【Live Information】
あっという間に時間が経ってしまった。
あ~~~楽しかった!
聴き終えた時、満足感のほかに充実感まで味わえるという、濃密な2時間。
日常で流れている2時間の何倍もがぎっしり詰まったような2時間。
栗林すみれ(piano)と金澤英明(bass)のふたりによる、アルバム「二重奏」リリース記念ツアーでした。
栗林さんはここ数年でめきめき頭角を現してきた新星。
金澤さんは、言うまでもなく日本ジャズ界の重鎮にしてトップ・ベーシストのひとり。
金澤さんはいつ聴いても金澤さん。音色も、生み出すグルーブも、歌も、なにもかも。
でも、いつも「あ、こんな風な金澤さんもあるんやなあ」と思わせてくれるんです。「豪放磊落」なイメージばかりではなく、繊細だったり優しかったり。
でも音はいつも凛と、あるいは毅然としているように思うんです。
栗林さんは、ピアノで歌い、語り、感じ取り、喜んでいる。
とても美しいサウンドでした。
言いたいことが指先からピアノに流れ込んでいるようにも思えるし、逆に自分で自分の音に触発されているようにも思えました。
豊かな表情も、とても魅力的でした。
そして、澄んだ綺麗な声で小さく歌いながらのアドリブには、聴いたことのないような響きがあって、うっとりしてしまいました。
このふたりの出す音は、まさに会話でした。
ベースは、ピアノが何をどう語ろうがどこに行こうが即座にそれに反応して、「もっともっと言いたいことがあるだろう、言ってごらん」とあおったり、相槌を打ったり、黙って聞いてあげたり、一緒になってしゃべってみたり。
ピアノはピアノで、周りに誰かがいるとかいないとかは全く気にせず、言いたいことを言いたいだけ言っている感じです。だって信頼しているベーシストがすべて受け止めてくれるのですから。小声でつぶやいたり、急に可笑しさをこらえられなくなったり、こみ上げる感情の波を抑えられなくなったり。天衣無縫とでも言うのでしょうか、それらがごく自然にこぼれ出しているのです。
そして終始緊張感があって、無垢で、どこか荘厳な雰囲気に満ちていました。
なかでも、「I Loves You Porgy」や「Waltz Step」には心底しびれました。
そして、ふたりともアンプラグドだったので、ふくよかな生音で聴くことができました。これも演奏が心に響いたひとつの理由でしょう。
実に清々しい思いのするライブでした。
そこには年齢差など関係のない、ひとりのピアニストとひとりのベーシストが、お互いに愛を込め、敬意を払って、ふたりにしか出せない音楽を創っていた、、、というと大袈裟かな。
でもぼくにはそんな気がしたんです。
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あっという間に時間が経ってしまった。
あ~~~楽しかった!
聴き終えた時、満足感のほかに充実感まで味わえるという、濃密な2時間。
日常で流れている2時間の何倍もがぎっしり詰まったような2時間。
栗林すみれ(piano)と金澤英明(bass)のふたりによる、アルバム「二重奏」リリース記念ツアーでした。
栗林さんはここ数年でめきめき頭角を現してきた新星。
金澤さんは、言うまでもなく日本ジャズ界の重鎮にしてトップ・ベーシストのひとり。
金澤さんはいつ聴いても金澤さん。音色も、生み出すグルーブも、歌も、なにもかも。
でも、いつも「あ、こんな風な金澤さんもあるんやなあ」と思わせてくれるんです。「豪放磊落」なイメージばかりではなく、繊細だったり優しかったり。
でも音はいつも凛と、あるいは毅然としているように思うんです。
栗林さんは、ピアノで歌い、語り、感じ取り、喜んでいる。
とても美しいサウンドでした。
言いたいことが指先からピアノに流れ込んでいるようにも思えるし、逆に自分で自分の音に触発されているようにも思えました。
豊かな表情も、とても魅力的でした。
そして、澄んだ綺麗な声で小さく歌いながらのアドリブには、聴いたことのないような響きがあって、うっとりしてしまいました。
このふたりの出す音は、まさに会話でした。
ベースは、ピアノが何をどう語ろうがどこに行こうが即座にそれに反応して、「もっともっと言いたいことがあるだろう、言ってごらん」とあおったり、相槌を打ったり、黙って聞いてあげたり、一緒になってしゃべってみたり。
ピアノはピアノで、周りに誰かがいるとかいないとかは全く気にせず、言いたいことを言いたいだけ言っている感じです。だって信頼しているベーシストがすべて受け止めてくれるのですから。小声でつぶやいたり、急に可笑しさをこらえられなくなったり、こみ上げる感情の波を抑えられなくなったり。天衣無縫とでも言うのでしょうか、それらがごく自然にこぼれ出しているのです。
そして終始緊張感があって、無垢で、どこか荘厳な雰囲気に満ちていました。
なかでも、「I Loves You Porgy」や「Waltz Step」には心底しびれました。
そして、ふたりともアンプラグドだったので、ふくよかな生音で聴くことができました。これも演奏が心に響いたひとつの理由でしょう。
実に清々しい思いのするライブでした。
そこには年齢差など関係のない、ひとりのピアニストとひとりのベーシストが、お互いに愛を込め、敬意を払って、ふたりにしか出せない音楽を創っていた、、、というと大袈裟かな。
でもぼくにはそんな気がしたんです。
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