ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

夢伝説

2010年06月27日 | 名曲

 
 世間の話題はサッカーと参院選。
 サッカーには普段興味がないので、Wカップの時だけニワカと化すのが抵抗あって、とくに肩入れもしてません。単純にプレーで感動できればいいので、「国威発揚」的扱いにも激しく抵抗があるヒネクレ者のワタクシです。
 むしろ、「はやぶさ」の扱いの小ささに大きな疑問を持っているんです。あれ、凄まじく偉大な出来事ですよね? ネット上で擬人化された「はやぶさ」の物語を読んで激しく感動しています。最後の力を振り絞って撮影した母なる地球の映像には心が動かされました。
 参院選は・・・、、、民主はもういいわ・・・どっか行って欲しい(T-T)
 

 ところで、また散財してしまった・・・(汗)
 携帯電話の機種変更と夏用の替えスラックス(パンツ、と言うの?)3本+Yシャツ+ネクタイ。
 相変わらずのCDあさりに、暑さとともに欠かせぬアイスクリームとコーラの買い置き(子供か・・・)。


 携帯はですね~、あちこち傷んできて使用に差し支えが出始めたのと、仕事上とっさに写メを活用することがままあり、画素数のレベルをもっとあげたかったので、思いきって買い替えたのです。
 今はデジカメ並みの1200万画素というのがあって、ビックリ!でも、さすがにそれは財布に優しくなかったので、800万画素の、ひとつ前のモデルで手を打ちました。
 色は夏らしく薄~い、水色っぽいパステルカラー。ただし冬はより涼しく感じるかも・・・。


 先月末に、職場で「クールビズを徹底させましょう」的な文書が回ってきたのです。例えば、「極力ネクタイするな」とか。ネクタイする→暑い→冷房を強くする→電力の消費→エコでない、ってことですかね。でもぼくは単なるオシャレとしてネクタイをするのが好きだし、今の時期Yシャツだけだと味気なくないですか?それに男性のファッションからネクタイを取ったらつまんないと思うし・・・。だもんで、堂々と「冷房はいらんからしたい時にネクタイさせてもらいますっっ」ということにしています。
 という訳で、今日は夏用のスラックス(パンツとも言うん?ズボンとは言わんな、最近は・・・)やらシャツやらネクタイやら買い込んだワケです。
 でも、ネクタイしてるのを見ると暑苦しく感じる人もいるのかな。。。
 あ、そうそう、最近は「Yシャツの下にTシャツを着るとダサいorオッサンくさい」とかなんとかというのを何かで聞いたんだけど、どうなんでしょう・・・。ま、オッサンだからいいんですけどね(^^;) 
 一応お店のスタッフに聞いてみたら「なんら問題ないですよ。むしろ素肌にYシャツを着る方が不衛生です」ということでした。明日からも堂々とTシャツを着たいと思います(^^)


 さて、話題はなんの脈絡もなく「夢伝説」へ飛びます。前ふりもな~~んもなし(^^)
 
 
  最近、朝イチでiPodを聴く時、立て続けに2曲好きな曲がかかったりなんかすると、なんだかいいことがありそうな気がするんです。なかでもこの「夢伝説」がかかったら、たちまちウキウキ♪

 イントロは無機質なキーボードの刻む単調なリズムだけなんですが、なぜか何事かが起きそうなワクワク感があります。
 歌が始まると、とにかくメロディーの良さに引き込まれます。歌詞がまたメロディーにうまーく乗っかってるんだな~
 根本氏の歌は、なんていうか、自分の全てを振り絞っていて、しかもあったかいですよね。血が通っているし、ストレートに感情が伝わってくる感じ。(・∀・)イイ!
 ギター・ソロがこれまたカッコイイです。限られた小節内で、最大限に語りたいことを語り尽くしているんじゃないでしょうか。出だしからして気持ちがほとばしっていますよね。


     
     根本 要(vocal, guitar)


 この曲って、スターダスト・レビューの5枚目のシングルで、カルピスのCMに使われてブレイクしたんですね。「もしこの曲のヒットがなければスタレビは終わっていた」とは、ヴォーカルの根本氏の言葉です。
 小林幸子さんの一番好きな曲がこの「夢伝説」だというのも知られた話みたいです。


 今日も車の中で「中央フリーウェイ」と「夢伝説」でノリノリになってしまいました。あんまり大きな口を開けて歌っていると対向車から丸分かりなので、三流の腹話術師みたいな口の動きで歌ってましたよ(^^;)


[歌 詞]


◆夢伝説
  ■歌・演奏
    スターダスト・レビュー
  ■シングル・リリース
    1984年5月25日
  ■作詞
    林紀勝
  ■作曲
    根本要
  ■編曲
    スターダスト・レビュー
  ■収録アルバム
    TO YOU -夢伝説- (1984年)
  ■スターダスト・レビュー
    根本要 (vocal, guitar)
    柿沼清史 (bass, vocal)
    三谷泰弘 (keyboards, vocal)
    寺田正美 (drumas, vocal)
    林正勝 (percussion, vocal)




    

コメント (12)
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鉄道員(ぽっぽや)

2010年06月06日 | 映画
 
 気づけばいよいよ6月。梅雨手前の束の間の時間を晴天が明るくしてくれています。
 しかし相も変わらず、仕事に追われて家ではグッタリな日々が続いています。それはそれで充実はしているんですが、ドクターからは「脳が『体は元気』と感じているのは錯覚なのに、エネルギーだけがどんどん消費されている状態。要注意!」だとクギを刺されてしまいました。「10リットルの壺に12リットルの水をムリヤリ注ぎ込んでいる状態」とでも言ったらよいのかな・・・。とにかくよくない兆候がハッキリしてきているみたいなので、またブッ倒れないうちに自重します(-д-;)


 昨夜は高倉健さんの「鉄道員(ぽっぽや)」を観ました。
 土曜出勤だったので、帰りにレンタルショップに寄って、久しぶりにDVDを漁ってみたんです。ほかに借りたのは、「ホテル・ルワンダ」、「レオン」、「デトロイト・メタル・シティ」などなどです。
 月曜は代休なので、ゆっくりDVDに浸かろうっと(^^)。


鉄道員(ぽっぽや)
1999年 東映
 監督…降旗康男
 原作…浅田次郎
 出演…高倉健
    大竹しのぶ
    広末涼子
    小林稔侍
    田中好子
    吉岡秀隆
    奈良岡朋子
    安藤政信
    志村けん        etc...


※多少ネタばれあります


 「鉄道員(ぽっぽや)」には泣かされたな・・・。筋は通っているが、不器用で無骨な役柄の多い健さん。ここではさらにウェットな雰囲気も醸し出していて、いっそう健さんの魅力が増した、って感じです。
 広末涼子(雪子)の作った料理を口にした時の「うめぇなぁ~・・・」という、たった一語のセリフから万感の思いが伝わり、俳優生活50年の間に培った、熟成された香りを感じることができました。
 無邪気な、しかし大人びてきた雪子とのうたかたの再会は、切なすぎます。
 最愛の父をそっと見守り続け、「ぽっぽや」としての父の生き方を認めている雪子の気持ちに、抑えることができずただこぶしで目をぬぐい続ける乙松(健さん)。内心では、愛する雪子を早くに逝かせたことの後悔が澱のようにたまっていたのですね。
 「男の生き様」とか「父親という存在」に対して一部複雑な思いを持つぼくにとっては、乙松(健さん)を取り巻くシチュエーションというか、プロットの中に、いくつも思い当たるところがあって、途中からは涙が止まらなくなってしまいました(でも基本的に今では父には良い感情しかないですね)。


 この健さんの感情の動きというか、演技力をいっそう浮き彫りにしているのが周囲の人たちだと思います。親友の小林稔侍や妻の大竹しのぶを始め、奈良岡朋子、吉岡秀隆、安藤政信、田中好子などなどの、気持ちのこもった一挙手一投足が作品を引き締め、重みを与えているような気がします。
 全体的に、丁寧に、そして愛着をもって作られた映画だと思いました。たぶん日を置いたらまた観たくなるだろうなぁ。


 

 さてさて、切ない話のあとは楽しい演奏を・・・
 ごくごく一部で(^^;)楽しんで頂いているようなので、かつての有末佳弘さんとの演奏をまたupしてみたいと思います。
 これは2003年12月の、加古川市での「有末佳弘ライヴ」で、ステージでのトリに使われた「オール・オブ・ミー」という曲です。
 「オール・オブ・ミー」は、ジャズをかじったことがある者ならば誰しも一度は演奏に参加したことがあるであろうという、スタンダード中のスタンダード。初心者から上級者にまで幅広く愛されています。ライヴ最後ということでヴォーカル・セッションみたいになっていて、4人のヴォーカリストが入れ替わり立ち替わりで歌っています。ちなみにワン・コーラス目とラスト・コーラスを歌っているのは、関西のベテラン・ジャズ・シンガーであるボンビ柿本さん。安定した歌唱力と気さくで穏やかな人柄の、誰からも愛されているお方です。俳優として舞台やテレビでも活動されており、またヴォーカル講師としても厚く信頼されています。
 クロージングでメドレー風に演奏されているのは「帝王マイルス」の作としてもとみに知られている「マイルストーンズ」です(「一里塚=マイル・ストーン」と「マイルスの音=トーン」をかけたシャレ)。
 ドラムの杉江稔さんは一時は「関西屈指」とも言われた名手です。強力なグルーヴをたたき出します。
 前述してますが、このテイクはライヴのクロージングだったので、会場はかなり盛り上がっていました。そのせいか、演奏は精度というか、緻密さよりも、雰囲気をさらに盛り立てつつ自分らも弾けることを優先している、とでもいったら良いでしょうか。
 曲の出来よりも、曲の成立過程の生々しさが未だに伝わってくるんだけど、いかがでしょう?


「オール・オブ・ミー」 2003年12月17日 加古川市にて
piano…有末佳弘、bass…MINAGI、drums…杉江稔 vocal…ボンビ柿本 etc...





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コメント (2)
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