いまさら聞くに聞けないこと。
こうだと思い込んでいたことが、実は全然違っていたこと。
いまだにあるんです。
「OLEO」(オレオ)というタイトルの曲があります。
ジャズ界の伝説的なサックス奏者、ソニー・ロリンズが作った曲ですが、同じ名前のクッキーもありますね。
黒いクッキーの間に白いクリームがサンドされていることから、
『黒人と白人が一緒に創り上げているのがジャズという素晴らしい音楽。それならば黒人と白人の間にへだたりのない世界だって創り上げられるはず、というメッセージが込められている』
という話をずっと前に聞いて、「おお、なんといい話
」と感激したものです。
さらに後日、その話をあるジャズ・ライブでのミュージシャンによるMCで聞いて、すっかりそういうものだと思っていたある日のこと。
スーパーのお菓子売り場でオレオが目にとまりました。
久々に買って帰ろう
と手に取ると、ふとただならぬ違和感を感じたのです。
なんだろう、この胸のざわつきは。。。
じっとパッケージを見ているうちに、ハッと気づきました。
スペルが、「 O
R E O 」になっているではないか
おい〜〜〜〜
そう、「オレオ」と人種差別に対するメッセージとの間には、実はまったく関係がなかったのでした
いままでもっともらしい顔で「オレオという曲はですね・・・」とアツく語ってきた自分〜
もうひとつ。
吹奏楽団は、俗に「ブラス・バンド」ともいいますね。
金管楽器+木管楽器+打楽器(+コントラバスが加わることも多い)の編成です。
金管楽器は、トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニウムですが、金属製のサックスとフルートは木管楽器に分類されます。
このあたりがすでにややこしい話なのですが。
とにかく、高校時代に「金属製の楽器=ブラス」となんとなく思い込んでしまっていたんです。
先日、サックスのゆかちゃんと共演したとき、なにげなく「サックスの材料ってなんなん?」と尋ねてみました。
さすがサックス奏者だけあって、「銅と亜鉛の合金ですよ」とすぐ答えてくれました。
その割合は、銅70%、亜鉛30%だそうですが、この銅と亜鉛の合金の名称が「ブラス」だったんです。
日本語でいうと、「真鍮」。
これはサックスだけでなく、トランペットやトロンボーンなど多くの金管楽器の材質なんですと。
つまり、細かい違いですが、ブラス=金管楽器、ではなくて、真鍮製の楽器、ということなんですね。
銅70%に亜鉛30%の合金といえば、ほかになんかあったなあ・・・
と考えて、ハタ
と気がつきました。
5円玉なんですね。(銅60~70%、亜鉛30~40%)
世の中に5円玉が足りなくなったら、サックスやトランペットを供出させられる世の中が、、、
来ないかwww
サックスを見て「大きな5円玉を吹いとんなあ」と思ってしまったらあまりに夢がなさすぎますので、これからは5円玉をサックスの兄弟だと思って大事に使うことにします