ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

届いたCD

2006年10月28日 | 随想録

 
 どういう具合かここ何週間か、いわゆるプログレッシヴ・ロックが聴きたくてしかたがない。プログレを聴きたくなる時の精神状態ってどんなものだろう。ハイでないことはたしかだ。今はギンギンのロックや甘いポップスを聴くと、なぜかとても疲れる。どちらかというと神経はダウンの状態である。


 それはともかく、プログレの中でも、ピンク・フロイドとキング・クリムゾンをよくかけている。とくにキング・クリムゾンがよくCDのトレイに載っている。今わが家にあるのは「クリムゾン・キングの宮殿」「ポセイドンのめざめ」「リザード」「レッド」の4枚。これを繰り返し聴き続けたので、今度は未だ持っていないアルバムを聴きたくなって、Amazonで買ってみた。


 購入したのは「アースバウンド」「太陽と戦慄」「アイランド」「暗黒の世界」の4枚。これらがメール便で届いた。
 ぼくは、時代遅れかもしれないけれど、音楽はだんぜんお皿(CD)購入派である。理由はいろいろあるが、結局、ダウンロードしたのでは買った気になれないからだ。その理由のひとつに、買ったCDの包装を解く時のワクワク感を味わうのが好き、というのがある。
 今日も郵便受けに入っていた包装を見た瞬間、なんとも言えない楽しい気分になった。さっそく部屋に持って入り、封を開ける。丁寧に梱包されているのをひとつひとつ開く時の期待感。


 さっそくCDをトレーに載せ、コーヒーを飲みながらキング・クリムゾンを味わう。「アースバウンド」「太陽と戦慄」「アイランド」「暗黒の世界」の順に聴いてゆく。聴きながら、ライナー・ノートを取り出して読みふける。これもCDを買った時の楽しみのひとつだ。ぼくはライナーの内容をもっともっと充実させて欲しいと思っている。優れたライナー・ノートはリスナーをさらに刺激してくれると思うからだ。


 新しいCDを手にした時に味わうのは音を聴くことだけではない。楽しさは、それが届くまでの期待感、包装を解く時のはやる気持ち、面白いライナーに接した時などにもある。これらのささやかな喜び、何度味わってもいいものだ。


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コメント (14)
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