を賜ると、新たに築いた城の東に大明神を移して復活させ、手厚く保護しました。現在の地に移ったのは、寛文9年(1669年)のことです。
七曲神社は今年で創建550年。この記念すべき年に七夕祭りを復活させようと、地元の方々や高校生たちが企画実行したのが、この「みたま祭り」だということです。
当日は朝から空がどんより。
湿度も高くて、いつ降り始めてもおかしくないくらい。
搬入、リハーサルと、どうにか天気はもったんですが、18時くらいから本格的に降りだしました。
ちょうど獅子舞が奉納されているときで、境内は一斉に傘の花が開きます。
それにしても、昨今の気候ってやっぱりおかしい。
ぼくが子供のころは、最高気温が33度の日なんてほぼ記憶になかったのに、今では普通に最高気温が35度を超えていたり。
夕立のあとなんかはきれいな青空と涼やかな空気が気持ちよかったのに、今の夕立は雨があがってもサウナの中にいるように蒸し暑く、なんなら雨の降り方だって、あんなの夕立じゃなくて「スコール」です。
現場に来ていた某学校の先生も、「東南アジアの気候そっくりですよ」と言ってました。
ほんとうに危機感を覚えます。
それにしても想像以上の人出で、たいへんな賑わいでした。
金川の氏神様だけに、地元の方々にとても親しまれているんでしょうね。
初めて「バンマス(バンドマスター=平たく言えばリーダーです)」を務める遥菜ちゃん、いろいろ気を遣わなければならないし、緊張もしていたと思うけど、本番が始まるとさすがです。
落ち着いていたし、滑舌や発声がしっかりしているからMCの内容もしっかり伝わるし、なにより堂々とした歌いっぷりはステキでした。
これからもっともっと地球レベルで伸びていってほしいなあと思いました。
普段頑張っているからね、先がとっても楽しみです。
本番前には三人で本殿に向かって挨拶しました。
傘がないとあっという間にずぶ濡れになってしまうくらいの雨でしたが、たくさんの方が演奏の始まりを待ってくださっていました。
ありがたいことです。
ピアノは危なっかしかったですが、ブンちゃんのベースにしっかり支えてもらいました。
まあ、いい雰囲気の演奏になったから、許して~
最後はアンコールまでいただきました。
雨が降ってはいましたが、「夜空」をキーワードに、思い立って「見上げてごらん夜の星を」をルバートで弾き、これをイントロに使った「上を向いて歩こう」を聴いていただきました。
たくさんの拍手と歓声と笑顔、地元の歌姫・遥菜ちゃんが見事に盛り上げました
演奏後は、ぼくは岡山市内のバーでまた演奏があるので、大急ぎで撤収して雨の中車を走らせましたが、なんだか「よくやった感」みたいなものを味わうことができました。
ぼくもこの1~2年は本当にいろいろあって(ありすぎて)、まさに今が人生の「転換期」なのです。
そういう時に神様の前で演奏させていただくなんて、これも何かの縁というか、前兆だと勝手に思っています。
リハーサル(7月3日)のあと。三人とも絶好調
【Live Information】
秋も深まった、というか、終わりに近い11月27日、日曜日。
よく晴れた日でした。
山の中で演奏するなんて初めてかもしれません。
ひんやりした空気、木々や土の香り、そして木漏れ日でできた、自然のステージです。
ジプシー・ジャズ(マヌーシュ・スウィング)を演奏するグループ「Hot Club of Okayama」さん、そして岡山のシンガーソングライター、彩まじょりんさんとジョイントさせていただきました。
会場は香川県まんのう町。
まんのう町といえば満濃池、満濃池といえば空海ですね。
満濃池は空海によって821年に修築されました。ということは、その頃には、この辺りには池を必要とする人々、つまり農業を生業とした人々がこの地で生活を営んでいたということです。
1200年前もこうであったのだろうと思える景色に少し感動を覚えながら、会場の琴南の森に着いたのでした。
各地を放浪していたジプシーは、このように森の中などで、夜に焚き火の明かりに照らされながら、ギターやバイオリンなどで奏でられる音楽とともに、踊ったり歌ったりしていたのでしょうか。
主催は「フォレスターズかがわ」さん。
香川県の森林保全整備や環境教育活動に取り組んでおられます。
その一環として企画されたのがこのライブです。
メンバーの嶋田さんはジャンル問わず音楽が好きな方で、ジャズではビル・エバンスやマイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンなどがお好きなんだそうです。訥々とお話しされる様子からとても温かいものを感じました。森のヒノキのようにまっすぐな方だと思いました。
森の音楽会
2022年11月27日(日)
香川県仲多度郡まんのう町 琴南の森
彩まじょりん(guitar, vocal)
Hot Club of Okayama(安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin)
皆木秀樹(contrabass)
【Live Information】
野外ライブでは、やっぱり独特の解放感を味わえます。
それが澄んだ秋空の下で、となると気分も格別です。
最近よく声をかけてくださるマヌーシュ・ジャズのバンド「Hot Club of Okayama」さんと福島出身のシンガー・ソング・ライター、彩(さーや)まじょりんさんとのコラボレーションに共演させていただきました。
いい写真をいっぱい撮っていただきました。めっちゃウレシー
ジプシーの伝統的な音楽とスウィング・ジャズが融け合った音楽が「マヌーシュ・ジャズ」です。
伝説的なスーパー・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトによって生み出されました。
フランスの文化に大きく影響されているのが特徴です。
この「Hot Club of Okayama」の方々は、「ジプシー・ジャズ」「マヌーシュ・ジャズ」をほぼ誰も知らなかった頃からそのサウンドに魅了されて、地道に演奏してこられたそうです。
昼間とはいえ11月下旬、風があって少し冷えていたので、油断すると手がかじかんでしまいそうでした。
この時期の演奏には、昼夜問わず手袋が必要なんです。
夜ともなれば、駐車場からお店へ行くあいだに手が冷え切って思うように動かなくなりますからね。
なんとなくのどかな雰囲気でした。
客席には知り合いもたくさんいたので、なおさら和気藹々な感じでしたよ。
演奏後は早々に引き上げて、知人と一緒に音楽仲間のお墓参りに行きました。
ひとつ年上のボーカリストさんです。
懐かしくいろんなことを思い出しました。
秋晴れの気持ちよい日だったからかな、清々しさのなかに少しの寂しさと懐かしさが混じったような、そんな気分の日でした。
2021.11.21(日)
岡山市 下石井公園
Hot Club of Okayama [ 安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin ] with 彩まじょりん(vocal)featuring 皆木秀樹(bass)
【Live Information】
今年6月5日~6日の2日間にわたって岡山市民会館大ホールで上演されたミュージカル、「夢の降る街」。
客席の人数制限を行わなければならない事態だったにもかかわらず2日間とも用意した席はすべて埋まり、オンライン配信も多くの方に視聴していただきました。
内容も、大好評だったということをあちこちから伺いました。
これは、実行委員会、キャスト、バンド、スタッフすべての方が、この作品を良いものにしたいという思いでひとつになっていたからだと思います。
バンドも、終演した瞬間みんなが握手しあって湧き上がる達成感と感激を、「このメンバーでまたライブをやりたいね」という気持ちとともにメンバー全員で分かち合ったんです。
それが、この「夢 full バンド」ライブの出発点です。
仲間うちでミュージカルを「夢降る」と呼び合っていたのをそのままバンド名にしました。
「降る」を「full」とかけることで「夢いっぱい」という意味にもなります。
ミュージカル「夢の降る街」
当初のメンバーは、
土肥隆弘(piano)、入江美佐子(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)。
この4人でCDのレコーディングも行いました。
ところが、レコーディング終了後に健康上の理由でやむなく美佐ちゃんが降板。
美佐ちゃんの参加は、もともとぼくが強くお願いしたものだったし、演奏だけでなく採譜やアレンジ面でも頼りになる得難い鍵盤奏者だったので、ぼくとしては大きな痛手でした。
後任には、以前のミュージカル「幸福の王子」のバンドで共演した朝田恵利さんを推薦し、本番に臨んだという経緯があったんです。
「夢 full バンド」のライブにあたって、ぼくが仕切り役兼マネージャー的なポジションに置かれたような流れになりましたが、まず考えたのは、「夢の降る街」という作品をさらに浸透させることと、必ずメンバーに美佐ちゃんを加えることの2店でした。
結果、このライブのメンバーは、土肥隆弘(piano)、入江美佐子(keyboard)、朝田恵利(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)に、スペシャル・ゲストとしてミュージカルで主役を務めた清水ゆき(vocal)に加わっていただき、計6人ということになりました。
ライブは3部構成。
1、2部は、メンバーそれぞれが曲を持ち寄りました。
ラテン、ジャズ、ポップス、16ビート、レゲエなど、バラエティに富んだセット・リストになりました。
3部はボーカルのゆきちゃんに、やりたいように構成していただきました。
やっぱりミュージカルから派生したバンドですから、ミュージカルに関わる歌も歌ってほしかったんです。
ゆきちゃんはすぐにミュージカルのキャストからボーカル・アンサンブル・ユニットを結成したのですが、なんとその中のひとりが本番10日前に急遽入院する、という"事件"もありました。
ボーカル・アンサンブル・ユニットのみんなは、限られた時間でリハーサルを重ね、代役が決まってからは構成を練り直し、衣装合わせや打ち合わせをし、代役の智子ちゃんはさらに短い時間でそれらを消化吸収してくれました。
彼ら彼女らを率いるゆきちゃんのリーダー・シップも素晴らしかったです。
当日、ゆきちゃんは2部ラストの曲と3部のみの出演にもかかわらず、「白、青、ピンク」の3色のドレスを代わるがわる身にまとい、歌声を発するや会場の温度感を一気に引き上げる圧巻のステージングを繰り広げました。
ボーカル・アンサンブル・ユニットのみんなも、頑張ってくれました。
みんなの「ミュージカル大好き」な感じが伝わってきて、ステージの雰囲気はとっても爽やかでした。
ゆきちゃんに"持っていかれた感"はありますが、手前味噌ながらバンドもなかなかのものですよ。
モスクワ音楽院で研鑽を積んできたピアノの土肥くんは、ほんとに安心安定の素晴らしい演奏ぶり。MCも何気にうまくて、会場を沸かせていました。
美佐ちゃんは、曲によってはフルートにスイッチしつつ、バンドの音を俯瞰してくれていた感じがしました。おかげでよりサウンドがまとまったのではないかと思います。
もうひとりの鍵盤奏者の朝田さんも、これまた曲によっては鍵盤ハーモニカを駆使しつつ、華麗なる鍵盤トリオの一角を見事に担ってくださいました。
ドラムの井上さんのタイム感は相変わらず安定していて、頼れるパーカッショニストの「面目躍如」でした。複雑な構成を持つ「ミュージカル・メドレー」も井上さんのガイドがあったこそうまくまとまったのです。
3部には、清水ゆきちゃんとともにミュージカル「夢の降る街」の主役を務めた俳優の四宮貴久さんが飛び入りでソロ・パートを歌ってくださいました。
思いがけないサプライズに会場の熱気もさらに高まりました。
角田みどりさん(左)、小田弥生さん(右)
「夢の降る街」で舞台監督を務めた高橋辰典さん、地元に根差して活動を続けている俳優のゆうきごろうさん、「夢の降る街」実行委員長を務めておられた角田みどりさんがスタッフとして参加してくださいました。
どれだけ助けられたか。。。 もう「ありがとう」以外の言葉が見つからないです。
そして、「みやけがんぐ」店主の小田弥生ちゃんが、お菓子の出店をしてくれました。かわい~いスマイルとお菓子詰め合わせが大人気で、完売だったそうです
お客さまの軽食に「和ダン 晴れじゃ」さんに無理をお願いして仕込んでいただいた「軽食おひとりさまパック」も好評につき完売。
陰で支えてくださる方々なくしていいライブはできない、というのを改めて実感しましたよ。
夢 full バンド
上段左から 入江美佐子、土肥隆弘、朝田恵利 下段左から 皆木秀樹、清水ゆき、井上充隆
ボーカル・アンサンブル・ユニット
上段左から 長谷川共洋、清水ゆき、臺野剛士 下段左から 伊久瑞希、四宮貴久(guest)、森本智子
今回は実質的バンマス&マネージャーのような役回りでしたが、こういう役目は企画者側の苦労が勉強できるいい機会です。
自分の練習や採譜、アレンジに加えて諸々の打ち合わせ、事務作業、経理等々、わらながらよくやりました
おかげで、とてもいい夜になりました。
バンド&ボーカル・アンサンブル・ユニットで記念写真
ゆうきごろうさん(手前左)、高橋辰典さん(手前右)、四宮貴久さん(中段右端)、小田弥生さん(後列左端)とともに
角田みどりさん(手前右端)を加えて
楽屋にて(バンド 前列左から清水ゆき、朝田恵利、入江美佐子 後列左から井上充隆、皆木秀樹、土肥隆弘)
楽屋にて(ボーカル・アンサンブル・ユニット 左から清水ゆき、長谷川共洋、臺野剛士、森本智子、伊久瑞希)
ミュージカル「夢の降る街」bru-ray disc。6月5日~6日の2公演とも収録(総時間約4時間半)。税込5500円。
ミュージカル「夢の降る街」CD。5曲+カラオケ3曲収録。税込1980円。
「夢の降る街」bru-ray discとCをご用命の方は、下記メッセンジャー、お電話にてお申込みください。
info@npo npo.org
086-226-8890 NPO法人 全国心理カウンセリング機構
夢 full バンド Live at ブルーブルース(2021.11.20)
【夢 full バンド】
土肥 隆弘(piano)
入江 美佐子(keyboard, flute)
朝田 恵利(keyboard, key-harmonica)
井上 充隆(drums, percussions)
皆木 秀樹(electric-bass, contrabass)
清水 ゆき(vocal)
【ボーカル・アンサンブル・ユニット】
臺野 剛士
長谷川 共洋
伊久 瑞希
森本 智子
【Special Thanks】
高橋 辰典(スタッフ)
ゆうき ごろう(スタッフ)
角田 みどり(スタッフ)
小島 道義(写真)
小田 弥生(from みやけがんぐ)
和ダン 晴じゃ
【Live Information】
7月22日は、久しぶりに大阪でのライブでした。
関西で活躍中のジャズ・ボーカリスト、河村恭子さんと電話で話していた時のこと。
もちろん音楽談義にもなったんですが、これがまたとても話がはずんでしまい、しまいには「じゃ今度久しぶりにおいでよ」「ぜひぜひ」みたいな流れになったんです。
嬉しいことです。
大阪で演奏するのも久しぶりだな~
メンバーは、河村さんとピアニストの梅田望実さん。
この3人でライブするのは、なんと10年ぶり。
2012年7月16日(倉敷アヴェニュウ)、同年8月17日(岡山セカンド・シンプソン)以来なのです。
これがワクワクせずにいられましょうか
河村さんの歌はクールなヨーロッパ系、でもステージは関西風味でとてもあったかいのです。
"のんちゃん"こと梅田望実さんは、優しい音で心地よい空気感を醸し出すピアニストです。
河村さんと梅田さんは、淀屋橋のバー「酒音」で"木曜日の女たち"というタイトルのデュオ・ライブを行ってまして、ぼくはそこへ7月22日に客演させていただくことになりました。
今年はオリンピック・イヤーですが、その開会式に合わせるため、「海の日」が7月22日(木)に、「スポーツの日」が7月23日(金)に移動していて、めちゃめちゃラッキーでした
7月22日は快晴。
ハチくんに留守番してもらって、昼すぎに出発。
渋滞で間に合わなくなる可能性も考えて、あえて高速道路を使わずに東へ向かいます。
下道を使ってもたいして時間はかからず、15時半ころには大阪着。
「酒音」は淀屋橋近くの北浜にあるのですが、ここのコインパーキングがまたえらい金額で
平日15分400円とかになっているところがフツーにあるので、うっかり上限なしのところなんかに停めるとエラいことになります。
平日は「上限あり」でも3700円とか。
上限なしのところに停めるよりもマシか~、とあきらめて上限ありのところへ停めたんですが、、、
表示をよくみると、なんと「祝日は除く」という小さな表示が
ちなみに清算時に払ったのは1,000円でした。
助かった。。。
とりあえずリハーサルまで1時間半ほどあるので、北浜周辺を散歩です。
すると、「酒音」の南に、岡山ゆかりの幕末の偉大な蘭学者である緒方洪庵先生が開いた「適塾」があるのを見つけました。
門下生に福沢諭吉や大村益次郎がいたことは有名ですね。
緒方洪庵は1810年備中足守藩生まれ。
江戸や長崎で蘭学を学んだのち、1838年に大坂の瓦町で適塾を開きます。
この適塾が現在の地に移転したのが1845年なんだそうです。
さっそく「適塾」に入ってみました。
中庭
手前が応接間、向こうが客座敷
当時使用していた書物
2階の塾生大部屋
北浜の空
17時からリハーサルということで、マスターに挨拶して2階へ上がります。
クリームの「サンシャイン・ラブ」のライブ・バージョンがかかっています。「Live Cream Volume2」かな。
セッティングしていると恭子さんやのんちゃんが登場。
年甲斐もなく(^^;)きゃいきゃい言いながら再会を喜び合います。
そしてリハーサル。
相変わらず恭子さん要求がハイレベルです
自分の確固たる音楽観と表現したい世界を持っているからこそなので、なんとかそれに応えたいと必死で付いていきます。
のんちゃんは派手に弾きまくるタイプではないのですが、音楽の幅が広く、対応力がハンパじゃないですし、安定感抜群で、逆にこちらが安心しちゃいます。(本当ならベースが文字通り礎にならなければ、なのですが)
開演前から三々五々お客さまがやってきます。
気づけば満席ではないですか
ふだんなかなか顔が見られない関西方面のぼくの知人も来てくださって、嬉しかったなあ。
河村恭子(vocal)
梅田望実(piano)
皆木秀樹(bass:guest)
久しぶりの恭子ワールドは健在でした
空間を大切にして、表現しようとする音世界をいかに磨くか、が常に求められている気がして、勢いだけの雑な音は入れられません。
「こういう音楽を創りたい」「こう歌いたい」と、はっきり自らの歌で意思表示しています。
それを受け止めるべく頑張ったつもりではありますが、さて自分は応えられたかな~
恭子さんのMCは相変わらず名調子
恭子さんとのライブでは、ほぼ毎回ボーカルとベースのデュオでの演奏があります。
いつもならピアノやドラムがいるわけですが、こういう時はイントロからひとりで弾かなければならないので、自分の音楽性が試される時でもあるのですね。
今回は、自分ではなかなかイイ線いってた、と思うんだけど。。。どうだったんだろうな~
落語家の桂南光さんとのコラボも数を重ねている恭子さんだけあって、トークはほんとにウマイな~、と思います。
雰囲気がとてもあったかいんですよね。
声のトーン、しゃべりのテンポなんかも、聞いているだけでとてもリラックスできちゃうのです。
のんちゃんと演奏していると、「共演している感」いっぱいになります。
一緒に演奏しているだけで安心できる、そんなピアニストなのです。
人柄も、いつもニコニコホンワカしていて、めちゃめちゃ可愛らしい方なのです。
いてくれるだけでライブがうまくいきそうな気になる、そういう存在がのんちゃんです。
もっとのんちゃんと共演できる機会があればいいな。
終演後、またの共演を約して記念撮影
そんなわけで、とっても楽しく、またたくさん勉強にもなった、たいへんシアワセな海の日でした
【Live Information】
6月5日(土)~6日(日)に岡山市民会館大ホールで行われたミュージカル「夢の降る街」は、無事終演いたしました。
どうもありがとうございました。
岡山県には5月下旬に緊急事態宣言が出ていたので、やむなく入場者は制限されましたが、2日間とも満席。配信も含め、その状況では考えられないほど多くの方々が観てくださったそうです。
物語、そして演技、とっても素敵でした。
こんな素晴らしいミュージカルが、地方都市から発信できるなんて!
カーテンコール
岡山市民会館
ぼくは劇伴のバンドの一員として出演させていただきました。
バンドの「仕事部屋」は、ステージに組まれたセットの下にあるブース。
構造上ブースは暗くて狭かったですが、小さなころ押し入れにこもって楽しく遊んだことが思い出されてならなかったです。
われわれの仕事部屋。左から皆木、井上充隆(drums)、土肥隆弘(piano)、朝田恵利(keyboard)
6月6日、小屋入り。朝8時過ぎなのに楽しそうにみんな集結!
演奏をともにしたメンバーは、土肥隆弘(piano)、朝田恵利(keyboard)、井上充隆(drums, percussion)。
いずれもお互いに敬意を払い、助け合おうとしてくださる方ばかり。
心に残るバンドでした。
精一杯のことはできたかな、と思います。
でも同時に自分の底力の足りなさを感じて情けなかったりもするのですが、終演後はただただ「ありがとう」という気持ちで胸がいっぱいでした。
終演直後に4人で交わした熱くて固い握手は、この先ずっと忘れることがないでしょう。
ひとつ残念だったのは、当初のキーボード担当だった入江美佐子さんが急な病で降板せざるをえなかったこと。
でも、事前に録音・リリースしたCDのレコーディングは美佐子さんが演奏しています。
ステージでは代役の朝田さんが大奮闘してくださいました。
左から井上充隆、皆木、清水ゆき、朝田恵利、土肥隆弘
主演の四宮貴久(左)と清水ゆき(右)
演奏については、嬉しいお言葉をいくつもいただきました。
しかしそれは、清水ゆきさん、四宮貴久さん、大岩主弥さん、八木景子さんらをはじめとするキャストの方々のいろんな思いが伝わってきたからです。
また、たくさん助けてくれた共演ミュージシャンのおかげです。
そのほか、音楽的アドバイスや指示を的確にくださった古川恭子さん、音響担当の野山さん、セットを組んだ正栄組の長谷川さん(通称・隊長)、ごろーちゃんみかんさんをはじめとするスタッフさんと一緒になって作り上げている感じ、共演感が間違いなく後押ししてくれていたのだと思うのです。
こういうのを「相乗効果」というのでしょう。
自分だけでは決してあの演奏はできなかった。
バンドのブースからはステージはこのように見えます。
2日目の開演前の通し稽古中に。キャストさんたちがブースを覗いてくれた嬉しい瞬間。
ブースは黒の紗幕に覆われているので、客席からは何も見えません。この写真は最後のカーテンコールでバンドに照明が当たった瞬間。
自分の演奏については、
「もっとこう弾けばよかった」とか
「ああすればよかったな」という部分だらけです。
でもそれは出来が良くなかった、ということではなく、「終わりがない」、あるいは「答えはひとつではない」ってことだと思うのです。
本番では、その時出来得る限りのことはやれた、と思っています。
踊り子たちが夢を語り合うシーン ↑ ↓
主演の清水ゆきさんは、高校時代にミュージカル劇団「Steps」が上演した「夢の降る街」を観てミュージカル女優になることを決意したそうです。
高校を卒業して上京したゆきさんはStepsに入団します。
ゆきさんは、Stepsで活躍しながらも、いつか故郷の岡山でこの作品を上演したい、と願い続けていたそうです。
「地方発信であってもクオリティの高いミュージカルにしたい、そして岡山の地にミュージカルを広めたい」。清水さんと、その意を汲んだ実行委員の方々の信念と熱い思いは見事に実った、と言えるでしょう。
ぼくも、その思いを自分なりに受け止められたんだと思っています。
だから今はとても満足しています。
「みやけがんぐ」さんが、昭和の空気を醸し出す駄菓子の出店を会場で開いてくださいました。
開演前のウォーミング・アップ
この公演に関わったすべての方々(実行委員会、キャスト、ミュージシャン、スタッフ)全員が、この作品をいいものにしたいという思いでひとつになったことも、すごいことだと思います。
ぼくも、地方ではありますが、何十年もお客さまの前で何事かを披露させていただいていますが、終演後何日も経っているのにこんなに感激が続いていることなんて、めったにないことなのです。
とにかく、ぼくも少しでいいからミュージカルのために何かしたかったし、それが叶えられて大きな幸福感を味わっています。
幕開け直前。6月5日。
幕開け直前。6月6日。
かつてある先輩から「お金だけがギャラじゃない」と言われたことがありました。
この公演では、月謝を払って教わるべきこと、いや月謝を払っても教わることができないことをたくさんいただきました。
その意味でもご一緒させていただいた方々にはお礼を申し上げたいです。
ときどき「プロとは、アマチュアとは」ということが論じられているのを見かけます。
ぼくは、上手下手は関係ない、とは言いませんが、つまるところ生き方の問題だと思っています。
あるいは、プロとアマチュアの違いとは、「ステージに向かう姿勢」とでも言えばいいのでしょうか。
ぼくなんかが語るのも本当におこがましいことなのですが、そういうことがとても大切なのを改めて教わったような気がします。
テンションがあがったせいでwほかにも語りたいことがたくさんあるのですが、最終的に自分でも何を言っているかわからなくなりそうなので、このあたりでやめておきます
終演後1ヵ月経っているのに、感激で胸がまだいっぱいだなんて
こんな素晴らしい経験ができ、関わらせていただいて心から光栄に思います。
ちなみに個人的にはスキになったキャストさんがおりますが、ハズカシイのでそれが誰かは秘密です
最後に全員で記念撮影。↑ ↓
【Live Information】
江藤良人さんは、言うまでもなく日本屈指のドラマーのひとりです。
江藤さんとの初対面は昨年12月。
全くの偶然でした。
クリームソーダで乾杯したのは愉快な思い出です。
たまたまその夜は江藤さんのセッション・ライブだったので、自分の演奏が終わってから遊びに行ったのです。
その時から早や8か月。
縁があって8月7日の江藤さんのライブにベースで参加させていただくことになったんです。
共演は、非常に頼りになるオルガン&ピアノ奏者の美淋つゆ子嬢。彼女とは毎月デュオでライブをしていて、気心も知れています。
美淋嬢と江藤さんはいままでに幾度か共演経験もあって、このふたりの呼吸はひとつに馴染んでいる感じでした。
江藤さんはさすがに日本有数のドラマーです。日本全国を股にかけているだけあって、だれが来ようが揺るがないであろう大きな存在感がありました。
と言って、上から見下ろすでもなく、レベルが下の共演者を放っておく感もなく、全力でいつもの自分のドラムを叩いてくださっていたように思いました。(素晴らしいミュージシャンはみなそんな演奏をされますね)
その演奏は、ぼくの音も対等のメンバーとして受け入れてくださっているように聴こえ、おかげで安心感と温かみに包まれて演奏できたように思えました。
江藤良人(drums)
美淋つゆ子(piano)
左から 美淋つゆ子、わたくし、江藤良人
といってそのドラミングの熱量はまるで火を吹くよう。
熱いばかりではなくて、静と動のコントラストも素晴らしかったです。
そうなんです、江藤さんのドラムが歌っている、いや江藤さん自身の歌がドラムを通じてあふれ出しているんです。
MC中のぼく
演奏したのは、「アフリカン・フラワー」(デューク・エリントン)、「スロウ・ホット・ウインド」(ヘンリー・マンシーニ)、「カントリー」(キース・ジャレット)、「サマー・イン・セントラル・パーク」(ホレス・シルヴァー)などなど。ピアノの美淋嬢の選曲です。
日ごろ聴く機会があまりない、新鮮でバラエティに富んだセット・リストだったと思います。
満席の客席からの盛大なアンコールには「バイ・バイ・ブラックバード」でお応えさせていただきました。
なかなかにハードなサウンドとなった曲が多く、そうでなくてもその場での自由な展開で緊張感いっぱいでした。
力んで弾いて早く腕が疲れることのないように、と自分に言い聞かせてステージに臨んだんですが、ふたりのアツ~い演奏に影響されて、ついついぼくも最初からフルスロットルな演奏になって、最後はちょっとバテてしまいました
でもまあMCで貢献できたみたいだしw、それはそれで良しとします。
合間には江藤さんとリンゴ・スターのドラムについてとても盛り上がったのも楽しかったし、
演奏していて超楽しかったし、
客席の雰囲気はとても良かったし、
終演後の疲れも心地よかったし、
来てくださった方々も楽しい夜になったみたいだし、
いろんなありがたさを噛みしめることができた、いい夜でした。
演奏後の三人
2020年8月7日(金)
@岡山ピアノ・バー
江藤良人(drums)
美淋つゆ子(piano)
皆木秀樹(bass)
3月3日の日曜日、瀬戸大橋が見える老人ホームの「ひなまつりコンサート」で演奏する機会をいただきました。
慰問演奏は久しぶりです。
以前は、通常のライブ以外にもこういった慰問だとか、パーティーだとかでもよく演奏したものです。
今回はタイミングが合わなくてピアニストさんが見つからず、しかたなく自分がピアノで。
しかたなく、とは言っても、実はピアノを弾くのは大好きなんです。
そんなにたいしたことは出来ないんですけどね。
老人ホームのロケーションは、ホームページの写真によるとこんな感じ。
晴れた日はとても見晴らしがよさそうなところです。
演奏会場のホールの窓からもはっきり瀬戸内海と瀬戸大橋が見えます。
この日は降ったりやんだりで終日どんよりしていたのですが、晴れの日はもちろん夜景もきれいだろうというのが充分うかがえます。
きれいな雛人形も飾られていました。
ぼくの子供の頃、わが家も毎年雛人形を出していました。やっぱり昔から伝わっている行事は馴染み深いですし、季節感があっていいものです。
「みんなで歌うので『うれしいひなまつり』を演奏してください」という要望があったので、オープニングに1コーラス、コンサートのクロージングのフルコーラス演奏しました。
この日用にたくさんアレンジもして、たくさん譜面を書きました。
「蘇州夜曲」「坂本九メドレー」「糸」「春の童謡メドレー」などなど。
2曲だけ外国の曲も演奏しました。「Moon River」と「To Love Again(愛情物語)」です。
優しい曲、愛を感じられる曲、子供の頃を思い出せそうな曲を選んでみました。
リハーサルがオープン・リハみたいになってしまったのですが、その時から一緒に歌ってくれる方がおられました。
とても楽しみにしてくださっているようでした。
本番ではホールがいっぱいになるくらい聴きに来てくださり、たくさんの方が演奏に合わせて楽しそうに歌ってくれました。
その歌声を聴いていると、なにかがこみ上げてきました。
あとで「なんで泣きそうになったんだろう」と考えてみました。
やっぱりじいちゃんばあちゃんたちがとても喜んでくれたからなんですね。
一緒に演奏してくれたほかの二人も「こっちまで嬉しくなりましたよ。(大事なのは)ギャラの額じゃないですね。」とか「とてもいい経験でした。楽しかった。」とかとても喜んでくれました。
老人ホームでの演奏というと地味なイメージがありますが、終わってみるとしみじみ「行ってよかった」と思えました。
楽しんでもらいに行ったのに、こっちが楽しませてもらったうえに感激までさせてもらったんですね。
昨年は、12月24日の夜にデュオ編成での演奏の機会をいただきました。
3連休の最後、しかもクリスマス・イブという、特別感のある日だったので、思い切って鍵盤2台で演奏してみました。
少し豪華で、少し華やかな音を出したかったんです。
セット・リストも、どうしてもアドリブ中心となりがちなジャズにこだわることなく、メロディがきれいな、自分の弾いてみたい曲を中心に選びました。もちろんぼくはアップ・テンポの曲は弾けません(^^;)ので、そういう意味でも(笑)バラード中心の選曲になりましたが。
キーボード奏者として共演していただいたのは、ピアニスト、作曲家などのほか、FM局のパーソナリティーやケーブルTVのリポーターなども務める地元のタレント、朝田恵利さんです。
ちなみに、朝田さんは高校の1年先輩であることが最近判明しました。※十年前、校内ですれ違ったこともあるかもしれません。共通の知人(朝田さんにとっては同級生、ぼくにとっては1年先輩)も何人もいることがわかって、ちょっとばかりテンションもあがります。
ぼくがグランド・ピアノ、朝田さんはキーボードと鍵盤ハーモニカを使っての、鍵盤2台でのデュオです。朝田さんにはオルガンやストリングスなど数種類の音色で曲に表情をつけてもらいました。
クリスマス・ソングはもちろん、「アメイジング・グレイス」や「アヴェ・マリア(グノー)」のほか、「きよしこの夜」といま話題の「ボヘミアン・ラプソディ」のハード・ロック・パートよりあとの部分のメドレーや、中島みゆきさんの曲などを演奏しました。
「ムーン・リバー~フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン~ブルー・ムーン~三日月」の「月メドレー」をアレンジしてみたのも楽しかったし、かつてのボスである有末佳弘さんがよく演奏していた「愛情物語」にも挑戦してみました。
一度でいいから弾いてみたかった「いとしのレイラ」の後半部分も弾くことができて、大満足です。
いやもう自分が一番楽しんでいたと思いますね。
雰囲気も、自画自賛ではありますが、とても良かったと自負しています。
また機会があったらこのフォーマットでやってみたいな~
3日前と当日昼間にリハーサルを行ったんですが、このリハがこれまた密度が濃くていい感じだったんだな~(^^)
【Live Information】
『一年に一度、星が降る街へ』のキャッチフレーズで、9月15日(土)から16日(日)にかけて開催された、高砂万灯祭(たかさごまんとうさい)。
高砂神社、高砂町内の路地、停泊している30艇のヨットなどの各会場が、キャンドルや行灯やLED照明などで飾り付けられています。
今年で12回目、イベントとしても定着しており、2日間で実に約7万人が来場しているそうです。
ジャズ・ライブも8会場で行われていますが、今年はお声がけいただいて、播州方面で活躍している旧知のミュージシャンたちとジョイントすることができました。
ぼくが演奏したのは、万灯祭会場の南西にある「出汐館前広場」です。
メンバーは、有末純子(vocal)、船越朋子(piano)、貴村昌司(guitar)、森田宏明(drums)、そして皆木秀樹(bass)です。
天気にも恵まれた2日間でした。宵の口には空席が見られた会場も、日暮れにはほぼ満席です。
各会場はライトアップされています。ここ出汐館前広場も、行灯がいっぱい。
ぼくの出番のあとは、貴村昌司さんと姫路の鍵盤ハーモニカ&ピアノ奏者・祝谷真帆さんとのデュオです。
出汐館前広場のトリは、関西を代表するベーシストのひとり上山崎初美さんのグループです。
メンバーは、上山崎初美(bass)、越山満美子(piano)、貴村昌司(guitar)、中野誠也(trumpet)、森田宏明(drums)、石田"きゃさりん"和美(voval)。最後は他会場での演奏を終えたオルガン奏者の井渕美保さんが鍵盤ハーモニカで乱入
きゃさりんと。きゃさりんとも長い付き合いになったなあ。
有末純子さんと。純子さんとも20年近く仲良くさせてもらっています。
祝谷真帆ちゃんと。姫路の鍵ハモユニット「しきさいず」でも頑張っています。
9月16日の出汐館前広場の出演者一同。
播州~阪神方面は亡きボス有末佳弘さんゆかりの知人も多く、「帰ってきた感」を味わうことができるんです。
また来る機会があったらいいのに。
老後はこっちに引っ越すのも手だなあ
【Live Information】
岡山ピアノ・バーは、開店以来35年の、岡山の老舗ジャズ・クラブのひとつ。
カウンターだけのこぢんまりしたお店ですが、木の内装が35年の重みを感じさせてくれる、落ち着いた渋い雰囲気を持っています。
カウンターの中にはグランド・ピアノと、店の置き楽器であるウッド・ベースと、ドラム・セット。
客席との距離はとても近いので、ミュージシャンの息遣いがはっきりと伝わってきます。
いまの安井マスターは三代目。
6年前に前マスターからお店を引き継ぎましたが、いろいろ事情があって、ついに店を閉める決心をしました。
安井くんとは、彼がお店を引き継いでからの付き合いですが、とても濃い6年間でした。
最期のライブは、6月1日(金)。
まいける冨岡(drums)、美淋つゆ子(piano)とのトリオでの出演でした。
おおぜいのミュージシャンもまじえ、ぎっしり超満席の中、熱気のこもった演奏が繰り広げられました。
三代目時代に一番心に残っているのは、
まだ早い時間に階段を上がって行くといつも必ず聞こえてくるピアノの音、かな。
ドアを開けると、お客のいない店内で黙々とピアノを練習しているマスター。
練習というより、本番に臨んでいるかのような真剣な音だったと思う。
自分の演奏を終えて夜中に寄ると、お客がひけてガランとしている時はこれまた必ず「ちょっと付き合ってください」(大丈夫です、違う意味ですw)と言ってピアノを弾き始め、気づけばあっという間に汗だくで小1時間ベースを弾かされっぱなし、ということもしょっちゅう。
去年から立て続けにいろんなジャズのお店の閉店話が飛び交う岡山。
お店があることの有り難みを改めて思い知らされているところです。
自分にもいつ何が起きるかわからないし、今までこんなことを感じたことはなかったのに、最近瞬間的に演奏することに対しての苦痛を覚えることがあります。年なのか、気持ちの疲れか、、、それともいろんなことが見えてきたのかな。。。
とにかく、やりたいことはやれるうちに思い切りやろうと思いますね〜
お店は四代目に引き継がれる予定です。
8月頃に再びオープンすることになるでしょう。
盛り立てられるよう、できることは積極的に協力していくつもりです。
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【Live Information】
12月22日(金)
岡山ピアノ・バー
マシュー・マッキャリン(piano)& 皆木秀樹(bass)
クリスマス前の週末ということもあって、ぎっしり満員の中のライブでした。
1ステージ目はデュオ、
2ステージ目は三村勝則(trumpet)さんと、多田啓人(drum)さんのシット・インがありました。
英語での打ち合わせなど、意思の疎通がたいへんでしたが、マシューのフレンドリーなキャラクターのおかげで和気藹々のライブになりました。
【Matthew McCarrin】
アメリカ合衆国ペンシルヴェニア州フィラデルフィア出身。32歳。
地元フィラデルフィアやニューヨークを中心に活動しているジャズ・ピアニスト。
フィラデルフィアのエンターテイメント施設「Harrah's Philadelphia」のバンドマスターを10年間務めたほか、ニューヨークの「Red Rooster Rooster」やフィラデルフィアの「Four Season Hotel」などにも出演。
そのほかR&Bグループやアカペラ・グループのオリジナル曲なども手掛けている。
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12月2日の西川アイプラザ5Fホールは、立ち見が出るほどの盛況。
大成功に終わった、と言ってもいいんじゃないかな。
とても楽くて素敵なライブだったと思います。
石橋元嗣(左) 清水ゆき(右)
「翼」は、作曲・ピアノ・ボーカルの石橋元嗣くん(ゲンちゃん)と、ボーカルでミュージカル女優・ナレーター・MC・リポーターなど多くの顔を持つ清水ゆきさん(ユキちゃん)のふたりからなるデュオ・ユニットです。
オリジナル曲を中心に、ポップスやシャンソンなども歌っています。
彼らの気持ちの中に流れているのは、「愛」と「平和」を歌で伝えたい、ということ。
ぼくが出演していたある野外コンサートにふたりが遊びに来ていて知り合い、仲良くなりました。
その後は、買い物がてらふたりが出演しているイベントを聴きに行ってみたり、ふたりがぼくのライブに来てくれたり。
その彼らから、劇場公演の演奏を依頼されたのは、今年の7月でした。
劇場公演は、ミュージカルと、コンサートの2部構成。
演劇とのジョイントなんてほぼやったことない!(汗) けど、なんて楽しそうな企画。。。
そう、考えるまでもなく「楽しそう」という理由だけで、喜んでお世話になることに決めたんです。
バンドは、ゲンちゃんとぼく、それにキーボードとパーカッションがひとりずつ加わります。
キーボードと鍵盤ハーモニカを担当するのは、朝田恵利さん。朝田さんはピアニストとして活動しているほか、ラジオのパーソナリティやケーブルテレビのリポーターも務めているというマルチなタレントさん。そして、なんとぼくの高校の1年先輩ということが後日判明。
パーカッションについては、「どなたかいい方がいませんか」という相談を受けました。すぐに次田任徳くんが頭に浮かんだので、大急ぎで彼に連絡してOKを取り付けました。次田くんとは共演したことがあって、凄腕ぶりはよく知っているのです。
経験豊富でしっかりと自分を持っている次田くんと、いつもニコニコ顔で臨機応変な対応ができる朝田さん。
初顔合わせからいいバンドになりそうな予感満々!です。(^^)
石橋元嗣(piano、vocal)
朝田恵利(keyboard、piano、key-harmonica)
次田任徳(percussion)
皆木秀樹(electric-bass、contrabass、keyboard)
ミュージカルの「幸福の王子」は、1888年にオスカー・ワイルドが発表した、子供向け短編小説です。
ユキちゃんが脚本を書いて演出し、ゲンちゃんがオリジナル曲を付けて、「翼」オリジナルのミュージカルに仕上げるのです。
いつも町を見渡している王子の像は、多くの人々が恵まれない日々を送っていることに胸を痛めていました。
その王子と偶然知り合ったことで、ツバメは「幸福とはなんなのか」を考えるようになります。
自分の目の宝石や体に貼られている金箔を、貧しい人々に届けるようツバメに頼む王子。
南へ渡ることを後回しにして、王子の手となり足となりそれを届けるツバメ。
自分の目だった宝石をも貧しい人へ届けたため何も見えなくなった王子に、人々の様子を伝えるツバメ。
そして冬になり、ツバメはとうとう・・・
本番前日の通し稽古、当日のゲネプロ、そして本番、と3回続けて涙が出てしまいました。
南へ行ったと思ったツバメが戻ってきたところ、ツバメが王子の目のサファイアを心ならずも抜くところ、ツバメが役目を果たすも冬の寒さに耐えられず、それでも幸福とは何かを知って喜びを内に死んでゆくところ。
さすがに「本番では泣いてるヒマはない、集中集中!」と気合いを入れたんですが、、、ダメだった。(^^;)
涙で譜面がぼやけ、見えにくくなった時はさすがにアセりました。
「ヤバい」と思った瞬間、涙はとまったけど、代わりにヒヤアセが・・・
ツバメ役のユキちゃんは、東京ばかりでなく、イギリスやスペインでも活動していた経験があるだけに、演技力はもちろん、伝わりやすい脚本と妥協のない的確な演出は素晴らしかったし、そこにゲンちゃんの曲の良さが相まって、想像以上にクオリティの高い、とても良い作品になったというのは、演劇はシロウトのぼくでも分かります。
王子役はゲンちゃん。演技の経験がほぼ無いとは思えない落ち着いた雰囲気が、心に憂いを秘めている王子にぴったりでした。
出演者は、現時点の演技力だけでなく、この先の広がりや伸びしろにも着目して選ばれた方ばかり。
そして、その出演者全員からは「良い公演にしたい!」という熱意がビシビシ伝わってきました。
その必死な思いは、なんていうか、青春時代の気持ち、とでもいうのかな、そういう懐かしくてアツいものを思い起こさせました。
それにしてもユキちゃんの仕切りには、頭が下がるばかり。
限られた時間で大勢の人間をまとめなければならない。
当然みんなが思い通りに動いてくれないこともあるだろうし、予定がずれこむこともあるでしょう。
お客様へ提供する以上、それなりのレベルに仕上げなければならないだろうし。
でも、常に指示は冷静で、全体の流れや動きを把握して、はっきりOKやNGを出す。
例え演者がNGを出しても、ユキちゃん自身が感情的になりかけても、決してキャストを責めることはない。どうしてNGなのか、その意味をきちんと伝えようとしている。
こんなに気遣いできて、そのうえ毅然としたリーダーには、なかなか出会えないと思うんです。
ゲンちゃんの書く曲はバラエティに富んでいて、引き出しの多さが伺えます。同じ曲調・傾向に陥ることがありません。そして、曲が使われる場面にぴったり馴染むものばかりです。
まさに「珠玉」。
リハーサルの時に出す指示は的確です。頭の中には、組み立てられた状態の曲が鳴っているのだろうと思います。単なる思いでつきはなく、音にしてみると「そういう意図だったんだ」というのがきちんと現れてくる。
またこちらがアイデアを出しても、それについての取捨選択の判断が早く、しかもあとで「そうだよね~」と納得できることばかり。
音楽的な土台がしっかりしていて、とても頼りになる音楽監督でした。
そして、いくら慌てるようなことがあっても、決して声を荒げるようなことはなく、いつもと同じ穏やかな態度で対応しているところは、短気な自分も本当に見習わないとな、と思っています。
バンドのメンバー同士の息はぴったり。
意志の疎通が容易だったし、いつも冗談がとびかっていて雰囲気もやわらか。そしてステージに対する思いが熱い。
なにかあればお互いにフォローしあおう、という心の準備もみんな整っていたと思います。
経験もスキルもたくさんあるふたりとの共演はとても心強く、楽しいものでした。
しかし四人のスケジュールを合わせることが難しかったので、当日までのバンドリハーサルはあまり時間をかけられず。
一抹の不安をできるだけ振り払おうと、当日朝9時集合で、最後のバンドのみのリハーサルを行いました。
当日になって急遽出された指示もあったりで、なかなかハードな体験でしたが、それでも楽しかったなあ。
正直に言うと、ミュージカルって「演技の合間に、唐突に大仰な歌が入る劇」くらいの浅い知識しかありませんでした。
でもこのイベントに関われたことで、それは見事に覆されました。
歌は全然唐突ではなく、入るべきところで自然に入ってくるんですね。
演技力と歌唱力を兼ね備えたキャストの方々、いわばスキーの複合競技選手みたいなものでしょうか。
いまは、山崎育三郎さんや新妻聖子さんら、ミュージカルで活躍している方々をテレビでよく見かけます。こういう方々を応援する気持ちがぼくにも芽生えてきたようです。
われながら現金なもんですね。
2部は歌と踊り中心のコンサート。
多彩な曲と、歌と、ダンスとで楽しんでいただきました。
脚本とにらめっこしながら必死でタイミングどおり音を出さねばならないプレッシャーから解放されての演奏でした。
それでもリラックスしつつ集中力を保っておかねばなりません。油断は事故につながりかねないのです。
しかし適度な緊張感と、キャストさんたちの楽しんでいる雰囲気のバランスがちょうどいい感じだったし、客席がこれまた温かかったので、あちこちから後押ししてもらっているような気持になっていました。
やりきった感をたっぷり味わえて、ぼくは終演後ひそかに幸福感のようなものを味わっていました。
これからも翼のふたりは文字通り羽ばたいてゆくことでしょう。
そうそう、来年の「翼」劇場公演の日取りももう決まっています。
12月1日(土)、場所は岡山ルネス・ホールです。
たくさんの方に「翼」ワールドを体感して欲しいです。
翼
ミュージカル 幸福の王子 & クリスマスコンサート
2017.12.2(土)
西川アイプラザ5Fホール
【翼】
清水ゆき(脚本、演出)
石橋元嗣(音楽監督、作曲)
【出 演】
清水ゆき(ツバメ)
石橋元嗣(王子の像)
長谷川共洋(苦学する若者)
金子みかん(葦の君)
ゆうきごろう(権力者)
英まゆう(おばあさん)
石川未藍(孫娘)
湯浅かなえ(マッチを売る少女)
近藤雅希(ケガをして南へ行くのが遅くなったツバメ)
鈴村忠則(町長)
長谷川克也(マッチを売る少女の父)
【バンド】
石橋元嗣(piano, vocal)
朝田恵利(keyboard, piano, key-harmonica)
次田任徳(drums, percussion)
皆木秀樹(electric-bass, contrabass, keyboard)
清水ゆき(vocal)
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