【Live Information】
12月2日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 クロミツ(violin)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 チャージ500円+飲食代
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
12月9日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 クロミツ(violin)、フェリーペ中村(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 チャージ500円+飲食代
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
12月10日(日)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal, accordion)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 チップ制チャージ+飲食代
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
12月11日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 チャージ1500円+飲食代
【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)
12月15日(金)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 080-5230-4240)
【出 演】 クロミツ(violin)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 チャージ2000円+飲食代
【演 奏】 17:00~ (2回ステージ)
12月19日(火)
西宮 スリーコーズ
西宮市櫨塚町1-14 光永ビルBF (tel 0798-55-5184)
【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 チャージ3300円+飲食代
【時 間】 開店18:30 開演19:30 (2回ステージ)
12月23日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 チャージ500円+飲食代
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
12月30日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 新宅巧治郎(trumpet)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 チャージ500円+飲食代
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
雨も降り出したし、3連休あとの月曜だし、あたりにはまったくひと気のない夜でした。
実は、うちのお店はちょっと分かりにくいところにあるのです。
フラビオさんは、迷いながらも「ようやくたどり着いた!」と思ったら、いきなり看板の灯が消えてドアが開いたので、少々うろたえたんだそうです。
いや~、申し訳なかった💦
すぐに中に入ってもらいました。
注文を聞いて、ステレオの電源を入れると、たまたまCDデッキのトレイに載ったままだった大西順子さんのアルバム「WOW」がかかりました。フラビオさんは、「これ誰 すごくいい、カッコいい」。とても気に入ったようでした。
でもフラビオさんは仕事で日本に来ているそうで、日本語は上手。
ピテルさんも日本が大好きで、大学で日本語を学んでいて(吉本ばななの日本語の文庫本を、勉強のため一日1ページずつ苦労しながら読んでいるそうです)これまた日本語が上手。
自然に話し始めるふたり。
日本人同士のような、「あ、どうも」「いえいえどうも」なんていう「垣根を取っ払わなくては」感がないんですね。
しかしふたりの会話は、英語と、なんだろう、英語ではない言葉も聞こえるような。。。
それをリスニングの試験のような気持ちで必死に聞くぼく。
そして始まる深夜のセッション。
もしかしたら「サボるんじゃないよ」と、神様が仕組んでくださったのかもね。
【Live Information】
岡山市にある単館系映画館「シネマクレール」。
大手配給会社に属していないので、スターが煌めいているような映画はあまり見かけませんが、予告編や掲示されているポスターを見ると思わず興味をそそられる文芸作品や社会派作品が多く上映されています。
音楽系映画が多いのも特徴で、いままでミシェル・ペトルチアーニ、エリック・クラプトン、ホイットニー・ヒューストン、アレサ・フランクリンなどなどのドキュメンタリー映画を観ました。
先日は、1960年代末期から70年代前半にかけてロック界を席捲したクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのドキュメンタリー映画「トラヴェリン・バンド」(しかも後半はロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ!)が上映中(しかも期間はわずか一週間!)だったので、なんとか最終日に観に行ったのです。
ところがですね、生活のリズムが夜型になったことによる寝不足というか、とりあえずは休みなしでお店を開けている日ごろの疲れというか、それやこれやが真っ暗な映画館の中にいると睡魔と化してやって来るんです。いつの間にか意識は消え失せ、たびたび目は覚めるんですが、おそらく合計すると全編の半分近くはうたた寝してしまったんです
ああ。。。
でもその時の予告編で、キャロル・キングのライヴ映画が来るのを知って狂喜乱舞!
まあ実際は狂っても踊ってもいないのですが、これは絶対観なければ、と心に誓ったのでした。
「ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラル・パーク」は、1973年5月26日(土)に、ニューヨークのセントラル・パークで行われたキャロル・キングのフリー・コンサートの模様が収められた、ドキュメンタリー映画です。
1971年2月に発表したアルバム『つづれおり』が大ヒットして世界的な人気シンガー・ソングライターとなったキャロルは、生まれ育った街ニューヨークで、いわば凱旋コンサートを行いました。「故郷への恩返し」だったそうです。キャロルの故郷は、セントラル・パークから約20kmほどしか離れていないブルックリンなのです。
当時ほとんどライヴを行っていなかったキャロルの、それも無料ライヴということもあって、集まった聴衆は、実に推定10万人以上。
ライヴは2部構成です。
1部は、キャロルのソロ・パフォーマンス。おもに『つづれおり』からの選曲です。
2部は、バンドを従えて、このコンサートの数ヵ月後にリリースされる予定の新作『ファンタジー』の収録曲を演奏しています。
バンド・メンバーは、当時の夫君のチャールズ・ラーキー(ベース)をはじめ、ハーヴィー・メイスン(ドラムス)、デヴィッド・T・ウォーカー(ギター)、トム・スコット(サックス)など錚々たる面々が名を連ねています。
しかしキャロルって、なんてチャーミングなんでしょう。
歌っている時のひたむきな表情。
歌い終わって聴衆に向ける人懐っこい笑顔。
例えば、高校の時に同じクラスにこんなコがいたら、きっと好きになってしまうな。
単なるラブ・ソングだけでなく、生きているからこその悩み、つまずき、孤独に共感し、手を差し伸べてくれるような歌詞。
だからこそ聴衆は安心して自分の素直な気持ちを委ねられるのでしょう。
崇め奉ったりひれ伏したり、そんな絶対的な上下の関係ではなく、そっと後押ししてくれたり、気持ちを共有してくれている気がするからこその、穏やかな聴衆の顔、顔、顔。
それにしても、ヴォーカリストとしてのキャロルも、とても素晴らしかったです。
エネルギッシュで、ロック・ヴォーカリストのような面も観ることができました。
でもやっぱり、彼女の「歌」は、彼女のオリジナルな「歌」なんですね。
もともと作曲者だったキャロルが作るデモ音源には、キャロル自身による仮の歌が入れられていましたが、それが関係者のあいだでは高く評価されていたそうです。
しかし当時のキャロルは歌うことに対しては興味がなく、いや、もっと言えば嫌がっていたそうなのです。
その彼女に強く歌うことを勧めたのが、ジェームス・テイラーです。
ジェームスは、彼のツアーのピアニストにキャロルを起用しましたが、キャロルの出身大学でのライヴの時に、ステージ上で「キャロルはこの大学の出身なんだ。そのキャロルにこれから1曲歌ってもらおう」と突然紹介されてしまい、仕方なく歌ったんだそうです。そしてこれがヴォーカリストとしてのキャロルのスタートになったのです。
キャロルとジェームスが親友であることは有名な話で、ふたりは今でも変わらぬ友情で結ばれています。
『君の友だち』を歌う前に、「ある人に捧げます」とアナウンスしたキャロルにすかさず飛んだファンからの声が、「ジェームス・テイラー!」
思わずニヤリとしてしまいました。
客席からは、「愛してるよ」とのファンからの声も。
それに対して、「わたしも愛してるわ」と応えるキャロルの優しい表情が、とても印象的でした。
『ロッキー2』で、試合後のリング上でインタビューに答えるロッキーに飛んだ「愛してるぞロッキー」の声に、「おれも愛してるぞ」と応じた場面が思い出されましたね。
ステージから離れたところからキャロルに花束を渡そうとする少女。
「ちょっと遠くて届かないね」とのキャロルの声に、聴衆の手から手へとリレーされてステージに届けられた花束。
ステージも客席も、愛に覆われています。
微笑ましくも、ちょっぴり感動しちゃいます。
そしてこの雰囲気が、コンサートの場面全体を通じて、静かに、温かく流れているような気がするのです。
◆キャロル・キング ホーム・アゲイン
ライブ・イン・セントラル・パーク/Home Again:Carole King Live in Central Park
■2023年アメリカ映画
■配給
ディスクユニオン
■製作
ルー・アドラー
ジョン・マクダーモット
■公開
2023年11月3日(日本)
■監督
ジョージ・スコット
■バンド・メンバー
キャロル・キング(voval, piano)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
クラレンス・マクドナルド(electric-piano)
デヴィッド・T・ウォーカー(guitar)
チャールズ・ラーキー(bass)
ハーヴィー・メイスン(drums)
ボビー・ホール(percussions)
トム・スコット(sax)
マイク・アルトシュル(sax)
ジョージ・ボハノン(trombone)
ディック・ハイド(trombone)
ジーン・ゴー(trumpet)
オスカー・ブラシアー(trumpet)
■上映時間
79分
【Live Information】
先週金曜のこと。
早い時間はお客さんもおらず、付き出しを作ったり、コントラバスの練習をしていたときにふと気づいた着信履歴。
地元の先輩ミュージシャン、トランペッターの三村さんからです。
折り返し電話すると、すぐにお店に現れました。
「もうちょっとしたらクワマンさん来るから」
クワマンって、桑野信義さんのことですよね。
シャネルズ(のちのラッツ&スター)のトランペッター、『志村けんのバカ殿様』で家老を演じたあの桑野さんですよね。
ぼくはちょっと構えたところがあって、有名人がいても全然キャーキャーワーワーならないし、なんなら近くに来られると「お願いこっちに来ないで~」と逃げたくなってしまうんです。
でも興味がないわけでもないし、いい加減年も取ったので、店主としてちゃんとした対応をしなくちゃ、と心の準備はしておりました。
そして桑野さん到着です。
ドアを開けて入ってくるや、きちんと立ち止まって軽く、でも折り目正しく「こんばんは」と一礼されました。
こういう状況で、しかもお客として来られてこんなにちゃんと挨拶される方をとてもとてもとても久しぶりに見ました。
もうそれだけでぼくの心の扉はフルオープンです。
たまたま近くにいた音楽仲間が遊びに来てくれました。
桑野さんたら最初からとてもフレンドリーで、すぐにみんなと打ち解けました。
みんなの名前を聞いて、すぐ愛称(サッちゃんとかクロちゃんとか)で呼ぶんですけれど、ふと気づくと桑野さんって分け隔てなく声をかけているんです。
ぼくの経験だと、友人同士でもだいたい6人くらいになると宴席がふたつ(あるいはそれ以上)に割れちゃうんですね。そのうえ席が近い人とだけとか、気に入った人だけと話す人がほとんどなのですが、桑野さんってまんべんなくみんなに声をかけてるんです。
桑野さんが大きな病気をされたことはニュースなどで世間に広まっています。
うちの先代も、部位は違うけれど同じ病です。
お店を受け継いだ経緯を話すと、桑野さん、「今からママここに来れないかな」
元気づけてあげたい、と。
電話してみると、さすがに夜も遅かったので「今夜はちょっと行けないわ~」とのこと。
そこで桑野さんに電話を代わってもらいました。
「頑張らなくていいんだよ」とか
「一緒に治していこうよ」という言葉が漏れ聞こえました。
「『自分のことよりも』っていう方なんだなあ」と思ったら、ちょっと胸があつくなってしましましたよ。
そして、ミュージシャンが集まればセッション・タイムです。
秋なので、「枯葉」からスタート。
「酒とバラの日々」をやって、ブルースをやって。
少人数でトランペット2本なんてあんまり体験でない編成なので、もうワクワクです。
桑野さんのトランペット、艶のある音色で、とっても歌うんです。
バップ色の濃い三村さんと個性の違いがはっきりしていて、すごく楽しかった。
締めは、「おれ歌おうかなあ」。
「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌う桑野さん。
これがまた上手くって、ウェットで、情感たっぷりなんです。
「架空楽団」結成以来のメンバーで、ムーンライダースやあがた森魚、佐野史郎、鈴木茂などなどとの共演経験もある地元の名物歯科医・黒瀬さんがずっとギターを弾いてくれました。
一緒に来てくれたサッちゃん、タカちゃん、モトちゃんも終始盛り上げ盛り上げられ。
こんなサイコーに楽しいセッションって、あんまり記憶にないなあ。
店ごと明るい雰囲気にしてくださった桑野さん。
「人」に感動したのっていつ以来だろう。
もういっぺんに大ファンになりました。
「今度はライブしたいね」だって。
実現しないかな。
したらいいなあ。
廣田神社へ行った翌日にこのできごと。
いろいろお世話になっている方に、「感動したんですよ~」とこの話をすると、ニコニコしながら、
「それは偶然じゃないよ、きっと。気持ちを浄化したり前を向いて行けるように廣田さんが桑野さんを遣わせてくださったんじゃないかな。」
あながち冗談には思えなかったな。ぼくもちょっとそんな気がするんですよね~
『 アブラの王様〜岡山編 』 | 桑野信義&MASAオフィシャルブログ ボクらのじゆうけんきゅう おわらないなつやすみ Powered by Ameba (ameblo.jp)