ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

MO:GLAの移転と陣中見舞い

2023年06月27日 | Weblog~雑記
【Live Information】


移転を控えていったん店を閉じたライブハウス「MO:GLA」の片付けの陣中見舞いと称して、久しぶりに社長の福武さんと奥様の恵利さんのご夫婦に会いに行きました。


MO:GLAは開店して24年になる、岡山市のライブ・ハウスです。
このお店で、たくさんのひとが大好きな音楽に浸りました。
福武さんご自身も地元に根差して長年活動しているシンガーソングライターで、もちろんお店にも出演しています。
ライブハウスを開くのは福武さんの若い頃からの夢だった、という話を伺ったことがあります。
きっと、いままでにおおぜいの人と夢を分かち合ってきたのでしょうね。
ここがオープンする前日に、ぼくもお祝いの挨拶に伺いました。
それから、ぼくも何度もここで演奏する機会をいただいたのを懐かしく思い出します。



何年前だっけ、ぼくの最後のMO:GLA出演時です。


店内は片付けの真っ最中。
不用品は店内でバザーとして出品、しかも値段はついていないという形、つまり「気持ち」をお支払いすればOKなので、格安で買うことも可能なのです。
なんてナイス&嬉しいシステム❣️


見渡すと、マイク、ピアノ、ギター、ケーブル類、工具類、、、
お宝がいっぱいじゃないか、これは素晴し〜〜💕、福武さんありがとう❣️❣️と深くお礼申し上げたら、
「違わあ、バザーはそっちの机の上にまとめとるぶんだけじゃ❗️」と的確な返答😂
そのバザー机の上に「賽銭箱」と書かれた赤い箱がありました。
なんだか「千と千尋の神隠し」を連想させる雰囲気が漂っている気がして、かなり気に入ったので、「じゃこれ貰います😄」と高らかにお礼を申し上げたら、
「違わあ、それはバザーで買った物の代金を入れる箱じゃあ❗️」と、高校生なみの反射神経で先ほどよりも素早い返答‼️
福武さん、まだまだ若いわ〜😃





ちなみに恵利さんも変わらずキューティプリティでした。
やっぱりおふたりとも、好きなように、楽しく生きているからだろうな~、なんて思ったり。
笑いながらツッコミ合いしたり、すぐに茶々入れたり、相変わらず楽しくていい雰囲気のおふたりでした。


福武さんとは想い出話やら最近の様子やら生き方についてやら、たくさん話ができて良かったな。
内心ちょっとホロリとしたとこもあったりして。
ぼくも近況報告したいことがたくさんあって、それも聞いてもらえたし。


好きなことを全力で続けている福武さんの背中を見ていると、自分も全力でやりたいように生きていく元気が出てきます。
新たなMO:GLAの前途が明るいものでありますように。


.※写真の恵利さんは虚脱状態に見えますが、5秒前までケラケラ笑っておりました😄
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2023年7月のライブ予定

2023年06月24日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



月1日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月2日(日)
  岡山 JORDAN
  JORDANジャズ講座「ジャズ・フロム・デトロイト」
   岡山市北区表町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 皆木秀樹(bass, 講師)、笹倉明子(piano)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月8日(土)①
  岡山 七曲神社
  七曲七夕みたま祭り
   岡山市北区御津金川602 (tel 086-801-3492)
   【出 演】 川上遥菜(vocal)、皆木秀樹(piano)、ブン(bass)
   【料 金】 無料(マルシェあり)
   【演 奏】 19:10~1925(祭り開催時間は17:00~21:00)


月8日(土)②
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 フェリーペ中村(guitar)、クロミツ(violin)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月10日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


月22日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)ほか
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


7月23日(日)
  加古川 喫茶いるか
   加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
   【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal, accordion)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チップ制チャージ、飲食代別途(要オーダー)
   【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)


月29日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)



※岡山 GROOVYはしばらくライブがお休みとなります。

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かぐや姫LIVE

2023年06月08日 | 名盤

【Live Information】


 「今」という時代をさまざまな領域で牽引したり発信する人。
 「リーダー」とか「アイコン」、いまは「インフルエンサー」などとと呼ばれています。
 彼ら彼女らは、テレビやラジオばかりではなく、SNSなどネットを使って大きな影響力を得ていますね。
 ぼくが中学~高校のころはラジオの深夜放送の全盛期で、番組のパーソナリティがある意味テレビタレント以上の影響力を持っていました。パーソナリティを務めていたのは放送タレントだけでなく、ミュージシャン、それもフォーク系のミュージシャンが多かったですね。イルカ、中島みゆき、吉田拓郎、そして南こうせつ。
 どれだけの人たちがリクエスト曲だけでなく、青春の悩みをハガキに綴ったことでしょう。そしてパーソナリティーたちはそれを番組で読み、共感し、時には一緒に怒り、時には親身に相談に乗ってくれた。だからリスナーにとって、ラジオ・パーソナリティーたちはいわば心の兄貴や姉貴、つまり身近な存在だったんじゃないでしょうか。


 中学生くらいになると、ギターを弾き始めるやつらもチラホラ出てきます。
 ぼくの住んでいた倉敷市というところは。、地方都市の中でも多くの人口を抱えていたところでしたが、それでもフォークギターを(コードだけであっても)ガシャガシャかき鳴らすことができるのは、学年でほんの数人でした。そしてそんな程度の腕前でもみんなから「スゲー!」と言われ、それがうらやましくも、まぶしくもありました。自分より先にオトナの世界に足を踏み入れているようにも見えましたね。


 時代は、ちょうどカセットテープ全盛期。
 学校に(もちろん隠れて)ラジカセ(ラジオにカセットテープのデッキが付いているもの)を持ってくる同級生なんかもいました。
 もちろん音楽を聴きたいんじゃない。規則を破ってワルぶるのがスリルがあって面白かったんでしょう。(でしょう、なんてひとごとみたいに言ってるぼくだって似たようなものでした
 彼が学校に持ち込んだラジカセでよくかけていたのが、「かぐや姫LIVE」。
 当時はレコードだけでなく、カセット・テープでも発売されていたんですね。
 「神田川」「赤ちょうちん」が大ヒットし、そして「かぐや姫」の南こうせつがラジオ・パーソナリティーとして支持されていたころでした。


   


 いま聴いてみると、ステージと客席の心的距離がとても近く感じられます。
 「手の届かない大スターを憧れの目で見つめる」というよりも、「身近なアーティストが」「自分の存在を受け入れてくれそう」という安心感や、彼らの歌への共感でいっぱいなのではないでしょうか。
 しゃべりのうまさがまた聴衆の気持ちをオープンにさせるんですね。トーク力は、持って生まれたものもあるでしょうけれど、ラジオで鍛えられた部分もあるかもしれないですね。


 身近に感じる、と言えば、演奏を聴いていると、ところどころで「自分もギターを弾いてみよう」と思わせられるんですよね。
 「加茂の流れに」の、箏のようなイントロ。
 「神田川」のイントロは、シングル・レコードではバイオリンが奏でているのですが、このライブ・アルバムではマンドリンのトレモロ奏法のようにフォーク・ギターで弾いています。これがまた真似したくなるんです。
 それから、「あの人の手紙」のストロークとか。
 「あの人の手紙」なんか、いまでは驚くようなテンポではないですが、当時はあの速い(と思っていた)テンポで16分音符を刻んでいるのがカッコよくて。でも、至難の技だとも思っていたんです。
 このアルバムでギターを弾いているのは、名手・石川鷹彦さん。
 実に表情豊かで、情感あふれる演奏です。「加茂の流れに」など、和服姿の女性が川べりを散歩しているイメージがすぐに頭に浮かんできます。
 ピアノの栗林稔さんは、当時「最高の」とも言われたスタジオミュージシャン。
 そしてドラムには、なんと村上"ポンタ"秀一さんです。なんともツボを心得たドラミングです。
 このサポート・バンドは単なるフォーク・ロックだけではなくて、時にはロック・テイストだったり、時にはリリカルだったりと、曲をどうにでも形作れるんですね。音楽性豊かな、いいバンドですね。


   


 南こうせつのよく通る高い声は、いつもほんのり温かみを帯びています。それは優しさや、明るさや、生きている喜びとなって聴いているぼくらを元気にしてくれます。
 しかしいったん悲しい歌を歌うとなると、その声からは悲しみがほとばしり、時には感情を露わにした声は強く大きくなります。そして聴く人の心の痛みを分かち合ってくれるのです。


 当時もかぐや姫の歌詞の内容で涙した人は多かっただろうと思うけれど、いま聞くと、自分の過去と重なることもあったりして、新たな感慨が生まれるんです。
 そしてやっぱり涙がこぼれそうになる。
 その涙には、悩み多き青春時代を思い出して懐かしむ涙も含まれているんですね。


   


◆かぐや姫LIVE
  ■リリース
    1974年9月15日
  ■歌・演奏
    かぐや姫
  ■プロデュース
    佐藤継雄
  ■録音メンバー
   <かぐや姫>
    南こうせつ(guitars, vocals)
    伊勢正三(guitars, vocals)
    山田つぐと(contrabass, vocals)
   <サポート・ミュージシャン>
    石川鷹彦(acoustic-guitar, electric-guitar, banjo, flat-mandolin)
    栗林稔(acoustic-piano, electric-piano, organ)
    大原茂人(organ, mellotron)
    武部秀明(electric-bass)
    村上秀一(drums)
  ■録音
    1974年7月21日、7月23日 京都会館、大阪厚生年金会館
  ■収録曲
   SIDE-A
    ① うちのお父さん(作詞作曲 南こうせつ)
    ② 僕の胸でおやすみ(作詞作曲 山田つぐと)
    ③ ペテン師(作詞 喜多条忠、作曲 伊勢正三)
    ④ 加茂の流れに(作詞作曲 南こうせつ)
    ⑤ 君がよければ(作詞作曲 山田つぐと)
    ⑥ カリブの花(作詞 山田つぐと、作曲 南こうせつ)
    ⑦ 22才の別れ(作詞作曲 伊勢正三)
   SIDE-B
    ⑧ 妹(作詞 喜多条忠、作曲 南こうせつ)~海(作詞 水谷みゆき、作曲 神山純)
    ⑨ 星降る夜(作詞作曲 南こうせつ)
    ⑩ 置手紙(作詞作曲 伊勢正三)
    ⑪ 眼をとじて(作詞作曲 山田つぐと)
    ⑫ あの人の手紙(作詞 伊勢正三、作曲 南こうせつ)
    ⑬ 神田川(作詞 喜多条忠、作曲 南こうせつ)   
  ■チャート最高位
    1974年 週間アルバム・チャート オリコン1位
    1975年度年間アルバム・チャート オリコン5位
    1976年度年間アルバム・チャート オリコン33位

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ロックが響く初夏の街角

2023年06月06日 | Weblog~雑記
【Live Information】


 雨上がりの翌日の眩しい光を浴びつつ、初夏の風に吹かれながら、岡山市中心部を南北に流れる西川に沿って歩いていると、聞こえてきたのはギターをかき鳴らす音。
 西川の橋の上の東家でロック・サウンドを放っていたのは、顔なじみの田辺くんら、知る人ぞ知る岡山のR&Rバンド「ブルドッキング・ヘッドロッカーズ」。
 ゆるく、でも熱くロックしている。


     

     


 きっとガキの時分のまんまの感じなんだろう。
 無邪気に、やりたいようにロックしている。それが「熟したワルガキ」って感じで、嬉しくなってしまう。
 思わずブルーハーツとか、ARBとか、清志郎さんとか、そして田辺くんの黒のレスポール見て鮎川誠さんなんかを思い浮かべちゃった。
 それに、ベーシストの佇まいがなんて「ロッカー」な雰囲気!シブくて野性味があって、めちゃカッコよかったからつい写真をたくさん撮ってしまったよ。


      

     


 西川のキラキラした水面を見ながらのんびり聴いていたらいい気分になったので、用事があったにもかかわらず結局最後まで聴いてしまった。
 通りすがりの人も足を止めて楽しんでた。
 熱いハートっていいね。


     

     

     


 そのあと事務手続きの必要があったので、それを済ませたあとは久しぶりの焼肉。
 焼肉の炭火で今度は自分が熱くなったよ。(この年でまだご飯の大を2杯いけた


     
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