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音楽の世界に片足を突っ込んだばかりの頃。
ぼくにとって大先輩にあたる方から唐突に質問されました。
「お前なあ、『青春』っていつ終わるか知ってるか?」
「青春」って、単に若い時のことだとしか思っていなかったぼくは、質問の裏に何かが隠されているのかも、と訝しみながらも、あいまいに「30歳くらいですか・・・?」と答えて「アホか!」と一喝されたことがあります。
「青春っていうのはなあ、本人が終わったと思う時に終わるんだ!だから70歳を過ぎても青春の人もいれば、18歳でも青春が終わっとるヤツもいるんだ!」
この日以降、この言葉を忘れることなく生きてきて今日に至ります。
ぼくはまだ青春時代にいるのでしょうか。
年齢を重ねるにつれ、「落ち着き」「分別」「常識」などなど、いろんなことが備わってきます。まあ、こういったことは多少なりともぼくの身にもついてきてはいます。
でも反面、突飛なこともしなくなるし、後輩たち(という人種もいつの間にか周りにたくさん存在しているみたい)からある程度はお手本とされ、薀蓄なども語るようになり、だんだんと保守的になって行くようです。
それが良いのか良くないのかはともかく、青春を遠い昔のことのように語られるとつい「でもぼくは違う!」と言いたくなる自分もいます。
若さにしがみついているわけではないし、10代・20代の人たちに無用の嫉妬をしているのでもない。ただ、青春時代の頃のように、何かに挑むことをやめたくはないんですね。
自分の寿命はいつ終わるのかは自分では知ることができない。
ならば生きているうちにやりたいことはやり、会いたい人には会う。他人から見れば迷惑かもしれないこの無分別で行き当たりばったりな気持ちはまだまだ失くしたくないのです。(食べたいものを食べる、というのは、今はお腹周りがキケンなので(^^;)ちょっと遠慮しときます)
同世代の人たちを見れば、みんなぼくよりオトナに思えてしかたありません。
大人げないと思われても、いまだに涙が出るほど悔しい思いをすることもあるし、対抗意識だかなんだかよく分からない余分な嫉妬心もある。
でももっと前へ、遠くへ進みたいだけなのです。
そこへたどり着いて、今まで知ることができなかった新しい世界を見てみたいのです。
そして最期は、全力を尽くせたことの達成感をじっくり味わいながらこの世界に別れを告げたいのです。
そのためには、目の前のことに最善を尽くしつつ、高い目標や夢を持っていたいと思う今日この頃なのでした。
いろんなものを見て、いろんな人を好きになって、いろんなものに心を動かして、いろんなことを体験して、いろんなことを考えて。
ぼくはまだまだ青春時代を過ごしていたいです(^^)
(若作りもがんばらなくては)
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