ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

2018年10月のライブ予定

2018年09月29日 | 演奏スケジュール
                             ♪広島がセ・リーグ3連覇。セ・リーグで3連覇したのは、昨年までは巨人ただ1チーム。


【Live Information】



 10月5日(金) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、秋山もへい(sax)、まいける富岡(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 10月7日(日)
  喫茶壱番館 ジャズライブ 
  岡山 喫茶壱番館
 (岡山市北区表町3-9-22 tel 086-221-7721)
  【料 金】2500円(ドリンク代別途)
  【時 間】14:30開場 15:00開演
  ♪15:00~ UKOT [河田行一郎(drums)、岡本孝司(bass)、内村奈実(keyboard)、角田りえ子(vocal)]
  ♪15:50~ 山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  ♪16:40~ 藤原和泉企画withBG [山本俊(guitar)、藤原和泉(vocal, piano)、佐藤ヤスオ(bass)]


 10月11日(木) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪皆木秀樹(bass) ほか
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 10月20日(土)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】18:30~ (2回ステージ)


 10月21日(日)
  岡山JORDAN
 (岡山市北区表町2-5-23 ニュー表町プラザ2F tel 086-237-2012)
  JORDANジャズ講座 『秋の夜長に聴くジャズと言えば』
  ♪皆木秀樹(bass, lecturer)、MISA(piano)
  【料 金】1500円+別途ドリンク代
  【時 間】開店17:00、開演18:00~ 
 
 
 10月24日(水) 
  倉敷 アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可


 10月27日(土) 
  岡山 GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可



 
 


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2018年8月5日 明石、豊中

2018年09月27日 | ライブ
                               ♪豊中の老舗ジャズ・クラブ「我巣灯」。少し鄙びた雰囲気がとてもいい感じです。


【Live Information】


 ジャズの生演奏に浸るべく、思い立って神戸へ来た平成最後の8月。
 4日は神戸に泊まり、明けて5日はまず須磨区へ。


 JR須磨駅で下りると、相変わらずの酷暑です。
 帽子がなかったので、前日は夕方からずっと軽い頭痛がありました。熱射病にやられたのでしょう。
 この日も日射しが強烈。しかし、タオルを一枚頭にかぶせておくだけで全く大丈夫でした。


 須磨寺は、2012年の大河ドラマ「平清盛」で一躍全国的に知られましたが、886年に光孝天皇の命によって建立された福祥寺を始まりとする、歴史のある古刹です。

 


 門前へと続く道沿いには、「亜細亜万神殿」があります。2016年に建てられたもので、中山流石氏が生前アジア各地で収集した石像が奉納されています。
 物言わぬ石像群ですが、不思議な存在感があります。



 

 

 




須磨寺の塔頭「正覚院」は、実は仲良くさせていただいている某ミュージシャンの実家です。


龍華橋。その先には仁王門。


源平の庭。平敦盛と熊谷直実の一騎討ちの場面を再現しています。笛の名手だった敦盛が愛用していた青葉ノ笛は今も須磨寺に伝えられています。


昭和59(1984)年に再建された三重塔。


敦盛塚。1184年の一ノ谷の戦いで戦死した平敦盛の首塚です。この近くにある須磨浦公園の敦盛塚には胴体が祀られています。



須磨駅からは須磨の海が見えます。夏真っ盛り、海への人出も大賑わいです。




 昼からは明石のジャズ・クラブ「POCHI」へ。
 この日の出演は、山口真文(sax)、奥平真吾(drums)、広瀬未来(trumpet)、中島徹(piano)、荒玉哲郎(bass)。
 いわば「日本のウェイン・ショーター」山口真文さんに、小学生時代から天才ドラマーの名をほしいままにした奥平真吾さん。このふたりに、地元関西の実力者である中島さん、広瀬さん、荒玉さんの三人が加わるクインテットです。
 セット・リストは、ショーターやハービー・ハンコックゆかりのナンバーを中心としたものでした。


 奥平さんはぜひ生で聴いてみたかったので、それだけでも明石に来た甲斐がありました。19年にわたるアメリカでの活動歴は伊達ではなく、フレーズのキレ、グルーブ感など、抜群のドラミングでした。
 現在関西で引っ張りだこの広瀬さんの演奏を体感できたのも大満足でした。
 








 明石からは、いったん大阪へ行きます。宿にチェックインしなくてはならないのです。
 なんとかすこ~しだけ携帯電話に充電したあと、休憩する間もなく、すぐに東梅田に向かいます。
 今度は阪急に乗って豊中へ行くのです。
 それにしても、四方八方から人が行き交う梅田の地下街、これを平然とやり過ごせたら日体大の「全体行動」の二手が交錯するやつに出られそうな気がします。(^w^)

 豊中駅で下車し、老舗ジャズ・クラブの「我巣灯」へ。
 すこし鄙びた感じがとてもいい感じのお店です。どこか椎名桔平を彷彿とさせる渋いマスターが切り盛りしています。
 我巣灯では、「テカテカトリオ」のライブが目的なのです。
 吉尾敬彦(piano), 三原脩(bass) & 田中ヒロシ(drums)というメンツの濃さに惹かれてフラフラと豊中へ。(なんちゅーユニット名かw)
 昔よく一緒にやっていたトリオで、いわば同窓会的ライブだそうです。



 
 店内はギッシリ満席。
 大御所たちの、存在感たっぷりの、歌心溢れる熱い演奏は、とにかくとても素敵で、しっかり浸りきりました。
 外の暑さより演奏の熱さで熱中症になるわ、って感じです。(*´Д`*)
 ピアノの吉尾さんは、MCを聞くとコテコテの大阪人な感じなのですが、独特の美学を持っておられるようで、とくにバラードでは情緒豊かな演奏を聴かせてくれました。



 
 ぼくも1曲弾かせていただきましたが、吉尾さんとは、20年ぶりくらい。
 当時オープン間もないミスター・ケリーズはミッドナイトのステージがありました。ぼくが遊びに行っていた時、今は亡き津田清さんが「ちょっと弾いてこい。これも勉強や。なにぃ?楽器がない?楽器なら店の入り口に置いてあるのを使たらええがな」と半ば脅されるようにして上がったステージでピアノを弾いていたのが吉尾さんだったんです。
 ソロの時に吉尾さんが「もう1コーラス行け」と煽ってくださって感無量。ひどかった20年前の自分(今も威張れたもんじゃないですが)を思い返すととても嬉しかった。




 アフターでは大先輩方のいろんな(面白くて)貴重な裏話で時間の過ぎるのもあっという間。
 ぼくもいいトシなんですが、大先輩だらけの前でキンチョーして大人しくしている状況も久しぶりでした(๑˃̵ᴗ˂̵)
 しかし吉尾さんのシャツの柄といい、MCといい、なんか他人のような気がしませんw。駅まで歩く吉尾さんの後ろ姿は、もはや月亭可朝にしか見えませんでした(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (吉尾さんすみません ^^;)




 いずれにせよ、とても楽しいライブでした。
 三原さん、ヒロシさん、マスターともいろいろ話せて、とてもディープな夜でした。
 ぜひぜひ再演してほしいトリオです。



 こうして西宮~神戸~明石~豊中と続いた、2日間の「関西ジャズ紀行」は終了しました。
 本当は一週間くらいこのようにしてあちこち行くのが理想なんですが、それはまた次の楽しみにとっておこうと思います。
 いずれは東京、横浜、いえいえそれだけではなく、日本全国のジャズ・クラブを巡ってみたいものです。
 
 



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2018年8月4日 神戸、西宮

2018年09月26日 | ライブ
【Live Information】


 時間があったらやりたいことのひとつ、それはジャズ・クラブ巡りです。
 例えば一週間ほど毎晩いろんなジャズ・クラブで、時にはハシゴをして、どっぷりライブの空気に浸ってみたいのです。
 時間も、サイフの中身も必要ですけれどね。
 自分にとっては、このうえないゼイタクです。(もちろん、この場合は「至福の時」とでも言ったらいいのか、まあそんな意味です)
 今年はふと思い立って、8月の4日と5日の二日間でしたが、西宮、神戸、明石、豊中の計5ヵ所でジャズの生演奏を堪能してきました。
 

 今回は交通機関で行くことにしました。
 歩くのは苦にならないのと、神戸や大阪の花火大会と重なっていて渋滞が予想されたからです。
 でも気の向くままあちこち歩くのはわるくないですね。あたりをキョロキョロ見回しながらの徒歩行、とても楽しかったです。
 そして、行く前の大事な作業、つまりいろいろなお店のスケジュールの確認です。
 悩みながら予定を組むのも楽しいものです。


 8月4日(土)
  神戸(ジャズ喫茶木馬→生田神社→異人館→北野天満宮)~西宮(ピアノ・クラブ)~神戸(ソネ→グレート・ブルー)


 お昼前に三ノ宮に着きました。
 快晴、そして猛烈な暑さです。
 今年は、7月上旬に記録的な大雨が降りましたが、その後はくる日もくる日も猛暑日。気温も35℃なんてまだマシ、37℃や38℃の日も珍しくないくらいでした。
 まあしかし、雨にたたられるよりマシだし、なんといっても青空に白い雲、の2トーン・カラーが気持ち良い。


 三ノ宮に着くと、まず北長狭通に向います。
 最初の目的地、ジャズ喫茶「木馬」(MOKUBA'S TAVERN)に行くためです。
 「木馬」は1977年にオープン。1995年の震災を機にトアウエストの一角へ移転、さらに北長狭通へ移転し、今年で42年目を迎えた老舗です。
 座った席のほぼ正面でアニタ・オデイとバド・パウエルが出迎えてくれました。









 少し時間があるので、気の向くままブラブラ歩くことにします。
 まずは生田神社。
 神戸市の神社といえば真っ先に名があがるところで、稚日女尊(わかひるめのみこと)をお祀りしています。
 当初は布引山に祀られていましたが、799年に現在地にある生田の森に移転したと言われています。
 源平合戦の古戦場としても知られていて、梶原景季が境内の梅の一枝を箙に挿して戦った話は有名です。
 ぼくが行ったのはちょうど夏祭りの日で、境内にセットされたステージでは「LUV K RAFT」というバンドがリハーサルをしていました。
 メロディックなパワー・ポップで、とてもカッコ良かったです。
 まだ昼過ぎの早い時間だったので、あまり人はいませんでしたが、それでもぼくを含む立ち止まって見ている人たちにステージからアピールしてくれたりして、思わず聴き入ってしまいました。







 生田神社を出て、中山手通を歩きながら東へ向かっていると、2年前の2016年7月に44年の歴史を閉じたジャズ・クラブ「サテンドール」の看板がまだそのまま残っていました。





 そこから北野坂を北へ上ります。足元には「神戸ジャズストリート」のプレートが。





 北野坂にあるのは異人館。その中で「風見鶏の館」に入ってみました。
 1909年にドイツの貿易商ゴットフリート・トーマスの邸宅として建てられたものです。









 風見鶏の館の東側に石段があります。そこを上ると北野天満神社です。
 1180年、平清盛が都を京都から神戸に移すにあたり、禁裡守護、鬼門鎮護の神として京都の北野天満宮を勧請して建立したといいます。「学問の神様」として知られている菅原道真公をお祀りしています。
 夏らしい青空と、眩しい日射し、そして山の深い緑が清々しかったです。









 その後はJRで移動。西宮のさくら夙川で下車、「PIANO CLUB」へ向かいます。
 オーナーでピアニストの岩崎恵子さんとは何度か共演させていただいたことがあります。
 岩崎さんはNHKのど自慢の関西地区のピアノ伴奏者として知られています。ジャズはもちろん、クラシック、フュージョン、ポップスなんでもござれの実力派です。



ピアノの周りにはジャズ・レジェンドたちの写真が。


この日昼は岩崎恵子(piano)さんと泉正浩さん(bass)の演奏のあと、スタッフでドラマーの和田秀樹さんを加えてのセッションでした。






夕方、神戸に戻ります。
まずは「ソネ」。神戸のジャズといえば、まずソネの名が挙がるのは万人が認めるところ。
この夜のメンバーは、"巨匠"こと岩佐康彦(piano)さんに、畠山令(bass)さんと中村雄二郎(drums)さんの気鋭のリズム隊。そしてボーカルに北牧チカさん。
ベテランの味というか、流石の貫録というか、岩佐さんのピアノはまさに「ジャズ」でした。畠山さんと中村さんのリズム隊の織り成すグルーブもとても気持ち良かった。







1セットだけ聴いて、同じ三宮の「グレート・ブルー」へ。ソネのライブがとても素晴らしかったのでもっと聴いていたかったのですが、迷いに迷ったすえ予定どおり移動しました。
ここでのこの夜の出演者は、オーナーでピアニストの安藤義則さんと、ボーカルの新井雅代さんのデュオ。
安藤さんもキャリア充分のベテランで、神戸のジャズ・シーンを支えているおひとりです。
新井さんは関西を代表する実力派ボーカリストのひとり。新井さんと知り合ってもう20年以上。変わらず仲良くさせてもらっています。



お店に着いたのは1セット目の途中。新井さんの歌もステージでの立ち居振る舞いも、抜群の存在感でした。
安藤さんと新井さんがお声がけくださって、というかご厚意で2セット目と3セット目はほとんどベースを弾かせてくださいました。
客席には100BANスタジオのオーナー李さんと、ボーカリストのシェリー高木さんのお姿も。



演奏後にはなんやかんやと話も盛り上がりました。
「ジャズに浸る2日間」、初日は満足感と心地よい疲労感に満たされました。おかげでグッスリ、と言いたいところですが、グレート・ブルーで演奏した緊張感と興奮がなかなか消えず、寝付くのにかなり時間がかかってしまいました。
それにしても、濃密で楽しい一日でした。
翌日のスケジュールをチェックして、シアワセな気分で宿のベッドに入りました。

 
 


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小柳淳子 & 鈴木泰徳 @岡山壱番館

2018年09月24日 | ライブ
【Live Information】


 ボーカルとドラムのデュオというフォーマットは、「セット・リストにバリエーションをつけるため、ひと晩に1~2曲」、、などの理由で聴いたことはあったけれど、「ひと晩ガッツリ全曲」というのは人生初の体験でした。
  


 
 
 小柳淳子さんと鈴木泰徳さんは、ともに関西を拠点として活動しています。ジャズはもちろん、様々なジャンルやフォーマットで活躍中です。
 小柳さんの、圧倒的なエネルギーを放出しながらの強烈なスキャットは以前から好きだったし、「ボーカルとドラムのデュオ」という変態的な組み合わせに好奇心を抱いたので、早々と予約して楽しみにしていました。





 曲は、いわゆるスタンダードなジャズ・ナンバーがほとんどでした。
 決めているのは、「セット・リストと、せいぜい各曲の出だしのリズム」くらいじゃないかな、と思わせるような、自由な展開でした。エネルギッシュで、幅広いふたりの音楽観が垣間見えるような、ユニークなステージでした。
 いわゆる「即興」的なアプローチがあるかと思えば、しっかり正統的に歌い上げたりと、ひとつの地点に膠着することのない展開、自在に多彩なリズムを操る鈴木さんのフレキシブルなドラムや、ややハスキーな声で奔流のようなスキャットを繰り広げる小柳さんの歌など、いろんな魅力がありました。


 

 
 圧倒されたというか、あっけにとられたというか、圧巻だったというか、、、
 なにせ、みっつの「あ」がしっかり脳に刻まれています。(^^)
 こういうユニークな組み合わせを思いつく方も思いつく方wだし、やってしまう方もやってしまう方(^w^)です。敬意を込めて脱帽ですね~~~(^^)






2018.9.15(土)
 小柳淳子(vocal)
 鈴木泰徳(drums, percussion) 
 @岡山壱番館




 
 


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高砂万灯祭2018

2018年09月17日 | 自分のライブで

【Live Information】


 『一年に一度、星が降る街へ』のキャッチフレーズで、9月15日(土)から16日(日)にかけて開催された、高砂万灯祭(たかさごまんとうさい)。
 高砂神社、高砂町内の路地、停泊している30艇のヨットなどの各会場が、キャンドルや行灯やLED照明などで飾り付けられています。
 今年で12回目、イベントとしても定着しており、2日間で実に約7万人が来場しているそうです。
 ジャズ・ライブも8会場で行われていますが、今年はお声がけいただいて、播州方面で活躍している旧知のミュージシャンたちとジョイントすることができました。
 ぼくが演奏したのは、万灯祭会場の南西にある「出汐館前広場」です。



メンバーは、有末純子(vocal)、船越朋子(piano)、貴村昌司(guitar)、森田宏明(drums)、そして皆木秀樹(bass)です。












天気にも恵まれた2日間でした。宵の口には空席が見られた会場も、日暮れにはほぼ満席です。












各会場はライトアップされています。ここ出汐館前広場も、行灯がいっぱい。



ぼくの出番のあとは、貴村昌司さんと姫路の鍵盤ハーモニカ&ピアノ奏者・祝谷真帆さんとのデュオです。



出汐館前広場のトリは、関西を代表するベーシストのひとり上山崎初美さんのグループです。
メンバーは、上山崎初美(bass)、越山満美子(piano)、貴村昌司(guitar)、中野誠也(trumpet)、森田宏明(drums)、石田"きゃさりん"和美(voval)。最後は他会場での演奏を終えたオルガン奏者の井渕美保さんが鍵盤ハーモニカで乱入



きゃさりんと。きゃさりんとも長い付き合いになったなあ。



有末純子さんと。純子さんとも20年近く仲良くさせてもらっています。



祝谷真帆ちゃんと。姫路の鍵ハモユニット「しきさいず」でも頑張っています。



9月16日の出汐館前広場の出演者一同。


播州~阪神方面は亡きボス有末佳弘さんゆかりの知人も多く、「帰ってきた感」を味わうことができるんです。
また来る機会があったらいいのに。
老後はこっちに引っ越すのも手だなあ


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第100回全国高校野球選手権記念大会

2018年09月09日 | 随想録

【Live Information】


自分が野球に興味を覚えたのは、幼稚園の頃だと思います。
小学校に上がった年から阪神タイガースのファンになり、それ以来タテジマ一筋です。
高校野球で、一番古い記憶は、昭和44年の、あの松山商高-三沢高戦です。夏の大会決勝戦で延長18回を戦い、0対0で引き分け、再試合は松山商が制した、球史に残る熱戦です。その再試合、1回表に松山商が2点を先取しましたが、テレビに映ったそのスコアボードを鮮明に覚えています。


夏の甲子園が第70回、第80回と回を重ねるごとに、「そうか、あと〇〇年後は記念の100回大会なのか。それをこの目で見られる可能性があるんだな~」と思っていたこともありました。「その頃の自分はどういうふうになっているんだろう」とも。
そして迎えた平成30年(2018年)、第100回全国高校野球選手権記念大会。
自分は人生の後半に差し掛かり、子どもも大きくなり、ずっと音楽を続け、いまでも野球が好きなままです。
「平成」という年号の最後の夏の甲子園、いろんなドラマが生まれました。
そのドラマの、自分なりの15撰を書き留めておこうと思います。


                                             


①大優勝旗新調

 100回大会を記念して深紅の大優勝旗が新調されました。新しい旗は三代目で、京都市の平岡旗製造が制作しました。制作費1200万円、制作に要した時間は1年2ヵ月。先代と同じく西陣織のつづれ織りで織られました。縦120cm、横150cm、重さ4.5kg(ポール部分を含めると約10kg)。ハトの絵柄、「優勝」「VICTORIBUS PALMAE(ラテン語で『勝者に栄光あれ』の意)」の文字が金色で織り込まれています。2018年6月27日、甲子園球場でお披露目されました。ちなみに二代目は1958年の第40回大会から60年にわたって使われました。



②甲子園レジェンド始球式
  写真左…松井秀喜 写真右…井上明、太田幸司(左端井上、右から2人目が太田)
 
 この大会では、開幕日から決勝戦まで、夏の甲子園を沸かせたかつての球児たちが日替わりで「甲子園レジェンド始球式」を務めました。
 開幕日の8月5日、第1試合の始球式には、日米通算2643安打・507本塁打を記録した球史に残るスラッガー松井秀喜が登場。高校時代から強打を恐れられていた松井は、第74回大会(1992年)2回戦の明徳義塾戦で5打席すべて敬遠され、世論を巻き込む大論争が起きたのはあまりにも有名です。
 その開幕試合には、松井の出身校星稜高が登場するという偶然のおまけ付きでした。(試合は星稜が9対4で藤蔭高を破る)
 8月21日の決勝戦では、1969年の第51回大会で歴史に残る延長18回引き分け再試合の死闘を繰り広げた三沢高(青森)の太田幸司氏と松山商高(愛媛)の井上明氏が始球式を行いました。
 大会各日の始球式に登場した元球児は以下のとおり。
 8/5 松井秀喜(星稜)、8/6 石井毅(現姓名・木村竹志、箕島)、8/7 定岡正二(鹿児島実)、8/8 牛島和彦(浪商)、8/9 平松政次(岡山東商)8/10 谷繁元信(江の川)、8/11 水野雄仁(池田)、8/12 本間篤史(駒大苫小牧)、8/13 坂本佳一(東邦)、8/14 中西清起(高知商)、8/15 安仁屋宗八(沖縄)、8/16 板東英二(徳島商)、8/17 金村義明(報徳学園)、8/18 中西太(高松一)、8/20 桑田真澄(第1試合 PL学園)、佐々木主浩(第2試合 東北)、8/21太田幸司(三沢)・井上明(松山商) (校名は甲子園出場時のもの)



③史上最多の56校出場

 100回大会を記念して、出場校は史上最多の56となりました。1県2代表だったのは、北海道、東京、千葉、神奈川、埼玉、愛知、大阪、兵庫、福岡の9都道府県。恒例の甲子園練習は日程の都合でとりやめとなり、各校15分ずつの甲子園見学が行われました。



④白山高校初出場

 記念すべき100回大会の三重県代表となったのは白山高校。夏の大会100回目にして春夏を通じて初めて甲子園切符を手にしました。
 白山は、夏の三重県大会で2007年から10年連続初戦敗退。川本牧子部長と東拓司監督が就任した2013年の部員はわずか4名で、東監督が就任後に「甲子園へ行くぞ」と話した時には部員から野次とブーイングが飛んだといいます。
 2017年夏、秋、2018年春の各県大会ははいずれも3回戦に進出しましたが、夏はノーシード。しかしそこから見事代表の座を掴みました。
 8月11日の1回戦第4試合で愛工大名電高と対戦、試合は0対10で完敗しましたが、「ヤンキー高校」とも言われる白山高の応援に人口1万1千の白山町から2千人が駆け付けました。白山高の活躍は「リアル・ルーキーズ」とも言われ、大きな話題となりました。



⑤大会2日目(8月6日) 1回戦 高知商(高知)14-12山梨学院(山梨) 
  形勢6転試合


  山 梨100 081 200|12
  高 知012 404 30X|14

 先取点を「1転」と数えると、6度形勢が逆転したスリリングな試合でした。両軍合計4本塁打、30安打が飛びかう乱打戦。山梨学院高の4番中尾が5回に放った満塁本塁打は大会通算1600号本塁打。高知商は創部100周年の今年、100回大会に出場し、12年ぶりに勝利するという、記念すべき年になりました。形勢6転試合は、夏の甲子園史上2度目でした。



⑥大会2日目(8月6日) 1回戦 佐久長聖(長野)5-4旭川大(北北海道) 
  史上初のタイブレーク適用


  佐 久200 000 020 000 01|5
  旭 川012 000 001 000 00|4

 試合は4-4で延長戦へもつれ込み、その後は12回終了まで両軍無得点。そのため13回から史上初のタイブレークが適用されました。
 タイブレークとは、延長12回までに決着がつかない場合、13回から無死一、二塁の状態で攻撃を始める制度です。
 14回表、佐久は無死満塁から二ゴロで1点を勝ち越し、そのまま逃げ切りました。



⑦大会5日目(8月9日 1回戦) 創志学園(岡山)7-0創成館(長崎) 
  西、毎回の16奪三振で完封


  創  志000 400 300|7
  創成館000 000 000|0

 創志学園の2年生エース西は、この試合最速149kmの速球とスライダーを武器に、選抜ベスト8の創成館を被安打4、無四球に抑え、三塁を踏ませない快投で完封しました。奪った三振は6連続を含む16個で、併せて大会91度目の毎回奪三振を達成しました。帽子を飛ばしながらの力投ぶり、闘志むき出しのガッツポーズは話題になりました。



⑧大会7日目(8月11日 1回戦) 龍谷大平安(京都)3-2鳥取城北(鳥取) 
  龍谷大平安、100回大会で春夏通算100勝を達成


  鳥 取000 000 020|2
  平 安100 100 001|3

 2-2で迎えた9回裏、2死から平安の1番水谷が四球で出塁し、立て続けに二盗・三盗を決めた後、次打者安井が左翼線にサヨナラ打を放ちました。試合後、感涙をぬぐう原田英彦監督の姿が印象的でした。春夏通算100勝は中京大中京に次いで史上2校目。平安は春40回夏34回の甲子園出場で100勝に到達しました。



⑨大会8日目(8月12日 2回戦) 済美(愛媛)13-11星稜(石川) 
  矢野が春夏を通じ史上初の逆転満塁サヨナラ本塁打


  星 稜501 010 002 000 2|11 
  済 美001 000 080 000 4|13

 済美は1-7の劣勢だった8回裏に一挙8点を挙げて試合をひっくり返しました。史上2度目のタイブレークにもつれ込んだ13回表、星稜は2点を入れて勝ち越しましたが、その裏済美は無死満塁から1番矢野が右翼ポールを直撃する劇的な逆転満塁サヨナラ本塁打を放ちました。矢野の本塁打は高校通算2本目でした。サヨナラ満塁本塁打は夏の大会史上2本目。



⑩大会14日目(8月18日 準々決勝) 金足農(秋田)3-2近江(滋賀) 
  金足農高、9回裏に逆転サヨナラ2ランスクイズ


  近 江000 101 000|2
  金 足000 010 002|3

 金足農は、1点ビハインドの9回裏無死満塁から9番斎藤がスクイズを決めると、三塁走者高橋に続き一気に二塁走者菊地彪も生還。劇的なサヨナラ勝ちを収めました。金足農高のベスト4入りは初出場だった1984年の第66回大会以来、34年ぶり2度目。



⑪大会15日目(8月18日 準決勝) 金足農(秋田)2-1日大三(西東京) 
  金足農高旋風やまず。秋田県勢、103年ぶり2度目の決勝進出


  金足農高の快進撃を伝える地元紙。
 

  写真左…準々決勝の近江戦、秋田市中心部のショッピングモールでは230インチの大画面に600人以上が釘付け。初戦時は50人ほどだったという。 
  写真右…秋田駅に設置されたボード。金足農高へのメッセージでいっぱい。
 
 金  足100 010 000|2
 日大三000 000 010|1

 100回目の夏の大会で金足農高が決勝進出を決めましたが、秋田県勢が決勝へ進むのは、なんと1915年の第1回大会の秋田中学以来実に103年ぶり2度目のことです。これもまたひとつの奇跡ではないでしょうか。
 


⑫大阪桐蔭、歴代最多の夏通算48本塁打。決勝で2本追加、通算50本塁打とする。
  大阪桐蔭打線の中核、根尾(左)と藤原(右)

 大阪桐蔭高は、準々決勝で浦和学院高戦を11-2で破りましたが、この試合で4本塁打を記録して夏の大会通算本塁打を歴代最多の48としました。決勝でも2本塁打を放ち、記録を通算50本に伸ばしました。
 この大会、大阪桐蔭高は藤原と根尾のふたりの強打者を擁していましたが、ふたりとも3本塁打を放ったほか、石川と宮崎が1本塁打ずつ記録しています。
 ☆藤原 7試合 26打数 12安打 3本塁打 11打点 打率.462
 ☆根尾 7試合 21打数  9安打 3本塁打  5打点 打率.429
 なお、従来の記録はPL学園高の45本塁打でした。



⑬金足農吉田、6試合で62奪三振 侍ポーズも話題に

 金足農高のエース吉田は、最速150kmの速球とスライダーを武器に、秋田県予選から甲子園大会準決勝までの10試合すべてを完投しましたが、その疲労からか、決勝では5回を投げたあと降板しました。この夏の吉田は、予選636球、甲子園881球、計1517球を投げ抜き、高校野球ファンを虜にしました。
 中堅手大友との必勝ルーティンで、リラックスするために行っている「侍ポーズ」も話題になりました。
 ☆秋田県予選の記録 5登板 5完投 3完封 5勝 0敗 43回 26被安打 57奪三振 16与四死球 7失点 5自責点 防御率1.05
 ☆甲子園大会の記録 6登板 5完投 0完封 5勝 1敗 50回 55被安打 62奪三振 14与四死球 23失点 21自責点 防御率3.78(準決勝までの防御率2.00)



⑭大会16日目(8月21日 決勝) 
  大阪桐蔭、史上初の2度目の春夏連覇

 
  金 足001 000 100|2
  桐 蔭300 360 10X|13

 大阪桐蔭は好投手吉田を打ち崩して序盤で大差をつけました。予選からひとりで投げ抜いてきた金足農の吉田は5回を投げ終えてついに力尽き、マウンドを打川に譲りました。
 大阪桐蔭は、2012年に次いで史上初の2度目の春夏連覇を達成。今春には2017年に引き続いて2年連続で選抜に優勝しています。
 甲子園の春夏連覇は、作新学院(栃木, 1962)、中京商(愛知, 1966)、箕島(和歌山, 1979)、PL学園(大阪, 1987)、横浜(神奈川, 1998)、興南(沖縄, 2010)、大阪桐蔭(大阪, 2012)に次ぎ史上8度目。



⑮史上初の観客100万人突破

 大会16日間の総入場者数は史上初めて100万人を超え、101万5千人を記録しました。皇太子ご夫妻が出席し、松井秀喜氏が始球式を務めた開幕日に6万4千人が入場したほか、近畿勢が4試合中3試合に登場した第7日(8月11日)には8万人の入場を記録。
 これまでの記録は72回大会(1990)の92万9千人でした。



番外編 決勝戦後の甲子園の空に虹

 決勝戦終了後、甲子園球場の空に虹がかかりました。同じ頃、決勝で敗れた金足農高の地元・秋田市でも虹が見えました。
 この虹は、もしかすると次の100年への架け橋なのかもしれません。多くの名場面を生んだ今大会の終わりを告げているかのようなミラクルでした。
 


 100回目の夏の大会、「史上初」の出来事や名場面がいつにも増して多かったように思います。
 200回大会はこの目で見ることはできませんが、高校野球はこのまま健全に発展して欲しいと思います。
 球児の皆さんには感謝、感謝です!





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コメント (2)
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